表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/154

87話 あらあら、眠れる場所ですって

 

「竜……」

「マリア……」


 見つめ合う2人。

 あ! 今ハートが飛び交ってる! !

 そっとしておきましょうね。

 そのすきにお父様とルバー様へ、これまでの事を話したわ。

 私の話を、黙って聞くお父様。

 メモを取るルバー様。

 ラブラブな2人と真剣な2人。

 対象的な4人にクラクラしたわ。

 でも、ルバー様のメモを見てびっくり!

 見やすく、読みやすく、理解しやすい。

 これほど完璧なメモを初めて見たわ。

 本当に勉強が大好きな人なのね。



 11/26 17時半 軍人学園 グラウンド


 ・北岡真理亜きたおかまりあ通称マリア 25歳 女 異世界人

 特殊魔術又はスキル“祈り”=頭の中に突然、未来のビジョンが浮かび、祈りのポーズをする事で改変できる。自分の事しか改変は出来ない。細身で黒髪、黒目の美人。


 ・岩城秀幸いわきひでゆき) 通称ヒデ 25歳 男 異世界人

 特殊魔術又はスキル“硬化軟化”=触れた物や人を硬い性質にかえたり、柔らかい性質に変える事ができる。見た目には変わらない為に、柔らかいと認識した物が固かったりする。爽やか好青年。


 ・地田幹夫ちだみきお通称ミッチー 25歳 男 異世界人

 特殊魔術又はスキル“裁縫師”=魔力を糸状に出して色んなものを縫い止め操る事が出来る。傀儡にして戦わせる事を目的でする。他に魔力の糸で、色んな物を縫い止め即席の武器を創作。弱点は火属性。小柄な青年。岩城秀行と幼馴染。


 ・楽満俊哉らくまんとしや) 通称マンプク 26歳 男 異世界人

 特殊魔術又はスキル“冷蔵庫”=色々な物品を低温で保管することを目的とした人物である。大口で多種多様物を呑み込み、魔力に変えたり蓄積する事ができる。違った物に加工して魔力を譲渡する事も可能。動ける肥満。


 *この4人は同じ学園で学んだ仲。


 ・刀祢昌利とねまさとし) 40歳 男 異世界人

 特殊魔術又はスキル“死の宣告”=自身の身体に血文字で名前を書くだけで殺す事が出来る技。殺害方法を書くことで殺す事も可能。その為の道具も出せる。子供と見間違うほど小柄な男。


 *この男が龍の祠から黒属性の勾玉を取り込み変異したようだ。



 こんな感じで、魔術の情報と身体的特長を書き出していたの。

 流石、ルバー様よね。

 それに引き替えお父様は、黙って私の話を聞いていただけ。

 そして一言。


「何とかなるか?」

「無理だ。ただ、能力が分かっただけでも僥倖と言える」

「そうかぁ。ナナ……その……話は……聞けるのか」

「お父様、マリアにですか?」

「あ、あぁ」

「何を聞きたいんですか? 今は……」


 ピッタリとくっつく竜とマリア。

 それもそのはずよね。

 愛し合っていた2人が、黒い柵で啀み合うようになった。

 それでも、マリアは想いを手放すことは無かったの。

 当たり前よね。

 それくらいで離れる2人なら、とっくの昔に離れ離れだわ。

 その柵が問題だったんだけれど、愛の深さが勝利したのよ!

 代償がマリアの呪いだったのが誤算よね。

 でも……想いが通じ会った今。

 今だけは、アツアツのラブラブ状態で居させてあげたいわ。

 まずは、マリアにかかっている“死の宣告”をどうにかしないといけないわね。


「お父様、ルバー様。異世界人特有の魔術を、どうにかする事は出来ないのですか?」

「無理ですね」

「そんな! ルバー様が諦めたら誰が解読してくれるんですか!」

「ナナ。落ち着きなさい。その刀祢昌利とねまさとし) の特殊魔術が気になる。ルバーは……どう考査する」

「悠長な時間はありません! お父様!」

「落ち着きなさい」

「……はい」


 下を向くしなかったわ。

 そんな私の頭を、ポンポンして慰めてくれたのはルバー様。


「ルバー様」

「ナナくん。異世界人が携える能力は、特殊なモノが多い。僕の考査なんだが……。

 異なる世界からこちらの世界に来る時、その力の余波が生み出したモノ。これこそが、特殊魔術又はスキルだと考える。

 よくよく、思い直してほしい。ナナくんの特殊スキル“獣の声”は君しか使えないよね。それはなぜかと言うと……僕達が理解できないから。全てのスキルと魔術を知る僕でさえ、君たち異世界人特有の魔術やスキルは、解らないんだよ。理解不能さぁ。何故、獣たちの話している内容が理解できるんだい? エディート様はなぜ、飛べるのか? 青森くんはなぜ、変身できるんだい? マノアくんはなぜ、紙に書いた物を現実にだせるんだ? ホゼッヒくんはなぜ、どこにでもある材料から薬を創り出せるんだ? どれもこれも、僕には訳がわからない事だらけだよ。いくら考査をしても、答えが出ない。出ないことには実査が出来ない。実査が出来なければ、この世界に登録されない。……分かるかい、ナナくん。その刀祢昌利とねまさとし) が保有している特殊魔術又はスキル“死の宣告”を考査し、実査をし、僕が使い、世界に認めてもらわなければ“死の宣告”は僕が使えない。おそらくだが、北岡真理亜くんの呪いを解くには、かけた魔術で解除するしかない。僕はそう考査する」

「無……理……何ですか? ルバー様! お父様! 貴方達、2人が諦めたら、マリアはどうなるのですか! 竜の想いは! 2人の愛は!!」

「「……」」


 私は思わず、お父様に詰め寄ったわ。

 ハチからずり落ちそうになりながら。

 この世界に来て……初めて、ままならない事に直面してしまったようね。

 自分が情けないわ。

 生まれて5年。

 前の世界からだと105年。

 私は何をしていたの?

 前の世界でも、竜を助ける事が出来なかったわ。

 その孫が生きていたのよ。

 今度こそ、今度こそ!!

 婆ちゃんが助けてあげる……はずだったのに!

 またあの子を傷つけてしまうのね。

 私は泣いたわ。

 憚ることなく……泣いたわ。


『1つだけ方法があるニャ』

「本当なの? ロク!」

『そうニャ。魔術“ブラックホール”で取り込む。そうすれば……』

「呪いが解けるのね!」

『解けないワン』

「ハチには聞いてないわ」

『その通りニャ。呪いは解けない。死に方を選べるだけニャ』

「え?! ……やっぱり、憎んでいるのね。ロクは心底、マリアを恨んでいるのよね!」

『違うニャ! 恨んでも、憎んでも無い。シャルルは、マリアより辛い愛を知っているニャ。だからこそ、彼女に同調したんだよ。触れられたく無い、哀しい思い出ニャ』


 そう言って、話しだしたロク。

 お父様とルバー様、竜に理解してもらう為、通訳をしながら聞いたわ。

 ただ、マリアだけが終始、下を向いて居て竜の手を強く握っていたの。

 今、思うと知っていたのね。

 悲恋の話を。


 その話は、ロクが子猫だった頃の話らしいの。

 その頃にはすでに、爆炎の名をジャバルは冠していたわ。

 シャルルの父親ね。

 でも、それはやっと名が通り始めたぐらいだったの。

 仲間も家族だけだったし、募っていたと言ったほうが正確ね。

 そんなとき、1人の獣人が現れたの。

 忠大の話だと、魔獣には獣人タイプと獣タイプに別れるらしいわ。

 通常は獣タイプらしいのだけれど、稀に先祖返りをしてしまう個体がいるらしいの。

 それが、獣人タイプ。

 分かりやすく言うと、ケモ耳と尻尾を着けた魔人ね。

 ただ侮るなかれ、ウルフタイプの獣人なら素晴らしい脚力と腕力。

 そして、忠誠心。

 魔力も備え、申し分なしの逸材。

 フォクスタイプなら魔力に長けているし、クロウタイプなら魔人以上の知力を備えている。

 ジャバルのところに来た少年は、ウルフタイプだった。

 もちろん、喜び勇んで家族に迎えたわ。

 名前もリュウと名付け、正式に仲間に加わったの。

 ところが、コレが不味かったのよ。

 十代前半のシャルルは、一目で恋に落ちたわ。

 リュウも、満更でもなさそうな素振りを見せていたわね。

 そんな2人が、愛し合うのに時間が必要?

 要らないわね。

 面白くないのが、父親のジャバル。

 愛しの我が娘に、変な虫が付いた。

 その想いに囚われたジャバルは、リュウが眠ったすきに殺してしまったの。

 その魔力を我が娘に……食べさせた。

 もちろんシャルルは、そんな事とは露知らず食してしまったの。

 力になるからと。

 魔力になるからと。

 愛する家族からそう言われ、信じてしまったのね。

 そして、事実を知らされる。


 その肉は……愛する者の成れの果てだと。


 突き付けられた真実に、我を忘れたシャルルは変貌してしまう。

 春真っ盛りの、桜のような優しい女性だったシャルルは、真冬の、椿の様な冷たい氷のような女性へと変わってしまったの。

 そして、火属性なのに操る炎は蒼白い。

 氷炎の魔人シャルルの誕生。

 なぜ蒼白い火なのか?

 それは、リュウの属性が水だったの。

 愛する者を、間接的にでも手にかけてしまった。

 その苦しみから、愛する心を封印したのよ。



『だから、魔力の為に魔人を食べて心を壊したマリア。魔力の為に愛する者を食べたシャルル。真実の愛を知ってしまったマリア。愛する者を手にかけたシャルル。

 ……あたしのご主人様は、あんたに自分を重ねたのさぁ。無理もないよ。あたしは、知っているんだ。狂ったように叫びながら、慟哭しながら、髪を掻きむしり、苦しむもがくご主人様を、側で見ていたからね。あの声は、あたしの心に突き刺さった。もちろん、父親のジャバルにも。だからこそ、爆炎の魔人ジャバルは、自分の右腕に氷炎の魔人シャルルを指名したニャ。ナナ。あたしは……恨んでない。魔人を食べて心を壊したマリア。仲間よりも愛する心を取ったマリア。その想いに、シャルルは同調したニャ。その行為こそ、あたしがよく知っている氷炎の魔人シャルルの姿ニャ』

「ロク……」

『シャルルだったら、醜く死んでいく姿を愛する者に見せたくない。そう、考えるはずだよ。それに、あたしの中にあるシャルルの魔力と、マリアの中にあるシャルルの魔力を1つにしたいニャ。それが、ご主人様にする最後の奉公……ニャ』


 私はロクを抱きしめた。

 泣きながら抱きしめた。

 そして、皆にロクの想いを話したわ。

 抱きしめながらね。

 どうする事も出来ない現実。

 足掻いても、もがいても、覆す事が出来ない未来。

 人はそれでも生きていかなければならないの。

 なぜなら、それこそが使命だからよ。

 この想いを乗り越え、生きる糧にする為に、私は何をすればいいの?

 失望しているわよね。

 今の私自身に、大失望だわ。

 思い悩む私をよそに、話しだしたのはマリアだった。


「ナナさん。ロクちゃん。ありがとう。……ロクちゃんの……貴女の中で眠らせて。

 シャルルが居てくれたおかげで、今のわたしが居るの。それにね。シャルルには本当に、申し訳ないと思っているわ。わたしの苦しみを一身に受け止めてくれたの。彼女が居なかったら、早々に狂っていたわね。そうなったら、竜を愛することも無かったと思う。わたしは、竜を愛する望みを叶えたわ。今度は、シャルルの望みを叶えてあげたいの。彼女はとっても優しいわ。泣いている人がいると、寄り添ってくれるの。力になってくれるのよ。そんな彼女の望みは……愛する人たちと一緒に眠ること。その中でも、ロクちゃん。貴女の事を1番、愛していたみたい。私の全てを知る子、ですって。そんな貴女の中で、眠らせてあげて欲しいの」

『シャルル』


 ロクが私の腕を逃れ、堅く抱き合ったているマリアの足元にじゃれついたわ。

 優しく撫でで、抱き上げたマリア。

 竜はロクごと抱きしめた。

 すると、黒レザーのボンテージスタイルだった服装が、レースを使用したスケ感満載のスタイリッシュタイプのウエディングドレスに変わっていたの。

 誰がしたのか一目瞭然よね。

 それにしても。


「綺麗だよ。マリア」


 あらあら、私の台詞を竜に取られたわね。

 ウフフ、お似合いだわ。

 美男美女。

 若いっていいわね。

 あら! いけないわ!

 私も若かったわね。

 暖かな風が、吹き抜けた気がした。

 魔術“ヘルシャフト”中だから、ありえないんだけれどね。

 その風は優しく、愛が溢れていたわ。

 もう!

 ロクが邪魔ね。


「ロク! こっちにいらっしゃい」

「ナナさん。大丈夫です。ロクちゃん可愛いもの」

『ナナ、あまり時間がないニャ』

「……」

「ウフフ、何となくロクちゃんの言ったことが分かっちゃった。そうだわ! 遺言を遺す。婚前契約よ。やだぁ〜、婚前だって。こんな姿だから、意識しちゃった。やっぱり、テンション上がるわね」

「仕方ないよ。今のマリアはとても綺麗だ。何を契約するの? 僕は君を一生、愛する事を誓うよ」

「ありがとう、竜。わたし、幸せよ。わたしは、竜に会うためこの世界に来たんだわ。貴方を愛するために、今を生きて来たのね」


 2人は手を握り、見つめ合った。

 笑顔が溢れ、幸せの絶頂。

 見ているこちらも幸せになれる微笑みね。

 そして、紡ぎだされた言葉に、私の胸は押しつぶされそうになったわ。


「ねぇ、竜。最初の1年は、わたしの事を想って誰とも付き合わないで。目移りしそうな美人が現れても駄目よ! 2年目は、お付き合いは許すわ。でも、結婚も妊娠も駄目。3年目で……許してあげる。その時は、わたし以上の美人でなければ嫌よ。姿形じゃ無いからね! 心も体も綺麗な人よ! そのときは、ナナさんとロクちゃんにジャッチしてもらうわ。竜……何も言わないで……悲しみが溢れてきそうだわ」


 ここで意外な人が、神父の役割をしたの。


「契約を成立させるには、誓のキスが必要ですよ」

「ルバー様」

「立会人もたくさんいます」


 そう言うとルバー様が2人の前に立ち、身支度を整えたわ。


「オホン。甚だ簡単ではあるが、天地万物の勇者スアノース・ルバーが取り仕切らせてもらう。では、竜、貴方は北岡真理亜を愛する事を誓いますか?」

「はい」

「北岡真理亜、貴女は竜を愛する事を誓いますか?」

「はい」

「では、誓のキスを持って、契約は行使される」

「「はい」」


 見つめ合い、顔を近づけキスをする。

 魔術“ヘルシャフト”の力で、擬似的に死んだときの哀しくも冷たいキスとは違い、幸せいっぱいの暖かいキス。

 同じ2人なのに、こんなにも違うキスは初めてね。

 でも、幸せなキスがいいわ。

 優しくて甘いキス。

 このまま時が止まればいいのに。

 現実は非情ね。

 こんなにも夕日が憎らしく、思ったことがないわ。

 地平線に沈む寸前、唇を放したマリアが竜に背を向けロクを見たわ。


「ロクちゃん。この姿のまま、貴女の中で眠るわ。みんな様、本当にありがとうございます。わたしの人生、捨てたもんじゃ無かったみたい。こんなにも、わたしの事を愛してくれた人に出逢えて幸せだったわ。ナナさん、竜の事をよろしくお願いします。竜……もう一度、愛してくれてありがとう」


 竜に背を向けたまま、一気に話したマリア。

 淀むと泣いてしまうのね。

 私はハチに手を添えて。


「ハチ、“ヘルシャフト”を解除して」

『解』


 半透明な3畳半ほどの箱が消えたわ。

 そうするとマリアがグラついたの。

 竜が後から抱きしめた。

 顔は見ないわ。

 笑顔のままのマリアを、記憶したいのね。

 苦しむ姿なんて見たくない。

 それにしても、魔術“ヘルシャフト”は凄いわね。

 この中では、時すらもハチが支配していた。

 外へ出て驚いたわ。

 夕日が地平線に帰ろうとしていたの。

 マリアの命が尽きようとしていた。


『魔術“ブラックホール”』


 抱きしめる竜の腕に、そっと触れたマリア。

 一言も話さないわ。

 話せないのよね。

 マリアも笑顔な自分を覚えていて欲しいもの。

 腕を振り解き、大きな“ブラックホール”へと歩みを進めたわ。

 そして……飲み込まれた。


『解』


 夕日が完全に沈んだ。


「マリア!」


 竜はドラゴンの姿になり、飛んで行ったわ。

 そっとしといて上げましょうね。


『ナナ。少し疲れたニャ』


 そう言うやいなや、私の影に入ったロク。

 何か変わった事が無いか聞きたかったのに!

 あれ?

 ルバー様とお父様の様子が変ね。

 マリアが居た所を凝視しているわ。


「ナナ」

「何ですの、お父様」

「明日、この訓練場へとロクを連れて来てくれ。必ずだぞ。もし何かあれば、夜中でも構わないから連絡をくれ」

「分かりましたわ。お父様」

「もう一度、言うぞ。明日、必ずロクを連れて訓練場へ来てくれ」

「分かりました」

「くれぐれも」

「お父様! 分かりましたわ。明日必ずロクを連れて訓練場へ来ます! 何かあれば連絡します!」


 もう! お父様ったら!

 執拗いですわ。

 なんですのよ!

 でも、魔術“ブラックホール”も怖いわね。

 人すらも飲み込んで、魔力に変えてしまうなんて……。

 マンプクの特殊魔術又はスキルの“冷蔵庫”と、同じ事が出来るのね。

 なんだか、怖いわ。

 ロクは大丈夫かしら?

 飛んで行った竜も心配ね。


 はぁ〜、心配だわ。

 はぁ〜、事態は動き出した。

 はぁ〜、私は何をすればいいのかしら?

 はぁ〜、明日が怖いわ。

 はぁ〜、お父様がね。

 はぁ〜、はぁ〜、はぁ〜……。

すいません。ラブラブな2人を引き裂いてしまいました。

私は悪魔ですね。


次回予告

『……ズビィ……ヒクヒク』

『忠凶。汚いぞ』

『忠末。うるさい。ヒクヒク。涙が止まらない。後を頼む』

『仕方ないなぁ。次回予告

“ブラックホール”でマリアを取り込んだロク。彼女の体に異変が起こる!進化か後退か!ロクはロクでいられるのか! !見逃せないロクが君を待っている!

こんな感じで……大丈夫かぁ? 忠凶?』

『うるさい……ズビィズビィ』


涙が止まらない忠凶ちゃんと忠末にしてもらいました。

忠凶ちゃんも女の子。

恋話に花が咲くお年頃なのですね。


それでは、また来週会いましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ