第二弾私之日課之獲物探‐西野翔オタクのこだわり‐
私の日課は獲物さがしの続編だ。
好評いただき性懲りもなく続編を報告したくなったわけだ。
前回のあらすじ
自分好みの女を探し、その女の髪の毛などDNAを集め、高校時代の友人であるDNAの研究者、K氏と(K氏とよぶことにしよう)クローンを造ることに成功した。私好みの女である、AV女優の西野翔そっくりのクローンを造って、あんなことやこんなことなど楽しいことをしたわけだ。が、急いで造ったために老化も早く翌日には塵のごとく消えてしまった。
その後どうしたかって?しばらく西野翔を失った悲しみは続いたが、
凹んでばかりいても仕方がない。気を取り直すことにして、次の計画を立てる事にした。
其ノ1 西野翔のDNA配列は記録したので、再生は可能だ。ただし、まだ実験段階なのでどんな副作用があるかわからない。
其ノ2 別の女を探す
結論
やっぱり西野翔がいいので副作用覚悟で其ノ1の西野翔再生に向けて実験を繰り返すことにした。
前回の失敗から取るべき方法は二つですわ。
1 時間をかけて造る でも俺たちはせっかちだ。てっとりばやく楽しいことをしたい。
2 すでにいる生物たとえば犬とかを西野翔に変身させる。
2の方法を取る事にした。
犬でも大人しいことと狂犬病など変な病気もちでないことが条件だ。あとそんな犬をどこから手に入れるかだが、持つべき者は医者の友人だ。
Kは、うまいことをいって保健所にいる医者なかまを通じて大人しい、雌の病気もちでない、犬を連れて来た。この犬は、飼い主に捨てられ殺処分になる予定だったとのことだ。そんなことよりも西野翔だ。わんちゃんを鎖で繋ぎ、かまれんようにさるぐつわをはめる。暴れないように鎮痛剤入りのDNAの配列を変える点滴をうちしばらくまつことにした。点滴は一時間程度で全身をまわり、一時間後には完成の運びだ。
一時間が待ち遠しい。Kはデータ収集に忙しく心電図をみたり、血圧計を覗いたりしていた。世紀の大実験などと大騒ぎだった。これがうまくいけば、ノーベル賞だなどといっていた。
でも一時間たっても、わんちゃんはわんちゃんのままだった。
おかしいなあ、おかちぃなあ、うんうん。
Kは困っていた。DNAデータ上の配列は西野翔なのに姿はわんちゃんのままだ。
なにかべつのことがいるかもしれない。
狼男の伝説を思いだした。
結構、月の光なんて、浴びせたら、いいかも。
Kは、不服そうだったが、私から言わせれば、結果オーライだ。
なんでも、やってみるもの、いってみるものだ。
なんと、月の光を当ててる間だけ、やっとの思いで西野翔になった。
kは、首をひねりつづけるが、
月の光について、十分に研究していないだけだろうが。
理屈はともかくとして、私は、わんちゃんから、変化した西野翔で、遊ぶことにした。
もともとワンちゃんなのだから、ワンワンポーズなんてものは、自然にやってくれるわけだし。
ワンちゃんなので、なめなめもうまいわけだし。
ワ―ン、ワ―ンの鳴き声をそれなりに色っぽい。
でも、月がかげると、また、わんちゃんにもどってしまうわけだ。
私たちは、西野翔に変化したわんちゃんと夜通し楽しみ、月の光が弱くなったところで、なにごともなかったかのように、わんちゃんに戻ったわけだ。
昼間は、ワンちゃんのままで、夜になると、西野翔。
そんな生活もわるくないなと思うわけだ。
ワンちゃんも、我々と一緒だから、殺処分も免れ、私は月夜が楽しみ、Kは、また、ノーベル賞だとかとうるさいが、えっちなことは好きそうなので、三方とも丸く収まり、まるで、あさっての夜の中秋の名月
にちなんでいるかってね。