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東方人気投票の裏話(?)  作者: アブナ
第三章 桜花弁舞う白玉楼
21/123

解放されし心の闇

前回死亡フラグビンビンに建てていった妖夢さん。果たしてどうなるんでしょう笑

かなり下手な挿絵があります




「……!!」


「……あれじゃあ……もう…!」


妖夢と幽々子がぶつかった場所は、あまりの霊力のぶつかり合いで霊力が巨大な球体を作っていた。

今にも、爆発しそうだった。


「……妖夢…!」


ドオオオオオオオオオオオオンッ!!


球体が爆発する。


「うわっ!」


「……ッ!」





ドサッ


『!!』


「……」


「妖夢!」


「……!息はある…!急いで戻って治療しよう!」


「ええ!」


「させないわよー」


『!?』


「ご機嫌よう?」


「……お前は……!


八雲……紫……!」


「……!!」


ドクンッ


紫を見た瞬間、こいしは怒りが込み上げて来ていた。


「……何しに来たのよ」


「あら、冷たいわね霊夢……」


「黙りなさい……黒幕が……!」


「釣れないわねぇ……今日は話をしにきただけ……」


ヒュッ


「!?」


こいしが、紫の背後に一瞬で移動していた。


「フランを……返せ……!」


「くっ!?」


ズバァンッ!


紫の左腕が切り落とされる。


「……思ったより強いようね……」


「フランを返せぇ!!」


ドオオオオオオオオオオオオッ!!


「…怒り狂ったら、そんなに強くなるのねぇ……


……面白いじゃない…!」ニィィ…


「私の友達を…返せぇえ!!」


こいしが紫に真正面から突っ込んで行く。


「…やっぱり判断力にかけているわね……真正面からくればどうなるかぐらいは分からないと……


早死するわよ」


「!!」ゾクッ


−体が切断される幻覚を見た……!……それほどまでに威圧感が……


「…ふぅ…」


−冷静に行こう…本当に殺される……!


「あーあ、冷静になっちゃったわね」


「……?」


「貴女の中にいる”魔物かのじょ”、怒ってるわよ?」


「…⁉︎」


『何で止まった?』


「!?…!?」(な、なんだ……!)


『あのまま行けばよかったじゃない』


「だ、誰!?」


『まさかここまで腑抜けだったとはねぇ……さっきので見直したのに……がっかり』


「…⁉︎」(本当に、何なの⁉︎これ……!)


「貴女、気付いてなかったでしょうけどね……今までなくしていた感情全てを取り戻していたのよ。無意識のうちにね」


「…それが何?私としては嬉しいことよ……!」


「分からないの?それはつまりね……心の闇も、生まれるということよ」


「…⁉︎心の……闇⁉︎」


「そう。貴女の親友に丁度似た子が居たじゃない」


「……!!」


−そんな……私にももう一つの人格が……⁉︎


『おいおい……何驚いてんの?あんた、結構前から私を表に出してたじゃん』


「…⁉︎」


『ほら、フランが暴走してた時とかにさぁ……あと、さっきも出してたかなぁ?』


「……!!」


−『フランを……友達を返してもらうぞ。このクズ野郎』

『お前には、フランの味わった苦しみの何倍もの苦しみを与えてやるよ……!』

『そういうのいいからさぁ……とっとと終わらせてもらっていい?今さ……私機嫌悪いんだよね……』


「……」


『あーあ、無能な王を持つとこっちは苦労するよ……仕方ない、こっちから貰いに行かせてもらいますかねぇ』


「!?」(な、何する気よ⁉︎)


『何する気かって?あんたの体をちょっと借りるだけさ……』


「なっ……⁉︎」


ドクンッ


「!!」


こいしが俯いた。


「……」



挿絵(By みてみん)







「…さっきから様子が変じゃない?こいし……」


「…まるで、何かに話しかけられてるかのような……」


「……今、俯いてるけど……」


「……」


「……どうかしたのかしら?地底の妖怪さん?」


「……どうもしてないよぉ……」ニヤァッ


「……!?」


「こ、こいし?」


「……貴女は、何者なのかしら?」


「”何者”……?……くくっ……」


「名前なんて……ないさ!!」ドンッ!!


「!!?」


こいしが紫の頭上に移動していた。


「ヒャーハッハァ!!」ブンッ!!


こいしが魔力刀を作り、紫に斬りかかる。


「ちっ…!」ブゥン…


スキマを使って移動する。


「……くくく……!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……奴は一体……」


「急に荒々しくなったし……目がまるで違う。白黒反転していたし、眼球の色も黄色かった……」


「……何だ?一体……」


「……とりあえず、様子見と行くか……」


ブゥン…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……」


「……こいし……どうしたの?」


「……うるさいなぁ……ちょっと向こう行っててよ」


「……⁉︎」


「……聞こえなかった?


向こう、行っててよ」ゴオッ


「……!!」ゾクッ


「……」




「雰囲気が違う……絶対おかしい……!」


「……そうね……明らかに様子が変だわ……さっきよりも激しくなってる気もするし……」


「……名前なんてないさ……と言ってたよな?」


「……」



ブゥン…


『!』


「……やっと出てきた……」


「貴女、随分怖くなるわねぇ……どうしたの?」


「なぁに、腑抜けとちょっと代わって貰っただけさ」


「……?」


「そんなことはどうでもいいでしょ?さあ、ろうよ!」ニヤァッ


「……悪いけど、私はこれ以上戦う気はないのよねぇ……」


「そっちの都合なんざ知らないよ……無理にでも戦わせてもらおうか!!」ドンッ!!


「……同じパターンとは、芸のない奴ね」


こいしが紫の頭上に移動する。


「ははぁ!」ブンッ!


「あーあー、そんな単調に攻撃していいの?」


ブゥン…


「!」


突然こいしの目の前にスキマが現れ、こいしの手がスキマに入る。


「はい、ズバッと」パタンッ


紫が手に持つ扇子を閉じると、同時にスキマも閉じた。


ブシャアッ!


「あらら、豪快に切れたわねぇ……」

ガッ

「え⁉︎」


「何油断しちゃってんの?」コオオオ…!


こいしがもう片方の手で紫の頭を掴む。

その掴んだ手から、妖怪弾を溜めている。


「なん…!!」


ドオオオオオオオンッ!!



「……あっぶない……ギリギリだったわ……」


「……咄嗟に私の腕切り落としてスキマで逃げるとは、やるね」


「ま、結果オーライ……これで両腕使えないわよ」


「……境界がなんたら……だっけ」


「ええ」


「そんなものが私に通じると?」ニヤァッ


「……は?」


こいしの腕が再生していた。


「……そんな筈が……」


「現に、再生してんじゃん?」


「……どういう、原理よ」


「さあ、どういう原理だろうな?」


「……ちっ、仕方ないわね……今日のところはこれで勘弁してやるわ!」


「あらら?さっきまで戦う気はないとか言ってた癖にねぇ……」


「煩いわね……」


「待ちなさい紫!」


「あらあら霊夢。珍しく冷静じゃないのね」


「……!」


「……まあ、気持ちは分からんでもないけどねぇ」


「……」


「それじゃあね、ランキング上位トップ10の方々」


ブゥン…


「……なんだ……随分小物だったな……八雲 紫」


「……あんたが例外過ぎるだけよ……!」


「……それもそうだなぁ」


「……こいし……じゃないわね。あんたは、何者なの?」


「……さっきも言ったでしょ?名前なんてないさ……こいしの中に眠る、真の心ってところかな?」


「真の心…⁉︎」


「眼を閉じる前の……本来あるべきこいしの心。の物が私なのさ」


「……!」


「……まあ、こいしがお姉ちゃんやフラン、お空やお燐達と触れ合って取り戻した感情と分離しちゃったってことさ。……私もお姉ちゃんやフランの事は大好きさ。だから彼処あそこで冷静になったこいしが許せなかった。怒り狂いそうになったのに、何でまた冷静になる?私が付いてるのだからこいしは負ける事はないと言うのにね……」


「……どこからその自信はくるのよ」


「……自分で考えな」ニヤッ


「……少し休む……こいしのこと、これ以上傷付けてやらないでよね」


ドサッ


こいしが倒れた。


「!」


「……」


「……とりあえず、紅魔館に戻って二人を治療しよう」


「ああ、そうだな。それが一番い……」


「……?魔理沙?」


「……」すっ


「……?」


魔理沙が指差す方を見るとーー


「ヴヴヴヴ……!」


「……嘘でしょ……⁉︎」


幽々子が此方こちらを見ていた。


「妖夢の攻撃で、倒せたんじゃなかったのかよ……!」


「……やるしかなさそうだな……!幽々子を倒すぞ!」


「ヴァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


「うわぁあぁ…!」(み、耳が……!)


「くっ……!」


「ヴァアアア!!」


幽々子が突撃してくる。


「や、やばい……!今ので耳鳴りが酷くて……上手く体が……!」


ビュンッ


「!?」


幽々子が妖夢の方へ方向転換する。


「……!よ、妖夢を狙ってるのか!?」


「ガルルル……」


「やめろーー!!」


ピタッ


「……え?」


「……りがと……よ…む……」


「……!?」


スゥー……


幽々子が消えていった。


「……」


「……何か、妖夢に伝えたかったんじゃないのか?幽々子は……」


「ええ、きっとそうよ……何せ、わざわざ目の前にまで行って、何か言っていたもの……」


「……紅魔館に、戻るか」


「ええ」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……紫様……わざわざ出向かれなくても私が……」


「幽香、私だって暇なのよ〜……だからたまにはね?」


「……そうですか……」


−しかし、藍が言っていたことは本当なんだろうか……こいしが一瞬だけ別人のようになったとか……


「あの子に限って精神が安定しないなんてことはないと思うけど……」


「……こいしは、眼を閉じてる……仮に開いたとして、本来の精神を取り戻したとしたら…どうだ?」


「……有得るわね」


−……まあ、今は……待っていようかしらね……


幽香が、”2”という数字の入った椅子に座った。


”1”の数字が入っている椅子には、勇儀が座っている。


そして、”3”の数字が入っている椅子には、パチュリーが座っている。


”4”の数字が入っている椅子には、藍。


”5”の数字が入っている椅子には、神奈子。


”6”の数字が入っている椅子には、天子。


そして、”0”の数字が入っている椅子に紫が座っていた。


「さあ、始めましょうか。”六桜花ろくおうか”の定例会議ミーティングを」






六桜花って、ナイスネーミングだと思いまs((

ほら、BL◯ACHに十刃ってあったじゃないですか?それのパロディー的な笑


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