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Flower Bloom  作者: 碧澪
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日常

『プロローグ』

 

 恋愛。それは私に縁のないもの・・・・じゃない縁がないというより、わからない が正しいかも。というより、うん・・・わからない。友達といるのは好きって言える。お母さんやお父さんのことも好きって言える。でもこの好きとは違う好き。それが恋愛の好きだよって美咲が言ってたんだよね。その好きが私にはわからない。でも勘違いしないでほしいの!私は恋愛してみたいってちゃんと興味持ってるんだよ!って・・・・・誰に話しかけてんだか・・・・・・・。とにかく、恋愛ってしてみたいなぁ・・・。いつか現れるかな 私の王子様! なんちゃってね



『第一章日常』

 

「♪~~~(携帯のアラーム 今流行?らしい一応恋愛曲)」

「う~ん・・・・もう朝なの?・・・・・なんで朝なんてくるんだろ・・・・・・・」

夜遅くまでハルとネットゲームしてたからまだまだ寝足りないな・・・・・。少しは控えなきゃなんだけどなー。でも仕方ないよね。あそこでボスが復活するなんてストーリーを作った制作会社が悪いんだ。私は全然悪くない。ということで今日の夜もハルとしよっと。

 私の名前は『日向(ひゅうが) 夏葵(なつき)』 。城星高校に通う高校二年生。今日から二年生。(二年生から頑張るって思ってた一年生の時の私へ ごめんね 私は三年生から頑張ります)

心の誓いを上書きしたところで布団から出て登校準備を始める。この誓いの上書きは毎年恒例だなってお隣さんの誰かさんに言われそうだけど気にしない!私これで生きていけてるし大丈夫。って信じてる・・・・・・・・ っと そのお隣さん起こしに行かないと。全く。あいつこそ自分で起きるって誓いをさっさと立てなさいって言わなきゃ。毎朝起こしてあげるのが日常だって勘違いしてるんだから。

「いってきまーす!」

「あ、夏葵! 友晴君のお弁当も! 彼に伝えといて。お弁当の作り方教えてあげるからウチに来なさいって。夏葵から送られてきた友晴君のお弁当・・・・・・正直ないわ。お母さんがきっちり1人でも生きていけるように料理を叩き込んであげるから♪」

「はーい・・・・(ハル・・・ご愁傷様)」

ハルの分のお弁当をバックに入れ、玄関を出て隣のウチと同じくらいの大きさの家の前へ。いつものように鍵はこのポストの中の上側に・・・・・・あった! さすがに合鍵を持つのはあれだろうってことでポストの中の上側に、小さな鍵がひとつ入るくらいのケースに鍵を入れ磁石でくっつけてあるんだけど・・・・・・不用心だよね。よく考えたら。ハルが気にしてないからいいか。

「おじゃましまーす!」

鍵を開けいつものようにご挨拶。返事はない。さぁて・・・・・・・・今日はどうやって起こしてやるかな・・・・・ 昨日はクラッカー、一昨日はドアの下からアラームを音量最大&一分後に設定した携帯を見事ベットの真横に投げ入れた。我ながらあれはナイスコントロール。さぁ今日は何をしてやるかな♪ と言いながら携帯の音楽ファイルからSEというプレイリストから「マシンガン」という名の音楽ファイルを準備。準備万端! よしミッションスタート! まずは部屋の中にこっそり忍び込む・・・・・・・ ふむふむよく寝ておるなぁ♪ 耳元に携帯を近づけ・・・・・・・

「敵襲だああああああああああああああああ! (ガガガガガガガガガッ)」

「うおおおおおおおおおおお!?」

けたたましく鳴り響くマシンガンと私の叫び声により爽やかな起床ができたようで♪うんうん いい仕事をした。

「お前はなんでまともな起こし方ができねぇんだよ! 毎朝毎朝! ほら見ろ! まだ耳の中でセミが大合唱だよ!」

「それは自分で毎朝起きないハルが悪いんでしょー 悔しかったら自分で起きて仕返ししにくればいいじゃん♪ お母さんなら協力してくれると思うよ?」

「いやいや そんな宇宙でビックバンが三千回起こって作りなおした世界でもありえないこと起きるわけないだろ まぁ冬華さんなら協力してくれるだろうけどよ」

「なんでそこまで否定するかな・・・・・ あ、お母さんから伝言! お弁当づくり教えてあげるから今度習いに来なさいだってさ。あとこれ今日のお弁当。ハルの分も作ってくれたよ」

「お♪ サンキュー ってかマジかよ。冬華さんが教えてくれるとか・・・・・俺日本料亭の店開けるようになっちまうじゃんか」

「ウチのお母さんは普通の主婦です。バカなこと言ってないで準備してよ」

朝から漫才みたいなやりとりを終えたとこでハルは準備を始めた。

このバカっぽい(いやホント成績的にもバカなんだけど)男の子の名前は『久堂(くどう) 友晴(ともはる)』 同じく城星高校の二年生。物心ついたときから一緒にいるいわゆる幼なじみ。あ、彼氏とかじゃないよ。私自慢じゃないけど生まれてこの方、恋愛という感情を抱いたことはないので。ほらそこ!悲しいとか言わない! 私だってしてみたいんだから・・・・・・・・っと話がそれた。両親は海外で仕事をしているため今はこの家で一人暮らしをしている。料理とかできるから問題ないって自分で言ってるけど、実際この料理だけがハルの一人暮らしをする上で足りない唯一のスキルと言っても過言ではないくらいできない。この前のお弁当なんて玉子焼き以外は冷凍食品という始末である。なので晩御飯は毎晩ウチで食べている。しかしそれ以外の家事は完璧にこなしている。この一人では広すぎるくらいの家なのに掃除はちゃんと行き届いているし、洗濯もちゃんとしている。ホントあと料理さえできれば立派な主夫になれるくらいである。

 ハルは小さいときからの幼なじみとその明るい性格からか、ウチの両親ともかなり仲がいい。とくにお母さんとはもう姉弟じゃないのかとつっこみを入れたくなるくらい仲がいい。故に冬華さんと呼んでいる。それを満更じゃないように呼ばれているお母さんもどうなんだろう・・・・・

「夏葵― もういいぞー」

「はーい」

呼ばれたので部屋に入りいつものようにPCの置かれた机の椅子に座る。

「にしても、昨日のあれにはびっくりだよな。まさかあそこでボスが復活するなんて。俺明日学校が老朽化で壊れて休みになれねぇかなってマジで思ったくらいだわ」

「ホントにね。もちろん今日の夜は・・・・・・」

「もちろんだ・・・・・・」

「「学校終わったら即ゲーム!」」

準備の終わったハルと一緒に通い慣れた通学路をハルの自転車の後ろに座り進む。毎朝起こしてくれるお礼らしい。一回これを申し訳ないから断ろうとしたらすっごい不機嫌になったことがあった。それ以来は私も楽できるし風気持ちいからお言葉に甘えて乗せてもらってるけど。ほんと、なんであのときあんな不機嫌になったんだろ。あれはほんと意味わからなかったな。ただ申し訳ないから断ろうとしただけなのに。美咲にも、あんたバカだねって言われたし。ほんと意味分かんないなぁ。

 「夏葵、友晴! おはよう!」

校門をくぐり自転車を駐輪場に置いたところで聞き慣れた声が聞こえてきた。

「美咲おはよう!」

「うぃーっす」

「うんうん。相変わらずのようで。何も変わらない春休みを過ごしたようだね。ねぇ友晴♪」

「うるせぇよ・・・・・・」

なんだかからかうような目付きでハルに話しかける美咲。そしてなんだか少ししょげてるハル。どうしたんだろハル。朝は普通だったよね。まぁ美咲にからかわれるのはいつものことだからいいか。

この女の子は『桜城(おうじょう) 美咲(みさ)』同じく二年生。あの世界的に有名な大企業『桜城グループ』の社長令嬢。でも令嬢ってイメージは全然ないくらいに明るく楽しい子である。高校の時に知り合ってすぐに仲良くなった私の大事な大事な親友である。でもやはり令嬢ってイメージが強いのか、私とハル以外と一緒にいるとこはあんまり見たことない。本人が気にしていないので私達も他に友達を作ったらなど何も言わない。あ、でも! 毎朝リムジンで学校近くまで送ってもらうのはお嬢様!って感じするけどね。

「今日から新学期だねー みんな同じクラスになれるといいね」

「そうそう ハルだけ違うクラスだとハルウサギさんだから寂しくて死んじゃうもんね」

「誰がウサギさんだよ! 夏葵こそ 俺や美咲と違うクラスになるとノートが困るんじゃないか? どっかの誰かさん良く居眠りしてノートとってなくて後で泣きついてくるだろ」

「あ!確かに あとは宿題とかね♪」

「うわー 二人とも冷たいわぁ・・・・・・・ 私だってやるときはやるんだから!」

「なら今年の誓いは何だよ。言ってみろ」

「・・・・・・三年生で頑張る」

「「はぁ・・・・・・・・・」」

「何よ! 二人揃って溜め息しちゃって! 美咲はまだしもハルは私と成績変わんないでしょ!」

「俺は勉強することに重要性を感じてないから問題ないよ」

「いや・・・・・友晴それ十分問題だから・・・・・・・」

と、何気ない会話をしながらクラス割の掲示された掲示板の前まで来た。クラス割が掲示されているため人がまるでゴミのよう(( おっと言葉が悪いね♪ とにかく人が多いなぁ・・・・・ ここで美咲と目が合い頷く。さすが親友 アイコンタクトで通じる。ってことで・・・・・・・・

「ハル(友晴)! 探してきなさーい!」

「ああん!?」

親友と二人でハルを人混みの中に押し込んだ。

「お前ら覚えてろよ!」

なんて言葉を叫びながら人混みをかき分けながら進むハルを美咲と笑いながら見ていた。

「ところで夏葵。恋愛はできそう?」

「んー まだわかんないかなー したいって気持ちはあるんだけどね なんか好きになるってのがわからないんだよね。」

「そっかー。私が貸してあげた恋愛モノの漫画は読んだの?」

「(ギクッ)・・・・・・・アーアレネ ヨンダヨ。スッゴイ感動スルヨネ。アレ。」

「あんた・・・・・・・・読んでないのね?」

(うわーやばいやばいやばい 美咲の後ろに黒いオーラが見えるよ これ絶対あの復活したボスより強いって やばいどうしよ)

「なーに人押し込んどいてのんきに話してんだよ」

「あら友晴。おかえりなさい。相変わらずの空気の読め無さで。」

「人押し込んだあげく暴言かよ。相変わらずの性格だなお前。」

「冗談よ。ところでクラスは?」

「あ?あぁ、全員同じクラスだったよ。」

「嘘!?やった! ハルも美咲もいるとかめっちゃ嬉しい! よろしくね」

「あぁよろしく って俺とお前なんて小学校からずっと同じクラスだろうが」

「ホント二人って仲いいよね。・・・・・・・・いいなぁ。夏葵(ボソッ)」

「ん?美咲なんか言った?」

「何も言ってないわよ。ほら早く行こう。」

(よかった・・・・・・・・ 美咲さっきのこと忘れてくれたみたい)

と、教室へ向かおうとしたところで美咲が耳元で囁いた。

「夏葵。あなた放課後さっきの続き、聞かせてね♪」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・グッバイ。私の放課後。


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