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初クエストへ

 「わたくしの能力についてはもういいでしょう。」


「クエストにゴー!」


ひとしきり説明が終わると、ミーシャが飽きたようにそう言った。いかにも小難しい話が嫌いそうなルーナが、ノリノリで割り込んでくる。


「クエスト?」


「はい。冒険者ギルドと連携して、勇者用の仕事を回していただいているのです。」


冒険者ギルド! 俺そっちに行きたい!!


「闇の魔力を纏ったモンスターは魔王の残党とも呼ばれていて、勇者の剣と魔力じゃなきゃ倒せないんだー。」


え、こわ。それって結構強いのでは。


「な、なるほど。」


「今日のお仕事はね、さっきの草原のスライム倒しだって。」


さっきの場所ってそんなモンスターがいる危険地帯だったのか。この世界が平和という話はどこから来たんだ?


 戸惑っていると、ミーシャが水晶玉を掲げた。


「占いをしましょう。」


「はーい!」


ほう。確定の未来を映すとかいう占いを、さっそく見られるとは。


「さぁ。水晶玉。おねえちゃんの未来を映しなさい。」


「おねえちゃんの未来」って言っちゃってるじゃねぇか。


 水晶玉が紫色に輝いて、何か人型のようなもやを映している。画質が荒くて良く分からないが、ミーシャには分かるらしい。顔を赤らめ、しばらく悩んでから口を開いた。


「……おねえちゃん、念のために甲冑は脱いで行きましょう。中にスライムが入り込んで大変なことに。」


「? はーい。」


うんうんスライムっていうのはそうじゃねぇとな。おっと。ミーシャに睨まれた。ゴメンナサイ。でもお前の方が見たがっていたじゃねぇか。


「ヒロトも戦うのですよ。武器は何が良いですか?」


え。まじか。当然俺は戦えない。スライムに効きそうなもの……か。


「じゃあ塩を一袋持っていく。」

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