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ポラリス教

前回微修正

「あのすみません…」

近くで農作業をしていた老人に声をかける。

「なんじゃお主は?」

手を止め怪訝な顔で答える。

「えっと…」

(しまった名前聞いてない…)

「…この村にこのくらいの身長で赤毛の女の子いませんか?」

「うむ…その娘に何のようじゃ?」

(あ、めっちゃ怪しまれてる…)

「いえ、さっき森でお会いしたのですがこれを落としていかれまして…」

無駄に丁寧な言葉遣いで弁明しながら拾ったペンダントを見せる。

「なんじゃあやつ、ポラリス様のロザリオを落としおったのか!」

(ポラリス教?)

お爺さんは納得したようで家の場所を教えてくれた。

「ありがとう」

お辞儀をするとそそくさと家に向かう。

(ポラリス…偶然かな?)

家の前に付くと中から言い争う声がする。

「こんな時間までほっつき歩きおって!!」

「だからゴブリンに追いかけられて大変だったんだから!!」

「そんな嘘で言い逃れようなんて10年早いよ!!大方どこかで昼寝でもしてたんだろ!!」

(うわー修羅場…)

少し躊躇いながらもドアをノックする。

「なんだいこんな時に!!」

さっきの女の子とは違う声が近づいてくる。

「…誰だいあんた?」

「私はケインズと申します。こちらに…」

「あーー!さっきの人!!!」

あ、いた。

「なんじゃお前の知り合いか?」

「さっき言ってたゴブリン倒した人だよ!」

「………」

なんかめっちゃ見られてる…

「嘘では無いようだね…」

「ほら、いった通りだったでしょ?」

とドヤ顔する。

「くっ!で何のようじゃ!?」

「これを落としていったので届けに…」

と、ロザリオを取り出す。

「え、…無い…無いっ無い!!」

胸の辺りをまさぐったりポケットの中を引っ掻き回したりしている。

「ありがとう!!」

「このバカ娘っ!!」

老婆からの鉄拳が脳天を直撃する。

「いたっ!何するのよバアちゃん」

「戯け!ポラリス様のロザリオを落とすなんて何事じゃ!!!」

「うーー、ごめんなさい…」

「謝るならポラリス様に謝りな!!」

指差す方向をみると壁に何か絵のようなものが貼ってある。

「はーーい…」

「…」

何か祈ってるようだ。ふと彼女の後ろに回りその絵を見る。

「え?」

その光景に唖然とした。

その絵には竜の頭が付いた戦艦と全身鎧を着て光の剣を掲げる一人の青年の絵が描いてある。



「この絵は?」

「ポラリス様の絵ですよ?」


「ポラリス様って何?」

「ええーーっ!知らないんですか!?」

すっごい驚かれてる…


「そんなこと言って、お前はわかってるのかえ?」


「今から数百年前空から現れた黒き龍と異界より顕現された神ケインが光の剣を持ちイオの鎧纏って守護龍ポラリスを駆り邪悪なる龍を倒したって言う…」


(光の剣にイオにポラリス関係無いわけがない)

≪マスター ケインの情報が見つかりました。≫


情報?

≪ジャシンジュウファーストコンタクトした船団の提督の名前と一致≫


(俺らの他にもここに来たものがいるのか!?)


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