表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/36

9.ゴブリンとの邂逅

ブックマーク、コメント、☆☆☆☆☆評価。



押していただけると更新が早まります。

ゴブリンのこぶしが僕の顔をかすめる。

かすめたところから血が流れる。思わず後ろにのけぞってしまった。

ヤバいヤバいやばい!!死ぬッこれ死ぬッ!!

痛みが僕の思考を鈍らせる。そんな僕が思いついた現状の解決策。それは…。

「おらあぁぁぁぁああ!!」

殴りかかることだった。何やってんだ僕!

打ち出された右ストレートは、もう一度こぶしを放とうとしていたゴブリンの腹に当たる。しっかりと腰の入ったその一撃はゴブリンを吹き飛ばした。

「ギュ!!」

痛ッてぇ!なんだこれ!?壁かよ!

僕が殴ったゴブリンは腹を抱えて悶えている。痛いけど、今がチャンスだ。洞窟の境界線から完全に姿を出す。

「ギギャイ!!」

僕がゴブリンにとどめの一撃を刺そうとしたその瞬間。ゴブリンが頭を突き出してきた。

「ごふっ!」

血反吐を吐く。僕の腹に当たったその一撃は、見事に油断していた僕に絶望を与えた。

後ろから倒れた僕に、今までうずくまっていたはずのゴブリンが馬乗りになってきた。

「ゴギャッ!!」

ドスンドスンと思い一撃が僕の顔を歪ませる。ぼこぼこになった顔では、ゴブリンがどんな顔をしているのかすらわからない。

やまぬ連撃は僕の反抗すら許さない。足を蹴り上げる元気も、腕を振り回す元気も、なくなってくる。

あー、やばい。なんか冷静だ。…死ねよ。絶対殺してやる。

殴られた回数。殴られた分だけ怒りがたまる。涙が出る。涎が出る。血が出る。

今僕が鏡を持っているなら僕は自分が嫌いになるだろう。ゴブリン以上に醜い。

そんな考えをしていると、ゴブリンが価値を確信したような声を上げた。

「ギャギャギャッ!!」

なに嗤ってんだこいつ…。なんでお前が嗤ってんだ…。

頭がうまく回らない。さっきまで死ぬ死ぬ言ってたのに、なんで今死にそうになって、こんなに怒ってんだ。

反抗心だけが、僕の命をつないでいた。僕は今殴られているんだろうか。

「ギャギャギャ…?ギャーッ!!」

「さkfいhshが、bcまおhが?」

誰かいる!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ