番外11 クリスマスSP 後篇(仮)(本篇 親友との戦い)
初の挿絵。自分が絵が下手な事ぐらいわかってんだよぉう!!でもほら、好奇心ってものが…笑
絵を描いてみたいと好奇心で思って、その絵の案を考えた結果これに行き着いたんだよぉ!!
盛大に笑ってくれても構わんよ?
バランスが悪いの何の
ネタバレになるけどフランが(速っ…)って言った辺りからゆっくりとスライドして欲しいのね。
「フラン…!?」
「……」
フランが紅魔館の時計台の上に座ってこいし達を見下ろしていた。
「な、何しに来たの…!」
「…そう警戒しなくていい。私は別に今戦うつもりはない。それより一つ言いたい事が……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「!」
フランが手を帽子に置いて、こう言った。
「メリクリ」(⌒▽⌒)
「だろうね!!」
こいしはわかっていたようなのか鋭いツッコミを入れた。
「はははは!」
「…ちょ、調子狂うなぁ…!」
「……何で……!」
「…!」
歯を食いしばり、目尻には涙を浮かべ、こいしはフランを見つめながら言った。
「何でまた私の前に現れるのよ!!フラン!!」
「!」
「私はもう…貴女との繋がりを断ち切るつもりだったのに…!決心しようとしていたのに!」
「貴女はそれを踏み躙るかのように私の傍に現れる!」
「どうして!?どうしてよ!!」
「……」
「こ、こいし……」
「…私は…………」
フランが少し黙り込んだ。
「……はー……まあ、そう思われても仕方ないか」
フランが時計台の上から降りてきた。
「こいし。私は貴女を敵として見ると言ったよね」
「……それが、何?」
「私は貴女を監視してるの」
「…監視……!?」
「…本当はもう、私も会うつもりはなかった。貴女と会うと楽しかった日々を思い出してしまうからね」
「…!」
「貴女が夢幻世界へ侵入して来たのをきっかけに、霊夢さんは貴女の監視役を設けたいと思ったらしくてね……それでその役が私ってわけ」
「……!会うつもりがなかったなら…何で監視役を断らなかったのよ!!」
「…こいし……お前にひとつ言っておく」
「!」
今少し、フランに対して恐怖を感じた。
口調が変わっていた。私は一度本気で怒った時のフランを目の当たりにしたことがある。
−『いいか低俗な妖怪』
−『どんな卑怯な手を使われようが大抵の事は笑って見逃してやる。けどね』
−『どんな理由があろうとも!!友達を傷付ける奴は許さない!!』
私を妖怪達から救ってくれた時の事だ。
あの時のフランは、正直かっこよかった。
けど今は違う。怒りが私に向いているからなのだろうか。
「何も苦しんでるのはお前だけじゃないんだ。お前が自分の勝手な都合で動けば、お前を大切に思う者達はどうなる?」
「……」
「…少なくとも私は……心配するかな。ねえ?ぬえ」
「……うん」
「……」
「もう少し周りの事を考えるといい…自分の都合ばかり他人におしつけちゃいけないよ」
「……」
「…こいし、私からも、その……あんまり無理はしないでほしいな」
「ぬえ…」
「一人で夢幻館に潜入なんて、無謀にも程があるよ……!本気で心配したんだから…」
「……」
−言い訳はしない。暴走の原因は私なんだ…
「…ごめん」
「うん」
「……」
「…それはそうと、フラン」
「ん?」
「今は敵同士なんだ……どうなるかぐらいわかってるよね」
「…戦る?別にいいけど」
「当たり前だ…!」
「こいし…!」
「…気持ちはわかるよ、ぬえ。けど…もしこのまま私がフランと会話をしていると……この決心が揺らいでしまう。そうなる前に、フランを倒すんだ……!」
「…わかった!」
「……こうして見ると、ぬえとこいしはお似合いコンビね……私がいなくても全然良さそう」
「……」
「……」
「……」
三人が見合っている。
「……」(フランの能力……かなり厄介だ……今からでも殺そうと思えば私達を殺せるんだ)
「……」
フランはなんの構えも取らず、ただただ棒立ちしていた。
「……」
「…さっきから黙りこくって何もしてこないで……退屈だよ?早く攻撃してきなよ」
「…言われなくても」
こいしが自身の帽子に手を置いた。
「ふん!」
帽子を掴み、フランの顔に向かって投げる。
「!」
フランはその帽子を躱した。
「わざわざ躱すとは思わなかったけど!」
「!」
帽子によって遮られた視界の死角からこいしが現れた。
「これでどうだ!!」
こいしが跳び蹴りを繰り出した。
「いいと思うよその戦法。大事なものを捨てて囮にして攻撃するってのはね。予想外だった」
「捨ててなんかいない!」
「!」
ぬえが帽子を拾って、フランに向かって投げていた。
「……」(なるほど…これで私が躱せば帽子はこいしに帰るってわけね。…まあ、躱すけどさ)
フランが帽子を躱した。
「ありがとうぬえ!」
こいしが帽子を受け取る。
「躱す事を前提にするのはよくないんじゃない?」
「フランなら躱してくれると思って」
「あら、信頼してくれてるのね…」
「まあね」
二人が笑みを浮かべながら喋っていた。
「……!」(友達同士の会話で浮かべるような笑いじゃない……あれはまるで…)
”狂気”
「ふふっ…♪」
「……随分楽しそうだね…フラン」
「どうやら私は戦闘狂って奴らしくてね……強い相手と戦えると嬉しいんだよ」
「…あっそ!」
こいしが魔力刀を作った。
「剣術勝負?いいよ」
フランがレーヴァテインを鞘から引き抜く。
「……!」
ぬえが少し離れて二人を見ている。
「ついていけない…あの二人は私より数段強いはずだ…!」
「はぁあ!!」
「ふふっ…」
こいしの猛攻撃を軽く防いでいる。
「くそっ…!」(何だ…!全く攻撃が当たらない…!左手はポケットに突っ込んだままなのに…!)
「どうしたの?まさかその程度じゃあないよね」
「…ッ…あったり前よ!!」
「…嘘…!」(あのこいしが…遊ばれてる?)
フランは余裕の態度でこいしを煽るような言葉を言う。
それに釣られてこいしはどんどん攻撃していく。
「らぁああ!!」
「…!」(へぇ、意外と……)
こいしの猛攻に、フランが少し怯む。
「…!」(が、頑張れ……!…どっちも…!)
「こいし…あんまりがむしゃらに攻撃すると隙を突かれるよ」
「隙すら与えない!」
「…そうかい」
「はぁあ!!」
さらに攻撃スピードが増した。
「!」(速っ…)
ズバッ
「はあっ…はあっ…!」
「……」
フランの右頬が、少し切れていた。
「まだまだ!!」
「……」
パチンッ
「!?」
フランが指を鳴らすと、こいしが白いリングのようなものに縛られた。
「くっ…!」
「驚いた…まさか傷を付けてくるとはね」
「ぐっ…!」
「……この装束、サイズ大きすぎるのよね…困ったもんだわ……ま、それはいいとして」
「…強くなったね、こいし」
「…くっ…!!」(何…このリングみたいなの…!硬すぎる…壊せない!)
「…今日のところは帰るよ。そのリングは私がある程度離れたら消えるようになってる」
「…!」
「…じゃあね、こいし。今度戦う時を楽しみにしてるよ」
「ま、待て…フラン…!」
「……そんなに焦らなくても、あと少しすれば決戦だ……またすぐ戦える。安心しなよ」
フランが指で虚空をなぞると、歪なゲートのようなものが現れる。
「…!」
「……ふっ」
フランが微笑をこぼした。
「…私の友達、こいしにぬえ」
「!」
「私は貴女達と本気で戦いたい」
「!」
「だから、私達が友達だった事はもう忘れよう」
「…!!」
「もしまた遊べる時が来たら…その時こそ」
「!」
「あの頃の私達に戻ろう」
フランがゲートの中に入っていく。
「…じゃあね」
ゲートが閉じた。
「……」(フラン……)
「…くぅっ…!!…ふぅ…ぐっ…!」
「…こいし?」
「…ううぅっ…!!」
「…!!」
こいしは泣いていた。何が悲しかったのか、それはわからなかったが…こいしは泣いていた。
「……ゆっくり休みなよ。こいし」
「…ぬえぇ…!!ふぐっ……私…どうすればいいか…わからないよ…!!」
「…!!」
「…フラァン…!!うぅぅ……」
「……」
バルコニーにて、ぬえはずっと月を眺めていた。
「…こいし…フラン…」
−こいしは、どうして泣いていたんだろう……
「フランを殺そうとしていた自分が憎くて仕方がない……おそらく彼奴が考えてる事はこんなところじゃろう」
「…!!マミゾウ…!」
ぬえの後ろから、マミゾウが声をかけた。
「どうして知ってるの?」
「…館にいる者全員知ってるよ。既に」
「…そっか」
「…そんなことは、どうでもいい事じゃ」
「…え?」
「ぬえ、お前はどうしてやりたい?フランドールとこいしの仲を戻してやりたいのか?」
「……私は……あの二人が幸せでいてくれたらそれでいい……」
「…ならばその幸せはどうやって手に入る?」
「…?」
「こいしの幸せは、どうすれば手に入るかの?」
「……フランと、遊ぶ?」
「…惜しいな。お主も含めて三人でまた遊ぶ事じゃ」
「…え?」
「ぬえ、お前は自身のことに関してはどうしてそうネガティヴなのじゃ?人をおちょくるのは好きだと言うのに」
「……」
「…まあ、それは今は置いておこうかの。
もう一度問おう。お主は、あの二人に対して何をしてやりたい?」
「……」
−…私は…
「…二人を……仲直りさせたい」
「…よく言った。その意思の強さは儂からの助言の賜物じゃな」
「…でも、何をしたらいいのかわからないよ…」
「んんー?なんじゃ全く意気地のないのぉ。そんなもの決まっておる」
「?」
「あの二人に対して、お前がしてあげられる事をすればいいんだ」
「私が……二人にしてあげられる事……」
「…さて、儂は帰るぞ。おやすみ」
「…うん」
マミゾウが紅魔館に入っていった。
「……こいし……フラン……」
−私も、強くならなくちゃ!
強くなって……二人と対等の存在になって……私が二人を助けるんだ!
ぬえはその時、友達の為なら自身の命を削ってでも強くなってやる、と決心したのだった。
これが俺の絵の下手さだ!!ドヤッ
恥ずかしくなってきた。
手書きだからとはいえ何だこのバランスの悪さ
特にフランの手の小ささよ
これは誰でも笑うわー
あと思ったのはフラン手長くね?




