ありがとう盗賊さん
あらすじ
盗賊…取ったど!!
「ほら!きびきび歩け!!」
首と両腕を縛られ盗賊達が1列になってついてくる。
縛るのに使っているロープは軍が正式採用している特注品、普通のナイフでは傷一つつかず摂氏2000度でも燃えたり溶けたりすることは無い。
ちなみに100tの力で引っ張っても千切れない上外そうとすると気絶しない程度の電撃が出る。
「くっ!」
「ギャッ!」
「…なんか場違いな感じが…」
クラナは落ち着かないようだ。
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「あ、見えてきましたよ!!」
「お、あれが…」
「はい!クラズの町です」
クラズの町は回りを森に囲まれ、特に高い塀があるわけでもなく、町並みは資料で見た中世のヨーロッパのようだ。
入口に二人槍を持ち鎧を着た兵士が立っている。
「止まれ!」
槍で行く道を塞がれる。
「お前ら…裏の奴らはなんだ!?」
あ、盗賊忘れてた。
「来る途中の街道で襲われまして…」
昨日の出来事をざっくりと説明した。
「それはご苦労!ではこちらで引き取ろう!」
「あ、ロープは自前なので返却…」
「わかっている牢屋に入れてくるから少しまってろ!!」
(ナナ解除お願い)
十数分後兵士の片割れが帰ってきた。
「ほら」
とロープと皮の袋を渡してきた。
「これは?」
「ん?報奨金に決まっているだろ?」
へー盗賊ってお金になるのか…
「っで、お前たちこの町に来た目的は?」
「私たち冒険者ギルドに登録に来たんです!」
蚊帳の外にいたクラナが質問に答える。
「ほう!中々の有望株のようだな!頑張れよ!」
快く通してくれた。
袋の中には銀貨が70枚入っていた。
一人頭銀貨5枚…世知辛
「ギルドに向かうか?」
「いえ、まず宿をとりましょう!」
「この町は宿の数が少ないので先にとっておかないと…」
ここに来るまで三日野宿続きは女性にはキツいだろう。
「わかった宿に向かおう!」
「いらっしゃいませ!」
「二人泊まりたいのだが一人部屋二つ空いているか?」
「空いてるよ!一人部屋夕食付きで銀貨10枚だよ」
盗賊二人分か…高いのか安いのかわからん。
「なら二部屋頼む」
さっきもらったお金から銀貨20枚をカウンターに置く、盗賊捕まえて無かったらやばかったな…
「…確かに、ルルお客様を案内しな」
カウンターの下から取り出した鍵を呼ばれて来た女の子に渡す。
「こちらへ…」
2階の隣り合った部屋に案内された。
「食事は6時以降なら用意できます」
「お湯が必要なら用意しますが…?」
「俺はいい」
「私は欲しいのです!」
「銅貨2枚に成りますが?」
お湯も金がかかるのか!
「はい!」
鞄から銅貨を取り出すと女の子に渡す。
「では食事後にお持ちします。」
ペコりと頭を下げるとルルは帰っていった。
「宿も確保したしギルドに向かうか」
「んーー!よし!!行きましょう!!!」
テンション高っ!
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「ここが冒険者ギルド…」
町の中心部にあるのかと思えば以外にも町外れの森の近くにあった。
建物の大きさはおそらく3階建て小さいわけでは無いがそれほど大きくも無い。
まあ多くの人間が常駐するわけでは無いのだろうから事務ができる最低限のスペースあればいいのだろう。
「早く入りましょうよ!」
クラナに引きずられるように中に入るのだった。
いよいよギルドに到着
町の名前を変更
リデム→クラズ




