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第9話「乙女心」

「それでは、夢の話を」

「はい。気が付いたら、空のバスケットを片手に、薄暗い森の中にいました。おつかいの届け物をした帰り道に、迷子になってしまって、すっかり暗くなってしまったのです。すると、茂みから山賊が出てきました。お金になりそうな物は持っていないことを告げ、命だけは助けて欲しいとお願いしました。そうしたら、あの」

「襲いかかってきて、貞操を奪われそうになったのですね? 割愛して、続けなさい」

「お洋服を乱暴に引き裂かれそうになった寸前に、馬に乗った、甲冑姿の騎士が現れました。山賊を懲らしめて、追い払うと、馬から降りてきました。お礼を言うと、家まで送ると言われたので、村の名を告げました。すると、その村まで今から帰っても、明け方近くになってしまうと言われました。しょんぼりしていると、近くに住んでいるので、泊まるように勧められました。わたしは、もう一度お礼を言い、お言葉に甘えることにしました。辿り着いた先に待っていたのは、質素で、掃除の行き届いた綺麗な家でした。騎士は、甲を脱ぐと、驚いたことに、長髪の女性が姿を現しました。たとえ命の恩人でも、見ず知らずの男について行ってはいけないと釘を刺され、部屋に案内されたところで、目が覚めました」

「そうですか。それでは、よい旅を」

「ありがとうございました」

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