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四月一日ですね

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

周期的なものも合わさって、虚無な目をしています。

四月一日ですね。エイプリルフールですね。入社式ですね。

そういや私は先日、『休日ってこんなに楽しかったっけ……?』と内心感動しながら、ハンバーガーを食べ、神社をめぐり、神様の腰周りにしがみついて駄々を捏ね、オシャンなジャズを聞いて過ごしました。あの時の夢のような光景が完全に夢になるまで、約半日。早すぎやしませんかね? そんな脈絡のない状態で、今日も頑張って生きます。

相変わらず考えた数式は微妙に機能しておらず、上司に多大なる迷惑を蒙り、自分の未熟さを知りながら、フレッシュな新入社員を虚無な目で見掛けます。

あぁ、私にもそんな爽やかな青があったんです。なんでもやってやるって時期が。でも今は完全に、枯れ果てた古木でごぜぇます。失敗に絶叫する日々でごぜぇます。

そんな風に考えていたら、とある駅で乗り込んだ、とある方が私の真ん前にのすっと腰掛けました。人目を引く、和装姿。

とある方は私と目が合うなり、そのまま心情に直接的語り掛けます。

――なんだ、湿気た面しやがって。

――今日が始まり、あと五日。休日迎えてあと五日。それを絶対とは言わないまでも、繰り返して生きていくのだなぁと思っていただけですよ。

実際、休日を過ごした時にも思ったのです。今日が終わればまた五日。そして休日過ごせばまた五日。次の休みは何をしよう…………。

完全に虚無った女がそこには居て、なんだか物凄い機械的なズレが生じた様に思えたのです。

――ゲームが楽しかったはずなんですよ。ケーキが浴びるほど食べたかったはずなんですよ。今はもう、何もしたくありません。何も食べたくありません。

何が楽しいか、幸せなのか、考えても浮かばず、心に穴が空いたようなのです。

――少しは休んだらどうだ。今日は、なんだ? 嘘を吐いても良い日なんだろ? 自分に嘘をついても許されるんじゃないか?

目の前のとある方は、そう脳裏で仰ると、それ以降、何もお話になりませんでした。ただ、私の目の前に座って要らしたのは、スーツを着た至って普通の会社員の方でした。

渡ではありません。


今の私の心情。

平日五日の業務を終えて、休日二日の楽しみを待つ。

その繰り返し。

何がしたいのかも、何がしたかったのかも、覚えてない。そんな虚無った状態です。


誰よりも恵まれているのに、こんな心情なので、

虚無ってんじゃねぇ!! 状態です。

四月一日なのに!!

新入社員の皆さん、こうなっちゃいけないですよ( 'ω')


出てきたお相手は、多分誰よりも人と接するのお好きな方だと思います。

まぁ、愛情表現はかなり変わった赤い方ですが。

明日も頑張って生きます。

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