表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/38

機体解説 ※九月九日更新

ここは設定をメモする場所として考えているのでそのつもりで。

 機体名:カリナス・カノープス

 

 第九世代MCD


 武装:魔導銃×一、魔導剣×一、強化コーティングシールド×一。


 機体解説:ヒュペリオン王国正式採用量産型MCD。《カリナス・カノープス》はベースとなる素体から追加装甲を施す《カリナス》シリーズの中で最もスタンダードな機体。他のタイプに比べて量産予算も少なく、また、全カリナスシリーズの中で最も扱いやすい機体。故に武装も銃と剣、そしてシールドのみというシンプルかつ最低限な物のみ。しかしだからこそ癖もなく、殆どのパイロットから扱いやすいと評判で、MCD操縦の入門用にはピッタリと言われている機体。

 頭部は両眼(ツインアイ)タイプのカメラを導入。騎士の鎧兜ような形をした頭部に、シンプルな人の形をした体は鎧を身につけた騎士のような装甲を装備されている。ただ、実際の騎士の鎧に比べるとやや厚みがないような印象を受ける。

 コックピットもMCDのスタンダード位置である背部にあり、同時にメインスラスターも取り付けられている。いざとなれば、胸部にある魔力融合炉(マナドライヴ)とコックピット部分がドッキングして機体を残して脱出する脱出機能も存在する。

 また、魔導学園の第零科が独自改造した《カリナス・カノープスASC型》、《カリナス・カノープスS(シュトルム)/T(トルンプフ)》という機体も存在する。




 機体名:カリナス・ミアプラキドゥス


 第九世代MCD


 武装:魔導砲×一、ミサイルポッド×一、魔導銃×一、ランナーホイール。


 機体解説:カリナスシリーズの砲撃戦装備型追加装甲を装備したカリナスシリーズの形態。遠距離からの砲撃を得意としており、その反面、《カリナス・カノープス》よりもエネルギー消費が激しい。第三科は貴族出身者からの援助によりこれよりも更に重武装にした上で、エネルギーパックを持たせるという方向でこの問題を解決した。しかし、国中の全ての機体にエネルギーパックを行き渡らせる事は予算の都合上不可能とされている。

 また、エネルギーパック自体がデッドウェイトになるので消費すればすぐに使い捨てにせざるを得ないので、やはりここで予算という都合が出てくる。

 尚、この魔導砲は最新の技術と、かつて存在した第一世代MCD、《デミウルゴス》のデータを引用して製作された物である。かつての世界初の第一世代MCD、《アポロン》と戦闘を行い、その果てに撃破された第一世代MCDである全長百二十メートルにも達する超巨大MCD、《デミウルゴス》は第一世代ながらもその性能は現代の第九世代MCDを遥かに凌駕する性能を有していたとされ、ヒュペリオン王国を脅かす脅威だったとされており、とある遺跡に残っていた残骸から得られた砲撃系武装データを情報収集用機体である第九世代MCD、《ハゴコロ》が持ち帰ってきた物から産み出されたのが、《魔導砲》である。

 これは余談だが、発見された遺跡に情報収集に向かった《ハゴコロ》小隊は謎の襲撃を受け、結局帰還できたのは一機のみで、データも本来収集してきた物の内の一部しか持ち帰る事が出来なかった(遺跡の中で襲撃を受けた為に《ハゴコロ》の本来の性能を発揮出来なかったのも大きい)。そして後に遺跡に再び調査部隊が派遣されたが、《デミウルゴス》の残骸は既に何者かの手によって回収された後だった。

 因みに、この遺跡調査に派遣された《ハゴコロ》だが、太陽祭の監視役の内の一つを務める事になっている。




 機体名:オリオン・ベテルギウス(オーロラコート)


 第?世代MCD


 武装:オーロラコート、ワイヤーアンカー×四、ダガーブレード×ニ、リボルバーガン×ニ、極光剣(オーロラソード)×ニ。


 機体解説:幻の第一世代時代の遺跡から発掘された魔力融合炉、《古代魔力融合炉(エンシェント・マナドライヴ)》を持つ第九世代MCD。最大の特徴はロングコートを模した追加装甲、《オーロラコート》である。この《オリオン・ベテルギウス》は《カリナスシリーズ》のデータを引用されており、《カリナスシリーズ》と同じく装甲を付け替える事でその性能を変化させる。今回の場合は《オーロラコート》と呼ばれる追加装甲である。追加装甲を装備する事を前提としている為に機体の素体自体は通常の機体に比べると細い。

 この追加装甲、《オーロラコート》は装甲の表面に《極光布(オーロラクロス)》と呼ばれる防御フィールドを発生させる事が可能。《古代魔力融合炉(エンシェント・マナドライヴ)》から精製される《極光魔力(オーロラ・マナ)》と呼ばれる特殊な魔力により、従来のMCDよりも遥かに強固な防御力を実現した。

 この《極光魔力(オーロラ・マナ)》に関してはまだまだ研究が進められる段階であり、第九世代MCDにおいて《極光魔力(オーロラ・マナ)》を使った機能が搭載されているMCDはこの《オリオン・ベテルギウス》が世界初である。

 機体のコートの袖にはワイヤーアンカーが仕込まれており、ダガーとドッキングさせてダガーアンカーにする事も可能。尚、アンカーは脚部の膝にも仕込まれている。

 ダガーブレード、リボルバーガンというこれらの武装はコート内にある武装収納スペース、《アームドポケット》と呼ばれる場所に収納されている(ダガーは外ポケット、リボルバーガンは内ポケット)。

 遠距離射撃武器リボルバーガンは文字どおり回転式拳銃(リボルバーガン)を模している。放つのは実弾で、最大装填数は六発。これは《極光布(オーロラクロス)》による魔力消費に対応する為であり、また、実弾自体にも改良が施されており、通常の兵器と比べると驚異的な威力を発揮する。テスト段階では、カリナス・カノープスの持つシールドを一発で陥没させ、二発目で破壊した。これに極光魔力(オーロラ・マナ)を上乗せすれば、更なる威力の上昇が見込める。

 近接戦用武器《極光剣(オーロラソード)》は、刀身に《極光魔力(オーロラ・マナ)》を展開する事で従来のMCDの持つ実体剣よりも威力を上昇させる事もに成功している。とはいえ、極光魔力(オーロラ・マナ)を使う事はエネルギーを消費するので普段は通常の実体剣として使用する。

 武装の性能もさることながら、機体の運動性能も確かな物で、量産型であるカリナス・カノープスをも越える。《オーロラコート》だけでなく、ドライヴの中に残されたデータから、更なる装甲(コート)が二種類、考案されている。

 また、本機は《古代魔力融合炉(エンシェント・マナドライヴ)》を搭載し、《極光魔力(オーロラ・マナ)》を操る事から、ある種の第一世代、もしくは第十世代MCDにカテゴリーされる機体なのかもしれない。




 機体名:カトル・シャウラ(一号機)


 第九世代MCD


 武装:レイピア×一、小型 魔力盾(マジックシールド)×一、ニードルテイル×一、各種毒針。


 機体解説:首都アポロンの研究所とは別の場所で造られた第九世代MCD。機体自体はかなりの軽量化が施されており、更に背中のスラスターは出力の高い最新型で、更に左手には始めてMCD搭載クラスにまで小型化された防御魔法発動装置である魔法盾(マジックシールド)が搭載されている。また、機体にある尻尾、ニードルテイルには、対魔獣用の毒針が備えられている。尚、この毒針に関しては対魔獣用だけでなく、当然ながら対MCD用の毒針も存在する。例を挙げるとするならば、針を打ち込んだ機体の内部から外部にかけて融解していく物と、打ち込んだ部位を硬化させる硬化液もある。

 新型スラスター、小型魔力盾、毒針、という様々な新型装備がこの機体には採用されている。こういった事こそが、本機が実験機である事が如実に表れている。

 機体自体も基本的に近接戦用の機体なだけにバランスがあるとはいいにくいし、お世辞にも安定しているとはいえない。しかし、エルナ・ヴェノーラが搭乗する本機は、その性能を十分に発揮しているといえる。

 尚、この機体は一号機であり、二号機は海賊の手によって強奪されてしまった。




 機体名:ハゴコロ


 第九世代MCD


 武装:シャドウブレイド×?、光学迷彩発生装置、巻物ユニット×三


 機体解説:情報収集を目的とした第九世代量産型MCD。因みに、この機体の開発元は《和の国》の研究機関である。機体は全身真っ黒に染まっており、所々フレームが露出したり、装甲自体もかなり薄い。尚、機体の口元や所々を布で覆っている。情報収集を目的としているだけあってレーダーなど、センサー系能力はかなり高い。

 腰につけてある巻物ユニットは手榴弾や地雷、更にエネルギーパックの役割を果たす物など、様々な種類がある。

 シャドウブレイドは肘や膝、腕など、機体の至るところに隠されており、二十種類以上そんざいする。正確な数は分かっておらず、現場のノリで日々追加されているという噂もある。そもそもこの機体そのものが悪ノリで造られた物であり、クセも強い。とはいえ、その機動力は性能の高い敵を相手にしても戦況を覆すポテンシャルを秘めている。

 駆動音も比較的小さい。尚、光学迷彩は完璧ではなく、それをMCDのレーダー阻害粒子を放出することで、完全なるステルスを実現している。

 機体自体はギリギリまで軽量化されている為に機動力はかなりの物で、量産機ながらその機動力は《オリオン・ベテルギウス》や《カトル・シャウラ》をも越える。そもそも一部フレームの露出というここまでの軽量化に踏み切ったのも、「被弾が怖いなら避ければいいじゃない」という思想故だ。設計者もまさか正式採用されるとは思わなかったぐらいの「ノリで造られた機体」だ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ