表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方人気投票の裏話(?)  作者: アブナ
第一章 妖精大戦争
5/123

闇の少女の遊び

隙間にてーー


「さあ、存分に演じなさい…貴女達の思うがままにね……ふふふふ」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「フラン、傷は大丈夫?」


「うん。もう大丈夫だよ」


「思ったんだけど、服も再生するだね」


「……服が破れたまま………あんなところやこんなところは再生したくないよ………」


フランが赤面しながらそう言ってきた

……言われてみれば……


「……ごもっともです。はい」


「こいしは服も再生しないの?」


「するよ。そういう設定だからね」


「……?設定?」


……ものすごく……純粋だなぁー…フラン……


「気にしないで」


「?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こいしがよく分からないことを言ってる……再生能力って設定出来るの?


……まあいいや……


「フラン、さっきはごめん……迷惑かけたよ」


「気にしなくていいよ……」


ちなみに、今は夜です

辺りは薄暗く、月の光で私の羽根は輝いている

……先ほどから妙な違和感を感じる。なんなのだろうか……


「……?」


ふと草むらの方を見ると、草むらまでもが真っ黒で、その上まるで墨を塗られたかのようなドロドロとした感じだったのだ


「……まさか……!」


「フラン?」


ここは、もしかすると……!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ちょっと……やばいかもしれない」


「え?」


「いきなり何よ」


「……これって……!」


「咲夜も気付いたかな?」


「フラン、私も気付いたわ……」


ん?紅魔館の奴らが何かに気付いてるな


「……なーるほど、そういうことね……」


「霊夢?何なんだよ……?」


「あんたも一度体験してるでしょうが……」


「はぁ?」


「魔理沙、貴女は私の部屋に来る前にあの子と戦ったって言ってたよね?」


「あの子と……?」


「……本当にあいつなのか⁉︎」


「妹紅、冷静に考えてみなさい。あの子は闇を操れるのよ?これくらい出来ても不思議じゃあないわ」


「確かにそうだけど……闇の規模が大きくないか?」


「それは事実ね……とんでもない大きさだわ」


……闇を操れる……あいつか


「ルーミアだな……!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


上手くいった上手くいった!

霊夢達が気付かない間に闇に入れることが出来たー♪

紫さんからもちゃんと”言われてる”し遠慮なく行けるのかー!


「誰から食べようかな……」


:じゅるりと音をたて、ルーミアは木の上から霊夢達の様子を伺っていた


やっぱり霊夢から……いや、私と同じ金髪だしフランちゃんもおいしそうだなぁ……あ、金髪はアリスも魔理沙もそうなのかー


「ん?ていうか何で妹紅はルーミアと面識あるんだよ?」


「慧音が寺子屋を開いててね。それの手伝いをしてたんだけどその際に……」


「あー、そういやそんなこと言ってたなぁ」


「私は外で初めてあったのがルーミアちゃんだったんだ」


「そうそう!私も一緒にいたからわかるよ」


「こいし、ルーミアさんとはどんな方なのですか?」


「お姉ちゃんと背の高さは変わらない女の子だよ!」


話してる隙に……食ってやる……!!


「……!来るわよ!」


ちぇ、レミリアにバレたのかー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「グバァァァーー!!」


ルーミアが凄まじい勢いでフランの方へ飛んでいく


「……!」


「フラン!危ない!」


「大丈夫……」


「……⁉︎」


フランが、ルーミアの突進を華麗にいなした

そしてそのままルーミアを地面に叩きつける


「惜しかったね……」


「ヒュー!いいね!」


「くっ……!」


ルーミアが飛び上がる


「スペカか⁉︎」


「スペカ?いや、違うよ」


「?」


「殺す気でいくのにスペカなんて使わないよ。あれは避けられることが前提で作られてる。相手を魅了したりするために作られてる」


「そんなものが何の役に立つの?」


「お前…私達を殺す気で……⁉︎」


「誰から食べようかなぁ……」


ルーミアが狂気の笑みを浮かべる


「……!」(……)


「……フラン、昔の事は気にしないで。私は生きてるでしょ?」


「……ごめん、こいし……ありがとう」


「……そうか……あんたもあの時のフランを体験してるのね」


「正直死ぬかと思ったよ」


「かぁぁ……!」


「?」


「めぇぇ……!」


「ちょ、ちょっと……まさか……」


「はぁぁ……!」


「OUT‼︎‼︎それOUTだルーミア‼︎」


「めぇぇ……!」


「待てぇーー!!」


「とでも言うと思うのかー!!」


「んなぁにぃ!?」


「油断したな!!」


「ちょ、ちょっと待てルーミア!こんなの反則……」


ブシャアッ


辺りに血が飛び散った

そして、ルーミアの腕が地面に落ちた


「ぎゃああぁああぁあ!!」


「大丈夫?魔理沙」


「お、おう。助かったぜアリス……けどここまでやらなくても……!」


「相手は殺す気で来てるのよ?甘っちょろいことを言っていたら殺されるわよ」


「……!」


「いたぁ……痛いぃ……私の手が……手がぁ……!」


「……うっ…!見てられないぜ…!」


「ルーミアちゃん……!」


「くぅ……!よくもやってくれたな!!」


ルーミアの目が漆黒になっている


「……貴女……さっきと雰囲気変わったかしら?」


「うるさい!お前から食ってやる!!」


ルーミアの目から赤い眼球が出てくる


「ウオォオアア!!」


「……ごめんなさいね」すっ


アリスが腕を払うと……


ズバンッ


「アアア……あ?」


ルーミアの身体が腹の部分を境に真っ二つにされる


「ぎゃああぁあああぁあぁぁあ!!」


「……ルーミアちゃん……!」


フランがルーミアの元に駆け寄ろうとする


「駄目よフラン……今のあいつ……何かおかしいわ……近付くのは危険よ」


「霊夢……でも…でも!ルーミアちゃんがあんなに苦しんで……!」


「その甘さを捨てなさい……サバイバルってのは……そういうもんなのよ」


霊夢がフランを睨みつける


「……!」


「は、話が違うよ!紫さん!何で私がこんな目にあってるの!?」


「……⁉︎紫……?」


「言ってたじゃんか!!痛みなんてないって!!これはただの劇なんだって!!」


ーただの劇……?何のことかしら…


「何でこんな目にあわな……きゃあぁ……?」


「……ルーミア?」


「…あ……あがが…あぐぁ……!」


突如ルーミアが悶え苦しみだした


「痛い…痛い…痛い痛い痛い!!何だこれぇえ!?」


「ルーミアちゃん!?」


思わずルーミアの元に駆け寄るフラン


「……」


霊夢も止めようとはしなかった


「……何……ルーミアちゃんの身体で何が……?」


「痛い痛い痛い痛い!!身体の中に……何かぁ……何かいる!!やだぁあ!!」


「助けてぇ……!!助けてフランちゃん!!」


「ルーミアちゃん!!しっかりして……!!身体がどうなってるとか感覚わかる!?」


「中に何か……うぎゃああぁあ!!」


「ルーミアちゃん!!」


「痛い…痛いよぉフランちゃん……!!」


「ルーミアちゃん……!ルーミアちゃん!!」


ー何もしてあげられない……何も……!


「……私ね……フランちゃんに初めて会った時さ……どことなく似てるなーって思ったんだ私達」


「え……?」


「仲良くなれて…いっぱい遊んだよね……楽しかったよ本当に……いぐぁあ!?」げほっ


「ルーミアちゃん!!」


「やだよぉ……!またみんなと……フランちゃんと遊びたいよぉ……!!死にたくない死にたくない死にたくない……」


「ルーミアちゃん……!」


ー何よ……名前呼ぶだけ!?ルーミアちゃんには何もしてあげられないの!?私は……私は……!


「フランちゃん……泣かないでよ……フランちゃんは笑ってる方が私好きだよ……」


「え……?」


「あ……ああ……ぁあぁぁあ……!!」


「ルーミアちゃん……!?ルーミアちゃん!!」


「いたぁぁいいい!!!」


「やだぁぁあぁあぁぁあ!!死にたくないぃい!!」


「いやぁあぁぁあ!!!」


ブチャアッという音と共に、ルーミアの身体から血飛沫が舞う


「あが……ゲボォ……うおぇ……」


ドバァッ!


バチャッ ベシャアッ バチャッ……



フランの顔にルーミアの血が大量にかかっていた


そして、膝の上にはルーミアの内臓が……


「……え……?」


「……!!……フラン……!」


「ルーミア……ちゃん……?」


「落ち着けフラン……!ひとまず……」


「うわぁあぁぁあ!!」


「落ち着けって!!」


「だっで……だってルーミアちゃんが……なんで!?何でよ!!」


「私だって今にも……うっぷ……!とにかく今は落ち着けって!!」


ー何……?一体何が起こったの……!?


「……ルーミア……!!」


「うっ……うぅおぇ……!」


「ゲロゲロと汚いわね……」


「れ、霊夢さん……あんなものみて平気なのですか!?」


「妖夢、とりあえず口元拭きなさい……平気とまではいかないわ……けどこれに動じてれば今後の戦いは耐えられないわよ……そんなんだからあんたはまだ甘いのよ」


「……!」


すると、辺りが明るくなっていく


「え?」


「……はっ!?お嬢様!!妹さ……」


「あづっ!!」じゅううぅ…


「うっ!?」じゅううぅ…


「フラン!!」


「お嬢様!!」


「さとりにアリスに咲夜!あんたらはレミリアを!私達はフランを庇うわ!」


「はい!」


「うわああぁああ……!!」


「フラン……!フラン!大丈夫!もう大丈夫だからね!」


「うぎゃあぁあぁぁあ……!!」


「お嬢様!!もう大丈夫です!」






「……はぁ……はぁ……」


「……」


「フラン……大丈夫?」


「……うん……それより……」


「お姉様は無事……?」


「!……うん、大丈夫だよ」


「よかった……」


「……自分の身の心配もしなよ?」


「あはは……わかってるよ……ありがとう、こいし」


フランは、羽が片方燃え尽きて、全身至る所に焼き傷があった


「レミリア……フランは無事だ。安心しろよ」


「そう……よかった……」


レミリアも、フラン程までとは言わないが全身に焼き傷があった


「…あの…ルーミアちゃんは……」


「……わかってる、よね……」


「……ごめん…あんまり……思い出したくないよね……」


フランは傷は完全に癒えていた


「……ねえ、フラン……」


「何?」


「……これから…こんなことが続くのかなぁ……?」


「……そんなの耐えられないよ……フラァン……!」


「……こいし……」


「……大丈夫……きっとこんなことになるのはこれが最初で最後だよ……だから……ルーミアちゃんの犠牲は無駄じゃない……」


「ルーミアちゃんの言っていたことを元に……ルーミアちゃんのようにならない方法を探そう」


「……うん……!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


隙間にてーー


「……あら?ルーミアの気配が消えた……何かあったのかしら?」


「……フフフフ……」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

えー今回はルーミアが無残に死んでしまいました。はい。五話目で早速死人です。しかもそれがあのルーミアです

ルーミア好きの皆さん、本当にごめんなさいm(_ _)m

ちょくちょくフランの過去の行を入れてますが、フランとこいしの過去はもうちょい先になりますので

ていうかこれのタイトル、東方人気投票の裏話やで?話の方向性ずれまくりやないかい

どうか暖かい目で見守って頂けると嬉しいです


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ