22.お話
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「ちょっと待って?情報が多すぎるんだけど。」
今のアークのセリフを考えよう。「小僧のような光の神たちに連れてこられた者たちは、死に戻りする」だよね。
「あれ?僕以外にも地球の人っているの?」
「うむ。小僧のようなものは何100人かおったわ。」
何100人!?多すぎるだろ……。ってことはこの世界、もしかして僕みたいな異世界人は珍しくな
い……?
「とはいっても、現存しているのはそこまでおらんだろう。小僧のようなものたちは、死に戻りの代償を知らんかったからの。」
死に戻りの代償もあるのか。アークたちの復活みたいに、魂が削れるとかかな?
「死に戻りの代償は、死ねないことだ。」
死に戻りの代償が死ねないこと……?別にそれは代償とは呼べないんじゃないか?
「ふふふ。不思議そうな顔をしておるの。考えても見よ。死に戻りとは永遠の命を生きておるに等しい。永遠の命など、小僧のような定命の者たちには苦痛でしかあるまい。しかもお主らは光の神の実験を受けた
のだろう。魔王様や、記憶を失う前のお主が言って負ったぞ。」
永遠の命か……。どんな気分なんだろう。ただ、それが辛いことであるのはなんとなしにわかる。
しかも光の神とやらの実験も受けたのか。なんだろう。この世界も甘くないってことが少しわかった気がする。
それにしても……。
「光の神って何なの?」
「光の神か……。奴はこの世界の創造主ともとれる存在で、この世界を滅ぼそうとするものだ。」
光の神が創造主、ってことはなんとなくわかる。アルデバランって子を蘇らせるってアークが言ってたもんな。
それよりも気になるのは、光の神が、世界を滅ぼそうとしているってことだ。なんで世界を作ったやつが、世界を壊そうとするんだ?
「光の神が、世界を滅ぼそうとしているのには、闇の神が殺されたことに原因がある。」
闇の神なんてのもいたのか。恐ろしいな。
「闇の神っいうのは、誰に殺されたの?」
「もちろん、我らが魔王様だ。」
アークが、心なしかどや顔をしているような気がした。
と同時に、あぁ、だからこいつら光の神に狙われてるんだなぁ。と思った。
よかったら!
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