フェルカドの城壁
町へと戻り兵士に賊を引き渡すと再びフェルカドへと出発した。
余談だが彼はカース商会の跡取り息子だったがこの件を受け縁を切り保釈金も一切払わなかったという。
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「ぐふっ…」
「ぐ…」
二人はあいかわらずダウンしていた。
「フェルカドってどんなところなんだ?」
二人を寝かせ御者台の二人に声をかける。
「大きな町ですよ…行ったことは無いですが」
とクラナ…行ったこと無いんかい!
「確かに大きい街ですが、フェルカドは城塞としと呼ばれるだけあって城壁が素晴らしいですよ」
ほう!そんなに立派なのか。
その後、前のように何かに襲われる事もなく平和な日々が続いていた。
「「ううう…」」
二人を除いて…
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町を出て7日後
(このペースだと後半日ほどで着きそうです。)
思ったより早かったな
流石に馴れてきたのか二人とも普通に起きていることはできるようになった。まだ完全では無さそうだが…
森を抜け平原に出るとそこには…
「「「「おおお!!!」」」」
まだ距離がかなりあるのにハッキリと見える銀色の城壁高さは100mはあるんじゃ無いだろうか?
「あれは何でできてるんですか?」
「それがよくわかってないんですよ。なんでも国が起きた時に作りたらしいんですけど何で作ったとかは文献も残って無いらしくて…」
未知の金属か!
(あれは宇宙船用の特殊合金ですね)
(…え、あーじゃーまさか?フェルカド溶かしちゃった?)
(多分修復用の分とフェルカド本体の半分位を使ってると思われます。)
(え…もしかしてポラリスも溶かされたかも知れない?)
(可能性は否定できません)
(うわ~)
「ん?どうかしました?」
「いや…何でもない」
少しブルーになった。




