これから…
前回のあらすじ
○○カー次元の向こうから現れる。
「おい、レナ朝だぞ早く起きな!おい、レ…」
カチッと枕元のスイッチを押す。
「んー…?」
ムクッと起き出したが何か違和感がある…
「あれ?私いつの間に寝てたんだろう…」
仕事が終わった後寝てしまったんだろうか?
「なんかいい夢を見た気がする」
あの人の夢顔は見れなかったがあの匂いは…
「おい、レナ…」
あれ?目覚まし止まって…
「いつの間に俺の声録音…というかあんなの言った覚え無いんだが?」
「…盗ち…いえ、普段の声からサンプリングして作りした❤」
「お前!今盗聴って言ったよな!?」
「うわぁ…副長…ドン引きっすよ…」
横を向くとケインズとラトリーが座っていた。
「…え?ええ?」
まだ夢の中?
ーーーーーーーーーーー
しばらくしてようやく事態が飲み込めたのかソレナは普段の冷静さが戻ってきた。
「なるほど…そうでしたか」
「すみません私がこちらに来なければ…」
「気にするな…向こうが無事な事が確認できただけでも儲けもんさ!」
ケインズはもう帰る気は無いので特に問題は無かった。
「…正直お前が俺無しの状態で暴走してる可能性の方が怖い…」
昔から俺の側を3日離れると精神的に壊れるからなコイツ…
「…なんでそれなのに副長にしてるんすか…?」
「コイツ以上に俺に合わせられるやつが居ないからな…」
能力高い上に俺の性格とか考えて作戦の立案とか指揮してるから正直楽だった…他のデメリットを考えなければ…
「アニキ…」
なんだろう凄い同情されてる気がする。
「ああ…神よ…感謝します!」
レナはレナでトリップしてる。
「とりあえずこれからの方針を決定しよう!」
雰囲気を変える為に少し大きな声をだした。
「まず、レナも冒険者登録しよう」
この世界で生きていく上で身分証明は必要だろう。
二人は頷く。
「後は特に急ぎではないが…お金を貯めてポラリスを探そうと思う」
これはこちらに来てると知った時に考えていた事だ。
「探してどうするんすか?」
ラトは首を傾げる。
「回収…できなければ破壊も視野にいれている。旧型とは言えこの世界の水準を大きく上回ってるからな…多分何かしらの対策は講じてあるとは思うが長い年月でどうなってるか分からん、だから回収しないと不味いだろう?」
ポラリス単体でもやろうと思えば国の一つ二つ軽く滅ぼすだろう。
「確かにそうですね…」
レナも同意してくれている…いや、コイツ俺に反対する事が無いか…
「なるほどっす」
「下手したら初代AUが手にはいるかも知れないしな!」
博物館位しか残ってないんだよな!あれ!
「「…」」
二人がジト目で見てる。
「「それが理由じゃ無いですね(無いっすよね)?」」
「ソンナコトナイヨ?」
ハイモチロン!
「まあ理由が理由だから構わないっすが…」
「あ、後向こうに拠点を構える必要もあるかもな」
流れが悪いので話題を変える。
「拠点?ここじゃ不味いんすか?」
「ここだと他の人を呼べないだろう?これから知り合いも増えるだろうし」
「確かにここに向こうの世界と無関係な人を招くのは問題ですね」
「では当面の目標は資金と情報収集ということで!」
「「意義無し!!」」
この世界に来て最初の会議が終わった。
次回は少し違うお話し




