35.空の魔物と海の魔物
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海中ダンジョン?それに、空中ダンジョンって、
「もしかして、海の中にあったり?」
「あぁ。空中ダンジョンは雲の上に浮かんでるな。」
やばー。もう完全に異世界じゃないですかー。
それにしても、空中ダンジョンなんて作れたのか。海中ダンジョンはまだわかるんだけどね。空中ダンジョンて。落ちてこないのかな。
「空中ダンジョンはドラゴンと呼ばれる魔物の住処となっていたんだ。ドラゴンっていうのがまた格段に強くてな。」
ドラゴン!?アークみたいなやつ、やっぱり魔物でもいるのか。ドラゴンが出たんならそりゃ負けますよね。
「下手に空中ダンジョンに接触したせいで、ドラゴンが俺たちの生活圏にも顔を出すようになった。自分に国にいるのが恐ろしくなった奴らが、船で国外に逃げ出そうとするんだが……。」
「海中ダンジョンの魔物に襲われる、と。」
「そう。海中ダンジョンに住む怪物、『銀の弾丸』と呼ばれる魔物は、海上の覇権を握っていた。」
銀の弾丸?何それ?海の魔物って言ったらリヴァイアサンとかだと思ってたんだけど。
「銀の弾丸っていうのはどういう魚なの?」
「魚っていうのもなんか変なんだけど、2㎝ぐらいの小さな魚で、海の中から急にとんでもない勢いでとびだしてくるんだ。それを食らったら、服を何枚着ていても体の奥まで入り込んでくる。そして、体の中で肉を食らって成長する。」
やばッ!!何その魚。防ぎようがないじゃん!しかも体の中で肉を食べる?どんな生態してんだ魔物!!
「そんなの逃げようがないじゃん!しかも2㎝の穴って体からしたら結構な大きさだよ?一撃必殺が海から突然飛び出してくるとか恐怖でしかないじゃん!」
海行きたくなくなったわ!
「安心しろ。一応防弾チョッキは貫けないみたいだから、逃げようと思えば逃げれるぞ。……顔を狙わなければ。」
「終わりですねはい。……まぁ。それで?」
「あぁ。その後、なんやかんやあって今のある程度安定した世界になったんだよ。」
「えぇ?ざっつ!!」
「しょうがないだろ?俺も腹減ってきたしな。飯にしようぜ。」
ぐ~、と気の抜ける音がした。
よかったら!
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