14.こんにちは
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なんでだ?何でここにいる!?さっきまで、僕はどこかの家で、やばい女の子に殺されそうになっていたはずだ。
ベッドに視線を落とす。しわ一つない毛布だ。まるで誰も使っていないかのようだった。
「しわ一つない…?そんなわけないよな。僕が起きるときに畳んでいたし。」
もしかして、戻ってる…?
確かめるしかない。僕は岩のような部屋の中を歩き、扉の前へ立つ。体には何の異常も見られない。
ギィ。と鈍い音を立て、扉が開いた。
扉の先には、ドラゴンがいた。
体の芯が凍えあがるような感覚に襲われる。これは、やっぱり戻ってる。
にしたって、何度見てもなれる気がしない。叩きつけられるような生物としての格。なんで昔の僕はこのドラゴンと仲良くできたんだろう。
さっきよりはマシにはなったその感覚を何とか押し殺して、僕はドラゴンに声をかける。
「すいません!ちょっとお話よろしいですか!!」
ドラゴンは瞼を開き、その紅瞳が僕を貫いた。
『なんだ?小僧?』
脳内に直接!?ドラゴンの思いがけない行動に、目を見開く。
なんだこのドラゴン。話せるんだ!
「昔の僕がお世話になりました!それとお願いがあるのですが、この世界のことを教えていただけませんか!!」
『ふむ。小僧が、レグルスか?』
レグルス?誰だそれ?でも、ここでレグルスじゃないって言ったら、死ぬんじゃね?
とはいえ、下手にうそをついて、ドラゴンにばれたりしても困る。ここは正直に行くべきだ。
「…いえ、今の僕はレグルスではありません。」
『なるほど。確かに小僧はレグルスではないな。あの膨大な力を感じられん。』
ほっ。よかった~嘘つかなくて。
「それで、どうでしょう。この世界のこと、教えていただけるんでしょうか!?」
『…まぁよい。教えてやろう。しかし、ただでとはいかない。』
「なんでしょう。僕にできることであれば何なりとお申し付けください。」
下から出てみる。敬意をしっかり払っておいたほうがよいだろう。ドラゴンと価値観が違うかもしれないが。
『では、そなたには力を感じ取ってもらう。』
は?力を感じ取る?
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