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東方人気投票の裏話(?)  作者: アブナ
最後の戦い
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皆が恋した幻想郷

今回はちょっと短めですが、お許しを笑



「…邪魔くせぇ……」


「覚悟しなよ…!ヒロト!」


「……みんな……!!」


「私達はこれまで、たくさん貴女に助けられてきたんだ……だから、次はこっちが助ける番だよ


ゆっくり休んでて。後は私達に任せてよ」にこっ


並行こいしは、並行フランに向かって笑顔でそう言った。


「……うん……ありが、とう……」


「!フラン様!大丈夫ですか!?」


「…うん…少し、疲れただけ……」


フランは、美鈴に寄りかかった。


「美鈴さん!フランをお願い!」


「…はい!」


「悪いが俺にも時間があんまり残ってねえんだ!!一気に殺しに行くぜ……!」


エルギオスの傷が完治していた。

エルギオスが逆立った髪を直し、帽子を被った。


「みんな、来るぞ!気をつけろ!」


「わかってる!」


エルギオスから青黒いオーラが発生する。


大蛇残頭おろちざんとう……」


エルギオスが両手にナイフを持つ。


烈凮呀れっぷうがァァ!!」


それを地面に投げつけた。

それと同時に、エルギオスの周りが黒い煙で包まれた。


「…!?」


投げつけたナイフが地面に刺さり、その場所から巨大な蛇が現れ、こいしに向かって飛んでいく。


「…なるほど、今のナイフに大量の魔力をね」


こいしは体を少し逸らし、冷静にそれを躱した。


「…あのナイフを引き抜けば、この蛇はいなくなる」


フランがそう言った。


「なるほど!さすがはフラン、分析が早いな!それじゃあ引き抜きに……」


「…待って妹紅……危ない」


「え!?」


妹紅がナイフを引き抜きに行こうとしたが、フランに言葉で止められた。


「……」


そして、エルギオスのいた方を見て唖然としていた。


「くっそぉ…!」


「ぬえ…気を引き締めろ…!あれはやばいぞ」


こいしがエルギオスの方を見て、苦笑いで言った。


「……まあ……そう易々とは、行かないよね」


エルギオスが、そのナイフの間に陣取っていた。

そして、蛇のようなものは凄まじい大きさになっていた。


「さあ、抜けるもんなら抜いてみな!!ひひひっ」


「……!!」


「こいし、一旦退がれ!!何やってる!?」


「私が先陣を切る!みんな続いて!」


こいしがエルギオスに向かって走り出した。


呀殲衝がせんしょう!」


「!!」


こいしの周りに鎖が現れる。

それが、こいしを締め付ける。


ぐぐぐぐ…


「……!!」


「こいし!!」


「…こいし…!!」


フランが立ち上がろうとする。


「ダメですフラン様!」


「は、放して美鈴…!!こいしが危ない…!」


「今一番危ないのは貴女です…!」


「……でも…!」


「大丈夫です。こいしさんだって、強いんですよ?」


「…!」


「イドの解放!」


ドドドドドドドドドドドド!!


「へえ、やるねぇ…!」


鎖を全て壊し、そのままエルギオスに向かっていく。


「……そう、だね……こいしを信じるよ」


「みんな!攻撃開始!!」


こいしが叫んだ。


「おお!!」


並行世界のぬえと正邪が真っ先にその声に反応した。


「…!おお!」


後に続いて、他の者達も続く。


「いいじゃねえかよ…ヒッヒッヒ……」


エルギオスの周りから凄まじい量の鎖が現れる。


「なっ…!」


「みんな怯まないで!鎖は私に任せて突っ込んで!!」


「「了解!!」」


こいしの言葉に、ぬえと正邪が突っ込んでいく。


「お、おいお前ら!!」


「…さっきので大体わかった」


こいしがナイフを両手に持ち、それに大量の魔力を注ぎ込んで緑色のオーラを纏わせる。


「…!?ま、まさかお前……」


「…やっぱり凄いや、こいしは」


フランがそう言った直後に、フランから紅いオーラが発生した。


「!?な、何をなさっているんです!?やめてください!」


「大丈夫…心配しないで」


フランが羽を羽ばたかせてこいしの隣に立った。


「!フラン!…無理はしないでよ…!」


「ええ、わかってる。行くよ!」


「うん!」


フランも、レーヴァテインを胸の前で両手で持ち、魔力を注ぎ込んで紅いオーラを纏わせた。


「「大蛇残頭……


列凮呀!!」」


フランは、レーヴァテインを二回転させた後、地面に突き刺す。

こいしは、ナイフを地面に投げつけるようにして突き刺した。


その場所から、紅い龍のようなものと緑色の蛇のようなものが現れ、鎖を全て壊していく。


「みんな!行って!!」


フランが叫んだ。


「お疲れフラン!ここからは私が引き受ける!!」


こいしがエルギオスへと突撃していった。


「……頼りにしてるよ、こいし……っと…」


フランは体勢を崩し、その場に座り込んだ。


「フラン様!!」


「大丈夫大丈夫……さあ、戦いの行く末を見届けないと」


「…はい」


「うおおおあ!!」


こいし達が全員でエルギオスへと向かっていく。


「……さぁーてと……


始めるか」ニヤァッ


ドオオオオオオオンッ!!


「うわああ!?」


突然の爆発に、こいし以外の全員が吹き飛ばされた。


「くっ…!」


こいしは素早く地面に着地して、踏ん張っていた。


「…!こいし!下がって!!」


「え!?」


フランが叫んだが……。


ドスッ


「…ぐっ……」


こいしの腹部に、ナイフが刺さっていた。

そのナイフに、ウロボロスが引っかかっている。


「こいし!!」


こいしが爆発によってできた煙の中に引き摺られていく。


「うがぁっ!!」


「こいし!ナイフを抜けぇ!!」


「ぬ、ぬえ、正邪…!くっ……ぐぅっ……!ぬ、抜いたよ!もう大丈夫!ありがとう!」


引き摺られていくのを、正邪とぬえが止めていた。

その間にナイフを抜いて、フラン達のところまで下がる。


「あ、危なかった…!はぁっ…はぁっ…」


「こいし、大丈夫…!?」


「う、うん…二人のおかげでね!フランはゆっくり休んでて。さっきから無理してばっかりなんだから」


「…うん」


ドオオオオオオオッ


「!?」


煙の中から、青黒いオーラが湧き出てくる。


「……何だ……あの姿は」




挿絵(By みてみん)




エルギオスの姿が、大きく変わっていた。

頭には帽子を突き抜けて角が対になって生えてきていた。

背中からは悪魔の翼のようなものが生えてきている。

青黒いオーラは禍々しさを増し、さらに黒い稲妻が体から発生していた。先ほどまで整っていた服装は、爆発の時に乱れてしまっていた。


「さーて、遊んでやるから来なぁ……!!」


「……何だよ…あれ…!」


「…!?」


そこにいたほとんどの者が、恐怖を覚えていた。


「みんな、気を引き締めて…!あれはやばいよ!」








To be continue…


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