表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

序章「あるところに」

深い、黒い、森の中。

昼でも、陽が差さない、常闇に、

一軒の家が、あるという。


家というには、生活感がなく、

館というには、気配が少ない。


そこに暮らすのは、主だけ。

たったひとりの、小さな城。

名も知らぬ旅人が、訪ねるのを、

今か、今かと、待っている。


一宿一飯の、見返りに、

旅人に課される、命令は、

昨夜の夢を、語ること。

どんな夢でも、構わない。


でも、


もしも、夢を忘れたり、

そもそも、夢をみないなら、

夢を語れる、その朝まで、

旅に出ることは、許されない。


もしも、嘘の夢を作ったら、

主に、嘘だと、見抜かれる。

夢を騙る、不届き者は、

城を生きては、出られない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ