びっくり異世界
「おーい、居るか?」
「誰だっ!」
「お、いたいた!久し振りの日本人か?」
「誰だおまえ?何で俺たちが異世界人だと知っている。」
「そりゃ俺も異世界人だからだ。この世界のこの国には異世界人が八割りを占める。この国は週に一人は異世界人が来るんだ。そして皆チート能力やチート武器を持っている。服もデフォルトだな。」
「は?俺たち特別じゃないのか?」
「そうだ。チート武器は街の武器屋に行けば安く手には入る。持ち主が死ぬと自動的に休眠状態に入り、新たな主を見つけるまでただの板切れになる。あとは武器無しできたやつに適当にさわらせてりゃ勝手に何かしら当たるのさ。」
「くぅ、くぅ。」
「すみません、話長くてこの子寝ちゃいました」
「ごめん、いつも説明してるからそのくせでつい。」そう言いながら彼は頭を掻いた。
「あ、俺日下部って言います。元感情欠落者です。」
「君もかー、結構居るからさ、気にしなくて良いよ。俺は佐藤和輝。新人教育を押し付けられてる。宜しくな!」
「はい。宜しくお願いします。おい。起きろよ。」そう言いながら日下部は紅羽を揺すった。
「…ぅ?」
「ほら自己紹介しろよ。」寝起きの顔からしてこの短時間で熟睡していたようだ。
「あ、はいはーい。紅羽です。好きな食べ物は飴と食べ物です。」「食べ物二回言ってるし。」
「面白い奴だな。こっちは中二病だの根暗だの過去がウンタラカンタラだ何だって下らんことゆうやつばっかだぞ?」
「乙だな。」そう言いながら日下部は細切れになった獲物を焚き火をしてその火であぶって食べる。
「あー!ズルいよ!!ボクも食べたいのにっ!」
「お前さっきまで私とか言ってなかったか。」
「ほぉほぉほぉきふぃふぇひはうはら!」
「おまっ!食べながらしゃべるなよ。」
「(ごきゅ)その時の気分とかで変えてる。深い意味はないよ。」
「そうかふーん。」
「がーん。まさかの反応!」だんだんうざいなこいつ。
「和輝さん。この国はとか言ってましたけど他の国はどうなんですか?」「さらっと流しやがった。他の国は普通の国でな。魔物の影に怯えで暮らしてる。たまに攻めて来るが問題ない。」
「えっ?魔物ってこの国にいるんですか?てか攻めてくるの?」
「魔物はこの国にはいない。みんなで滅ぼした。あとこの国はみんなチートだ産まれて小学生位になれば1軍隊並みに強い。自動迎撃システムなんざ作った奴らが居てな、無敵だ。街は日本と変わらないしな。」