24.お話Ⅲ
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【迷宮作成】……?
そういえば昔の僕がダンジョンマスターについて言ってたような気がする。確かその時は、「魔力を使って生物や物を作り、ダンジョンエリアに入ってきた侵入者を追い出す仕事だ。」って言っていたよね。
「迷宮作成っていう力は何ができるの?」
「迷宮作成はその名の通り、迷宮を作成できる。これは魔力という、混沌の者たちのみが持つ特殊な力を消費するのだ。」
魔力がダンジョンマスター専用?じゃあ、魔法は魔力を使わないんだろうか。
「魔力はこの世界の理とは全く異なる原理で動いている。故に根源力による妨害は効果が薄い。」
ん?それってなかなかに強くないか?魔力を飛ばして攻撃すれば、根源力のシールドを貫通できるってことだもんな。
「だが、魔力には直接的な攻撃に向かないという欠点が存在する。」
あぁ、攻撃手段ではないんだ。
「そんな扱いの難しい力をどうやって使うか、悩んだ混沌の者たちは、ついに禁忌に手を染めた。生物……魔物と呼ばれるそれらを作り出したのだ。」
「魔物?それってアークみたいなドラゴンのこと?」
バンッっと何かを地面にたたきつける音がした。驚いて、音のなるほうを見ると、アークの尻尾があった。
「……我は魔物などではない。話を続けるぞ。」
めっちゃ切れてるじゃん。どうしよう。見たことない顔してるじゃん。
アークはまくしたてるように言う。
「魔物は魔力を持っている生物だ。そのため、魔力と同様にこの世界の理では動いていない。そのために、進化、と呼ばれる特殊な変態を起こす。進化をした魔物は、個体によって異なる特殊な魔力を発現させる。炎を生み出す魔力、風を扱う魔力、雷を打ち出す魔力、しまいには根源力を操る魔力なんてものもある。」
へぇ。魔力ってそんな万能なものなのか。そんなとんでもない魔力を生み出す魔物、それを生み出すダンジョンマスターってすごいな。でもそれが100人もいたんだからすごいよな……。
「アルデバランも分身してたみたいだけど、あれって魔力なの?」
あのとんでもない戦いを思い出しながら、何気なくアークに尋ねた。
「あれは、魔力ではない。光力だ。」
は?また知らないものが出てきたんですが。
よかったら!
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