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超激戦 こいしvs正邪

こいしと正邪は、互いに味方に信頼されている者同士です。ということで戦ってもらいました笑

「古明地こいし。私はお前には興味がある」


「…?」


「妙な力を持っているな。その”心”の内に」


「…!知っているのか?」


「いいや、何となくわかるだけだ」


「…あっそ」


正邪は、依然としてポケットに手を突っ込んだままである。


−こいつ、私を舐めているのか?それとも…あの手に何か秘密でも……


「お前と戦ってみたくてな。一度”本気”で」


「じゃあ何だ?紫達と戦っていた時は本気じゃなかったと?」


「そうは言ってない……だが


嘘でもないな」


「…!!」


こいしの後ろに、正邪が一瞬で移動した。


「くっ!」


すかさず右手の手刀で振り向きながら攻撃する。


「……」


正邪はポケットから右手を出して、手の甲でそれを防御した。


「ふんっ!」


「!」


こいしがラッシュ攻撃を仕掛けるものの…


「…ふん」


正邪はそれを避ける。避けきれないものは右手で弾いて全て避けきった。


「…!」(こいつ…!洞察力はフランやレミリア……つまり吸血鬼並に……!)


「無駄だ」


正邪が右手の人差し指をこいしに翳す。


「!!」


コオオオ…


指先に瞬時に赤色の光球が出来る。


「ちぃ!!」(これはやばい!!)


滅打メダ


ドオオオオオオオオオッ!


凄まじい音、光と共に、赤色の光線が放たれた。


「くぅ…!」


避けるのが少し遅れてしまい、こいしは肩のあたりに少しくらってしまった。


「掠っただけなのに…!」(まともに当たれば、体ごと消し飛びかねない……)


「遅い」


「!!」


正邪がこいしの頭上に現れる。


「ふん!」


手刀でこいしの頭を攻撃する。


「でぃっ…!」


こいしは魔力刀を作り、それを防いだ。


「くらえっ!」


「!」


こいしがその魔力刀を二つに折ると、魔力刀が無数の弾幕に変化する。


「…ほお…」


「避けられるかな!?」


「……ふん」


正邪が右手の人差し指を翳す。


ドオオオオオオオンッ


弾幕を全て搔き消した。


「こっちだ!」


「!」


こいしが正邪の後ろに回っていた。


「くらえ!」


魔力刀で薙ぎ払い攻撃する。


「ふん…」


正邪はそれを身を屈めて避けた。


「まだだ!」


こいしが連続で切り掛かる。


「…!」


正邪はそれを、先ほどのラッシュの時と同じようにして躱す。


「くっ…!」(まさか刀も素手で弾くとは…!)


「くらえ…」


「!」


正邪が手刀の突きでこいしの顔を攻撃する。


「ふっ!」


こいしはそれを、顔を右に逸らして躱した。


「まだだ」


ババババババババ


「ぐくっ…!!」


正邪が高速で突き攻撃をする。

こいしはそれをギリギリで躱している。


「本能『イドの解放』!」


「!」


こいしから、大量の桃色のハートが出現する。

正邪はそれを、全て避けている。


「……」(こいつに攻撃を当てるには、全方位から避けきれないほどのスピードと密度の弾幕を張ればきっと当てられるはず)


−とりあえず、イドの解放で時間を稼いで策を考えようかな……


「…やめだ」


正邪が動きを止めた。


「…?」


「やはり性に合わないな、生真面目な弾幕ごっこは」


「!!」


正邪が右手の人差し指をこいしより少し上の方向に翳した。


「…まさか…!」


こいしは頭上を見た。そこには、正邪がいつの間にか作っていた巨大な妖怪弾があった。


「そいつに滅打を当てれば、どうなるかな?」


「ぐっ!!」


コオオオ…


ドオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!


滅打が弾幕に当たると、大爆発が起きた。


「うぉおおっ!!?」


こいしはギリギリでその爆発を避けていた。


「い、いやいや…!幾ら何でも凄まじすぎるでしょ!何今の爆発…!」


「油断したか?」


「…なっ…」


ブンッ


ドゴォンッ


「うぎっ…!!」


こいしが正邪の右手によりパンチで弾き飛ばされた。


「終わりだ……」


正邪が右手の人差し指をこいしに向けて翳す。


「……」ニヤリ


「…?……」


こいしが笑ったのを見て、正邪は判断を変えた。


「……」


ヒュッ


「!?」


「ふん」


正邪がこいしの目の前に現れ、手刀でこいしの腹部を狙う。


ドゴォッ


「………ッ…!」


こいしが、少し怯んだ。


「読みが外れたな」


「ぐぅ…!」


ブシュッ


「がっ…!?」


正邪の腕が、少し刺さっていた。


「…このまま行かせてもらおうか」


正邪が手を押し込んでいく。


「……」


ガッ


「…?」


こいしが正邪を掴んだ。


「…捕まえた…!」


「…捕まえて……それからどうする?」


正邪が笑みを浮かべながら言った。


「こうするのさ」


「!」


正邪とこいしの周りに、大量の弾幕が出現する。


「…これは…」


「私がスペルを放っていたのに気付かなかったね」


さらにこいしが、その場から消える。


「!」


そして、大量の弾幕の外側にこいしが現れた。

弾幕には、転々と薔薇の花のようなものな移動している。


「『サブタレイニアンローズ』。


このスペルの名前だよ」


「……策士だな」


「どうも」


こいしが左手を挙げる。


「!」


「くらえ正邪!『サブタレイニアンロォォォーーズ』!!」


こいしが叫んだと同時に、大量の弾幕の全てが一斉に薔薇の花のようなものに変わり、そのまま正邪に猛スピードで集まっていった。


「…中々、面白い事をするじゃないか」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「よしッ!」(手応えあり!)


連続大爆発により、煙が上がっていた。

しかし……


ブォンッ!


「…なっ…!」


その煙が全て風で吹き飛んでいった。


「だが届かない」


正邪が煙の中から出てくる。


「……何……だと……?」


「まあ、多少はくらったな。中々の威力だ」


「……くっ…!」


「…今のが…”その状態”の全力か?」


「…!!」


「……どうやらそうらしいな


残念だ」


「!!」(しまっ…!!)


正邪が人差し指をこいしに向けて翳した。


コオオオ…


ドオオオオオオオオオオオッ!!





タッ タッ タッ タッ


「はあっ!はあっ!」


こいしは、滅打を躱して逃げていた。


「くそっ…!駄目だ!この状態じゃ勝てない…!かといってこんなところであのモードになるわけには…」


横を見ると


「…!!」


ドゴォッ


「ぐぁあっ!!」


正邪が真横で並走していた。そしてそれに気付いた瞬間、こいしは蹴り飛ばされた。






「はぁっ……かはっ…はあっ……けほっ……」


「……」


こいしは大岩に吹っ飛んで叩きつけられた。


「…かはっ…!」


血を吐き、そのまま仰向けに地面に倒れる。


「はぁっ…!!はぁっ…!!」(や、やばい……)


「…何だ……こんなものか。少し力を出せばこうも容易く潰れるとは」


「…ぐっ…!」


正邪がこいしの前に降りてきた。

こいしは、力を振り絞って立ち上がろうとするが……


「…うぅ…!」


立ち上がろうとするが立ち上がれず、地面に右膝を付けた状態になった。


「…そうとうガタがきているようだな、体に」


「……!!」


「諦めろ。お前達の道に希望ひかりはない」


正邪が人差し指をこいしに向けて翳す。

だが……


ドスッ


「!」


「…へんっ…!誰が……諦めるもんか…!」


こいしが正邪の左肩に魔力刀を刺した。

刺した、というよりは、押し付けたという方が正しい。力がこもっていなかった。


「私は諦めない……絶対…絶対勝つ


勝ってまた……みんなで笑い合うんだ!」


「……」


「貴女が、霊夢達の仲間の中でもトップでしょ…!貴女を倒せば、こっちの勝ちみたいなものだ…!」


「…そうか、そいつは残念だったな」


「…何…?」


ガッ


ズバッ


「…!!」


正邪が肩に刺さった魔力刀を、そのまま引き上げた。

服が破れ、左肩が露わになった。

そこには、4という数字が刻まれていた。


「…4……だと……?」


「そうだ。私は夢幻館の中でも四番目の強さだ。私の上には、あと三人強いやつがいる」


「…!!」


次の瞬間……




ドスッ


「…ぇっ…?」


正邪の右手が、こいしの左胸に突き刺さっていた。


「……ぅっ…?」ごぷっ


口から大量の血が溢れ出てくる。


「……」ズボッ


正邪が、手を引き抜いた。


「……うっ…ぐぅ…」


声にならない呻きをあげて、そのままこいしはうつ伏せに倒れた。


「はあっ…!はあっ…!」


「…少し、期待していたんだがな。この程度か……お前の力は、私の目論見には届かなかった」


こいしの左胸から、凄まじい量の血が出続けている。

その様子を見て、正邪は言った。


「…お前が私に勝てる事など、この先ありはしない」


正邪が後ろを振り向いて歩いていく。


「仮に勝てたとしても、私の上にはさらに三人の強敵がいる。それに、フランも霊夢様もな……お前らの前に勝利はない」


「はあっ…!はぁっ…!」


−くそっ…!くそっ!くそっ!!駄目だ、死ぬ…!このままじゃ死ぬ!!


「…お前のみちは、ここで終わりだ」


正邪が、去っていった。


「はあっ…はあっ…」


意識を失ったら、死ぬ……!嫌だ……まだ…まだ死ねないよ…!!嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!私はフランを…!みんなを助けるんだ…!こんなところで死ねない!!


「…はっ…はっ…」


誰か……誰か!!お空!お燐!ぬえ!…お願…い……誰……か……


「…はっ………はっ……」


−『こいし、無茶はしないでね?』


−『私に出来ることなら何でもするから』


…助け……て……お姉……ちゃん………フラ………






先ほどまで聞こえたこいしの呼吸が……途絶えた。












「…!!」


「…こいしの魔力が消えたわね。正邪が仕留めてくれたということかしら」


「……こいし…!」


「…おっと、まだ私との戦いは終わっていないわよ紫?言っとくけど、逃がすつもりはないから」


「…!!」








「…こいしさんの魔力が……消えた……!?」


「…!」


「…そ、そんな…殺されてしまったの…!?」


「…白蓮。様子が気になるのなら早く私を倒していきなさい」


「…そうさせてもらいます」










「古明地、こいしの……魔力が消えたぞ…!?」


「ほ、本当だ…!まさか…!」


「こらこらあんた達!今の相手は私達でしょうが!」


「姉さんの言う通り!さあ、かかってこい!」


「…くっ…!とりあえず、奴らを倒すことを最優先で行くぞ!橙!」


「は、はい!」










戦闘可能者

幻想郷[さとり 燐 空 レミリア 咲夜 美鈴 パチュリー 小悪魔 チルノ 大妖精 ルーミア ミスティア リグル リリー サニー ルナ スター 妖夢 橙 藍 紫 てゐ 鈴仙 輝夜 永琳 妹紅 椛 文 早苗 神奈子 勇儀 幽香 小町 白蓮 ぬえ 村紗 はたて 大天狗 衣玖]


夢幻館 [霊夢 フランドール 神子 天子 こころ 正邪 幻月 夢月 諏訪子 萃香 寅丸 一輪 響子 芳香 屠自古 メディスン レティ ??? ???]


戦況


幻想郷ーーーーーーー||ーーーーーーーーー夢幻館




呆気なさすぎる主人公の退場

③現実は非情である

どっちかというと正邪の強さを表したかったんだけどこれこいしが弱いだけみたくなってるなー…笑

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