惡者
取り合えずば服を掛けてやろう。裸だと色々まずい。
見た目は幼いが少し短く切った髪、童顔、身長は150cmくらい、首から下は一切毛が無く、胸はBとCの狭間位。
感情が戻り性欲も出てきた。微ロリコン気味な俺は大人と子供の狭間のお年頃が一番好きなのだ。
取り合えずはスーツの上着を掛け彼女を抱えて洞窟などはないか探して回る。
1時間ほどして小さな洞窟を見つけた、入り口は人が這ってやっと入れるが中は10畳近くも有る。
彼女をそこに寝かせると、俺は薪用の枝と食料を取りに行った。
枝は10分程で5山程拾えたので楽だったが、肝心の食料がない。
「しょうがない。狩りにいくしかないよな。」とは言いつつなにをとろうか楽しみである。なんせ冬休みに熊の解体バイトをしていた位だ獣をバラすのはお手のもの。
そんな事を考えつつ歩いているとさほど時間もかからず、一匹の猪に遭遇した。
いや、猪に似た何かに遭遇したのだ。猪の体に鋭い鹿のような角。おまけに手足が鳥と来た。奇っ怪極まりないが、猪には違いなさそうなので狩って見ることにした。
「Ghhaaaaaaaaashaaaa!!!」
鳴き声は熊みたいだった。
「延びろ“悲哀”」ズルズルと、ギチギチと、バキバキと、メキメキと、何かが引き千切れるような、そんな音をたてながら“悲哀”は延びてゆく。それがビニール傘みたいな長さになってから漸く止まった。