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東方人気投票の裏話(?)  作者: アブナ
第一章 妖精大戦争
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氷の精と大の精の遊び

あらかじめ言っておきます。氷の精ってのはチルノ、大の精ってのは大妖精のことっす。そして閲覧注意です。言いたいことはわかりますね?笑

「レミリア、フラン。二人共傷は癒えたわね?」


「うん。迷惑かけてごめんね」


「仕方がないわよ……吸血鬼の弱点だもの……仕方がないわ」


「おいアリス。同じ言葉を二回繰り返してるぜ。まるでコミュ障だ」


「黙れ!」


「ふふふ……」


大分平和な時間を過ごした気がする。日光での傷は完全に癒えたしフランも元気そうだ

咲夜も大袈裟よね。ちょっと日光に当たっただけなのにまだ心配してるわ

まあ……心配してくれるのは嬉しいことなのだけど


「お嬢様、妹様。無理はなさらないでくださいね?」


「うふふ、それ言うの何回目なの?咲夜」


フランが微笑みながらそう言った

咲夜は、そんなに言ってますか?と言う顔でフランを見つめていた


「自覚なしか……心配してくれてるんだね。ありがとう咲夜」


「いえ……仕える者として当然でございます」


その時だった


パキィーンッ


「うおおぅ!?」


魔理沙のすぐ横の木が凍る


「ちっ、外したか!でも次は当てる!」


「チルノちゃん!」


「フラン!今日こそ私が最強だってことを見せてやる!」


「フラン……悪いけど今回は遠慮なく倒すわ……チルノが死んでしまうかもしれないけど……どうする?一緒に居たくないなら無理していなくてもいいのよ?」


霊夢がお祓い棒に魔力を込める


「霊夢、それ本気で言ってる?」


「……どういう意味よ」


「チルノちゃんを倒すのは構わない……けど、無理していなくてもいいって言葉は……ただ邪魔だと思ってるだけなんじゃない?」


「……鋭い奴……」


「ははっ、やっぱりね……けど、安心して」


「……?」


「私ももう……覚悟は決めた」


霊夢は予想外だったようだ。フランの顔つきが変わったことに驚いているわね


「……そう」


「大ちゃん!行くよ!」


大妖精がチルノの後ろに現れる

その顔は……狂気に染まっていた


「フランちゃん……ごめんけど死んでくれる?」


「大ちゃんらしくないね……そんな酷いこと言うなんて」


「何かね……無性にあんたを殺したいと思うんだ……なんでだろうね……フラン!」


「……!」


大妖精が妖怪弾をフランを囲うように飛ばす


「……何があったの?妖怪弾なんて……」


「フラン!気をつけて!それ全部爆発するタイプだよ!」


「……」ぐっ


ドドドドド


フランの周りにある妖怪弾が全て爆発する


「何……!」


「大ちゃん……何で妖怪弾を使えるの?」


「……紫さんに妖怪の境界を破ってもらった」


「境界を破ってもらった……?それだけで使えるものじゃないはずよ」


「フランには関係ないでしょ?さあ、来なよ」


薄ら笑いを浮かべる大妖精


「……!」


「フラン、下がってて。ここは私がやるよ」


「こいし……!無理はしなくていいよ……私が…」


「フランだって無理してるでしょ……大丈夫、私も覚悟は決めたから!」


「貴女が相手?こいし……」


「大ちゃん、どうしたの?本当に大ちゃんなの?」


「正真正銘大妖精よ……」


「あんなに優しかったじゃない……何で?」


「残念ながら、それは錯覚だよこいし」


大妖精が不気味な笑みを浮かべる


「貴女の知る大妖精など……初めからどこにも居はしない」


「…くっ……!」


「そら!」


大妖精が妖怪弾をこいしに向けて放つ


「!」


こいしはそれを飛んで避ける


「やるしかないんだね……大ちゃん!」


「さあ来い!」


「スペルカード!」


こいしがスペル宣言をする


「困惑『イドの解放』!」


「ははっ!殺す気がないのが見え見えね!スペルカードなんざ実戦で使えると思ってるの⁉︎」


「……」


すうー…


「⁉︎」


こいしが消えた


「……くっ……!何処に……」


「ごめんね、大ちゃん」


「はっ!?」


大妖精の真後ろにこいしが現れる

そしてーー







「くらえっ!」


「危なっ!凍らせるって地味に強いよな……!」


「さて、どないしよか?」


「な、何ぃ⁉︎さとりが関西弁やて!?」


「冗談ですよ」


「ちょ…!真顔で言うな……じわる……!」


「他所見するなぁー!」


チルノが子供のように言う


「なんだかんだ言ってチルノだからな……凍らせてもそれで『どうだっ!参ったかっ!』っていいそうだよなぁ……」


「馬鹿にするなー!紫に教えてもらったんだ!凍らせた後は割った方がかっこいいんだって!」


「……とんでもないこと吹き込みやがったわねあいつ」


「くらえっ!アイシクルフォール!」


スペル宣言をしていないのに、大量の氷が現れる


「おいおい、スペルカードの名前言っただけで出せるもんなのか?」


「そうじゃないはず……慧音だってそう言ってたし」


「あれスペルカードの効果じゃないわよ……チルノがそう思ってるだけ」


相変わらず⑨だな。と魔理沙が悠長に言っていると……


パキィーンッ!


「……なん……だと……」


「魔理沙ァ‼︎」


「……!」


「大丈夫、私の炎で溶かせばいい!」


妹紅が腕から炎を出す


「でもあいつを食い止めないと!」


「よーし!後は氷で割るだけだー!」


チルノが追撃をしようとする


ガッ


「え?」


何者かがチルノの腕を掴む


「禁弾…」


『スターボウブレイク』


「え……」


ドオオオオオオオン


「なんつー破壊力……!フランってこんなに強かった?」


「あの子は今まで努力をしてこなかったからね……元々の才能だけで戦ってきていたの」


「……天才が努力をすればなんのその……流石ね」


バサッ


「魔理沙は無事?」


「おー寒……!さ、サンキューフラン、妹紅」


ガタガタと震えながら、感謝の言葉を述べる魔理沙


「……ふふ、無事でよかった」


「フラン、あいつは?」


「死んではいないと思う。ほら」


フランの手が凍っている


「スターボウブレイクを撃つ際に、自身を急激に冷えさせることで私の手の水分を気化させることから熱を奪い凍らせる……チルノちゃんはどこでこんな技覚えたんだろうね」


「……気◯冷凍法?」


「うん、多分それ。私はよく知らないけどね」


「まさかあいつ!◯ィオの技を!すげえ!今度教えt」「出来る限り奴に触れないようにしないとね」


「ディ◯の技だぞ!教えてもらわなくていいのk」「見ての通り……私の手みたいになるから、気をつけてね」


「デ◯オの技は強いんだぜ!教えてほs」「了解よ」


「……」(それより……こいしは大丈夫かな……)


「見つけたぁ!」


「!」


ボロボロになったチルノが現れる


「今度こそ……倒す!あたいが最強なんだ……!」


ぜえ、ぜえ、と荒い息をしながらそう言った


「……チルノちゃん、もうやめなよ……それ以上やっても…ただ醜いだけだ……」


「うるさい!!やるったらやるんだぁ!!」


「……」(やっぱり……みんな様子がおかしい)


ールーミアちゃんもそうだった。大ちゃんもそう……チルノちゃんも明らかにおかしい……


「……」ガチャ


レーヴァテインを構える


「うぁあああ!!」


ー……ごめんね


ザンッ


「……え…?」


ザッ ザッ ザッ ザッ


優雅に歩いていき……


ブンッ


レーヴァテインを振り下ろす


ズバァンッ!


チルノの体が真っ二つになる


「あが……!」


「……妖精は一回休めば生き返る……」ブンッ


「だからといって……遠慮なくやれるわけないけど………ごめんね…」


「うぐがぁ…あがが……!」


もがき苦しむチルノ。それを見る目は、何故か皆冷たい目だった

一人を除いて……


「……」(チルノちゃん……)


「……紫の…嘘つきぃ……!何で……!こんな思いしなきゃならないの……!」


「……」(またいってるな……まさか紫に何か唆されたのか?こいつら……)


「……苦し…いぃ……!大ちゃん……助けて……大ちゃん…!」


「……チルノちゃん……」


「……ああ……ごめんね……フランちゃん……あんな酷いこと…言うなんて……あたい馬鹿だなぁ……!本当に馬鹿だ…」


「……いいよ、気にしてない」


「やっぱり優しいや……フランちゃん……!?」


「ゔぅ!!?」


「⁉︎」


チルノが突然苦しみだす。まるで体の中に何かいる、のかのようにチルノの体はうねる


「いぎぃい!?」


「くっ……!」バッ


フランが左手をチルノに向ける


ールーミアちゃんは言ってた……”身体の中に何かいる”……それが本当なら私の能力で!


「……!?」


フランがチルノの体内にいるものが何なのかに気付いたのは、能力を使おうとした直後だった


「……何……これ……」


「いだぁあぁいい!!」


「…!い、急がなきゃ……!」


能力を使おうとしたその時ーー


ズバァンッ


「……!」


ボトッ


「……くっ…!」


空から巨大な刀が落ちてきて、フランの手が切り落とされる


「フラン!!」


「妹様!」


「私はいいから……!それよりみんな!注意して!他に誰かいるかもしれない!」


「今のは……⁉︎」


「妹紅!それよりチルノさんを助けよう!」


「妖夢、その意気込みはいいわ……でも、どうやって?」


「中に何かいるんでしょう⁉︎それを倒せば……!」


「倒すなら気をつけて!!中には小さな鬼がいたわ!」


「小さな鬼ねぇ……まあ、とりあえずチルノの腹を切るわ……大丈夫、意識は失くすから」


「ああぁあぁああぁ!!」


「封魔針!」ドスッ


「ああぁぁ……」


ガクッ


「妖夢!辛いでしょうけど……お願い!」


「…わ、わかりました…!」


ズバッ


チルノの腹部を切り裂く

するとーー


ドシュッ


「わっ!」


「くっ⁉︎」


「気をつけてください!!その鬼、身体の中に入ってくるようです!」


「くっ…!」


「咲夜!危ない!」


「……!」


『咲夜の世界』


「時よ、止まれ…!」


咲夜は、小さな鬼の姿を見た。しかし血に塗れていてよく見えなかった


「……まあいいわ……切り刻んであげる」


咲夜が身体を横に逸らし、ナイフを大量に鬼の周りに投げる


「時は動き出す!」パチンッ


指を鳴らすと同時に、時間が動き出した


ズバババッ


バシャッ


「……」


「これが……あたいの中に居たの……?」


「そう…みたいだね……」


「……何で…?」


「わからない……けど、助かったんだよチルノちゃん」


「うん……」


ブシュッ


「………え……?」


ドッパァーンッ


チルノがバラバラに弾け飛ぶ


「……なん……でよ……⁉︎」


「……妹様……チルノの……内臓らしきものが……膝の上に……!」


「…!」


ー『身体の中に何か……いぎぃい!?』


「…はっ……!はあ……!」


ー『痛い…痛い痛い痛い!!なんだこれぇえ!?」


「……はあ……!はあっ……!」


ー『いやぁあ!!死にたくないぃいい!!』


「……はあっ……!!はあっ……!!」


「フラン……落ち着きなさい……」


「……うぅ……!」ガタガタ


震え上がっていた。目の前で友達がバラバラになるところを二度も見てしまったからだ

フランの精神は既にズタズタだった

そしてーー


「……フラン……大ちゃん……助けられなかった……ごめん……」


「……こい……し……」ガタガタ


「……私の膝の上で……バラバラになって……!あぁあ……!」


ガクッと崩れ落ちるこいし


「……」


ーそう……これがサバイバル……強ければ生き、弱ければ死ぬ……弱肉強食の世界こそがサバイバル……


「……早く行くわよ……とっととこの胸糞悪いゲームを終わらせましょう」


「……」


「……行こう……こいし」


「……うん……!」グスッ


「…フラン……お願いだから……フランは死なないでよ……?」


「……大丈夫……私は死なないよ。貴女を置いて死んだりなんかしないわ」


「うん……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


隙間


「……さっきから魔力の強さが弱まっていたが……」


「全く……やはりあの三人では勝てないわね」


「次も同じような刺客よ……せいぜい頑張りなさい……フフフフ……」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺はどんだけ殺すのが好きやねん。また死人出たよ

今回、大ちゃんの様子が変な状態を目立たせたかった為こんな結果になりました。目立たせたかった大ちゃんの死に様は書いてないけど……こいしの言葉から察してください。チルノと同じこと言ってます

決して殺してきたキャラ達が嫌いなんじゃないっすよ?





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