スライムとは
俺の武器☆塩3キロを受け取って、そういえばと2人に尋ねる。
「スライムってあれだろ? 水色とかで……」
スライムってこの世界ではどんなの問題だ。俺が読んだことのある作品だけでも、スライムはいろいろあった。最強だったり、ペットだったり、弱かったり、エロ道具だったり、食料だったり。俺の認識が大きくズレていたら困る。
「そうそう。踏むと転ぶから気をつけましょうねって感じ。」
「よわ……」
ルーナ曰く、かなり弱いらしい。地面のぬかるみみたいな扱いなのか。
「スライムをビンに入れて観賞用として販売しているお店もあります。」
「まりも……」
カラフルで綺麗ですよ、とミーシャが言う。俺はその光景を北海道の土産屋で見た。修学旅行で。
「でもでも、私たちがこれから戦うのは、魔王軍の残党とも呼ばれてるつよーいスライム! 闇の魔力を纏ってるから可愛くないし服も溶ける!」
「溶ける!?」
溶ける!! それって!!
「こら、ヒロト。おねえちゃんでえっちなことを考えたでしょう。」
「!?」
ミーシャに心を読まれた!? だってスライム×豊満な美少女×服が溶ける、だぞ。冷静でいられるはずが無い。
「確かにおねえちゃんは豊かな身体をしていますが、スライムで服が溶けた時には皮膚も溶けています。決してお前が考えているような展開にはなりませんよ。」
グロ……ん? お前!? お前って呼ばれた!? 好感度がどんどん下がっている……!
それはまずい! ミーシャの好感度を上げないと帰る方法を占ってもらえないのに!
「い、いや、考えてないよ。何も。」
「おねえちゃんの裸体チャンスに欲情しないなんて……クズにもほどがありますわ。」
どうしろと。