54話 あらあら、進化の過程ですって
エディの一言で、始まった今回の事。
王家の秘宝“雷鳴の首飾り”を首尾よく、持ち帰ったネズミ隊の面々なんだけれど。
もちろん、そのマジックアイテムは本物だったわ。
でも、100年の年月でボロボロになっていたの。
物の見事に、ルバー様が壊してしまわれたわ。
これ幸いと、壊れた首飾りの勾玉を狙ったのがネズミ隊。
これを取り込み進化したいと言い出したの。
進化の目的は1つ。
もう1個、属性を獲て、魔術“創造”を取得したいが為。
はぁ〜、バラバラになったとは言え王家の秘宝。
そう易々と、ネズミ隊の進化の糧にはくれないと思うわよ。
それよりも、混沌としているこの場をおさめる方が難儀しそうね。
「話を聞いて下さい!」
ほら! 誰も聞いてくれないわ。
どうしましょう?
悩んでいる私にロクが手助けしてくれたの。
『あたしに任せるニャ。ファイアーボール……爆!』
バン!
気持ちいい破裂音が響いたわ。
みんなが一斉に空を見上げたの。
パンパン!
私は手を叩き視線を集めたわ。
「私の話を聞いてください。言いたい事もあるでしょうが、私の話を聞いてください!」
大切なことなので2回言ってみたわ。
見回し、沈黙してくれたので改めて話し出したの。
「このアースドームの中にあるのは、王家の秘宝ではありません。ましてマジックアイテム“雷鳴の首飾り”でもないのです。ここにあるのは、荒れ狂う竜の魔力です。このまま放置するとスアノース城は、灰塵に帰すかもしれません。事は急を要します。コーティングをする技術が有るのならすぐに施してください。無いのなら……はぁ~、本当にいいのね……。ネズミ隊が進化をしたいと申しております。この子達は、もう1つ属性を獲て魔術“創造”を獲得したいと考えているようです。勾玉も5個あります。子の子達にくださいますか?」
罵られ断られると予想してのに、返ってきた返事は想いもよらない言葉だったの。
「願っても無いことだよ。ただし、進化をするならこの闘技場でしてもらうよ。進化する過程をつぶさに見届けたいからね」
何だか拍子抜けね、と思ったのも束の間。
ルバー様の後ろから手が上がったわ。
「ルバー様。発言の許可を頂けないでしょうか」
「オットーかぁ。駄目だ」
「何故ですか?」
「お前の言いたい事が分かるからだ」
「だったらどうして、聞き入れて頂けないのですか!」
「民の命を犠牲にする訳にはいかない」
「しかし!」
「しつこいぞ!」
勘に触る言い方ですこと。
思わずルバー様に詰め寄ってしまいましたわ。
「ルバー様。その言い方だと、ネズミ隊の犠牲は犠牲では無い! と聞こえますわよ」
「あははは……すまない……」
「ルバー様!」
「オットー! 何度も言わせるなぁ!」
なかなか引き下がらないわね。
それほどの事があるのかしら?
ルバー様の身の回りの、お世話をするギルド職員のオットーさん。
ほぼルバー様専用の執事と言っても過言ではない人で、絶対君主を信条にしている人なのに逆らうなんて……それにしても、一向に引かないわね。
私はオットーさんに近寄り、直接本人へと質問をしたの。
「オットーさん。説明、願いますか?」
「ナナくん。聞く必要など無いですよ。早く始めましょう」
「ルバー様に聞いてはいませんわ。さぁ、オットーさん。説明をして下さい」
暫しの沈黙が流れたわ。
仕方がないと言わんばかりに下を向いたルバー様。
その仕草が合図だったみたい。
オットーさんが話し出したわ。
「ナナ様はご存知ですか? この国の各施設や家々、街灯には魔術“ホワイトランプ”も使いますが余程のことがない限り、電気を使用いたします。では、その電気は何処から発生するのでしょうか?」
「え? ? ?」
「答えは、火属性魔術による火力発電と水属性魔術による水力発電、そして雷属性魔術による蓄電の3種類です。この中で、火力発電と水力発電の割合は3割程度です。残りの7割は雷属性の蓄電による発電なのです。魔石に魔力を貯めるやり方で蓄電いたします。これらが出来るのは……」
「ルバー様だけね」
「その通りでございます。ルバー様は月に1度、膨大な魔力の半分を使い蓄電作業をいたします。それがどれ程の負担になっておりますか! 私は……私もお手伝い致したいのです。その為なら命を危険に晒そうとも悔いはございません。ナナ様、どうか私にも竜の魔力が宿った勾玉で雷属性を獲たいと思います」
「はぁ〜。色々言いたいことは理解できましたわ。そして、ルバー様の想いも何と無く分かる気がいたします。……はぁ〜、皆様は大きく勘違いをしておりますわ。誰もが簡単に進化出来るわけではございません。と、言っても実際に智見していませんものね。理解できないかもしれませんわ。忠大、実際に見てもらいましょうか。そうねぇ……、魔力や魔術に関しては忠凶よね。イケるかしら?」
私がそう言うと、目をキラキラさせたルバー様が頷いたわ。
声すら発せず、楽しそうですこと。
これから見る景色に意気沮喪しないで下さいよ! と言ってやろうと口を開きかけた時、忠大から横やりが入ったの。
『姫様。お待ち下さい。確かに忠凶が適任ですが、ここは私が致したいと思います』
「何故かしら?」
『有事の際が生じたとき、忠凶がいなければ姫様をお護りする者が居りませんし、もし……もしも進化に失敗したとき、失われる魔力は計り知れません。それなら、何の問題もない私が!』
「ちょっと待ちなさい。忠大。貴方は失敗する事を考えていたわけ?」
『そうではございません。如何なる事にも、対応するだけのことを考慮しなければ進化など出来ません。ですが、どんな姿になっても生きてみせます。私達は姫様より役目を授かり、全うする事を生きがいにしております。どうか私に、最初の竜の魔力を獲る栄誉を与えて下さい』
「忠大……物は言いようね。分かったわ。では忠大、貴方が最初よ。心して行ってらっしゃい」
『はっ』
私は改めてルバー様を見たわ。
「ルバー様。今から竜の魔力が宿った勾玉を忠大が取り込み、進化してみせますわ。ですがその前に、皆様の安全を確保して下さい。おそらく、雷が辺り一帯に降りそそぐでしょう」
「分かった」
ツカツカと観客席に歩み寄ったルバー様。
一声かけて魔術“アースドーム”を使用。
そして、闘技場にも同じドームを作ったわ。
私達が避難する場所よね。
それにしても、鮮やかな手付きだったわ。
この国随一の魔法使いってとこよね。
口の開いた巨大なカマクラが2個、上と下で存在しているわ。
すると突然、ハチが魔術を発動させたの。
『アースカリメル』
私達の足下にあった、勾玉入りのドームが地中に埋没したわ。
「ハチ! 何があったの?」
『ヤバかったワン。ドームが壊れる寸前だった。替わりに真珠が粉々ワン』
「あらあら、そうなのね。ルバー様、ごめんなさい。真珠が破壊されましたわ」
「え! ……し、し、仕方ないよ。あははは〜、白属性の真珠も貴重だったのに……」
「真珠がですか?」
「天然物は珍しいんだよ。パッと見た限り、大きさも魔力も申し分なかったからね。人工魔石だと魔力量に限度があるから、あれ程の大きさは、自然のモノだと断言できるんだよ」
「まぁ、そうだったんですね。初めに言っていただけたら……取り出せたわよね? ハチ?」
『もちろん出来るワン。そろそろ、どうにかしないと本格的にヤバいワン』
「それは大変ね。王様や皆様も避難して下さい。もちろんルバー様もです」
「ウッ……分かったよ」
私の後ろに隠れるようにして、潜んでいたルバー様にもしっかり声をかけたの。
スゴスゴと下のカマクラへと入って行ったわ。
残ったのは私を含めたハチ、ロク、ネズミ隊だけとなったの。
私は忠大を掌に乗せて話しかけたわ。
「大丈夫?」
『はっ、いつでも行けます!』
「忠大、魔獣化を許可します」
『はっ、魔獣化!』
掌サイズだった忠大が、一抱えする程の大きさに変わったわ。
ハチと私の間に座らせたの。
私は忠大を力強く抱きしめた。
「忠大、これから言う事を心に留め置いてちょうだい。意識が遠のきそうな時は私を見なさい。生き抜く力をあげるわ。だから、だから……生きて帰って来てね」
『もちろんで御座います。姫様の担当は私、忠大でしか出来ますまい。姫様は活発で、何にでも興味を示されるお方。私でしかお答え出来ないことも多いのが真実です。では、行って参ります。ハチ様、ロク様、姫様の事を宜しくお願い致します。忠吉、忠中、忠末、忠凶、後を頼むぞ』
『『『『はっ』』』』
『行ってこいニャ』
『ヤバかったらナナを見るワン』
「はぁ〜、忠大さん。そう言うのフラグって言うのよ。下手な事を言わないで!」
『姫様。大丈夫で御座います。フラグなどへし折ってやりますぞ! さぁ、姫様達は安全地帯へと向かって下さい。なぁ〜に、すぐに進化してみせます』
「忠大……無理しないでね」
『はい』
優しく撫でてから下ろしたわ。
本当は辞めさせたかった。
ハチの時は止める間も無く、進化させるしか道がなかった。
ロクの時は呪いと竜の魔力が合わさり、いつの間にか進化していた。
でも、今度は違うわ。
明らかに進化を目的とした道を進んでしまった。
これまでがうまく行ったからと言っても、今回もうまく行くとは限らない、ひょっとして……。
そんな風に考えてしまうと、心が砕けそうだわ。
ダメよ! ダメダメ!
私がそんな気弱でどうすの! !
しっかりしなきゃ!
頑張れ! 私!
『じゃ、やるワンよ。アースカリメル!』
ハチが魔術を発動させたわ。
すると大地から、竜の魔力が宿った勾玉1個が、ポコっと現れたの。
あら不思議?
晴れているのに雷が落ちた。
一撃ニ撃と続けて鳴り響く雷鳴に、私は肝を冷やしたわ。
「忠大!」
『大丈夫ワン。魔獣化している今なら、アレくらい平気ワン。忠大が竜の魔力を飲み込むワン。忠吉、忠中、忠末、忠凶……よく見ておけよ』
『『『『はっ』』』』
「皆様……忠大が勾玉を飲み込みますわ。目をそらさず、隅々まで見ていて下さいね」
私は祈ったわ。
無事に終わりますように、とね。
雷が鳴り止んだ。
ほんの一瞬だけ……止んだ。
そして……落ちた。
「忠大!」
「キィェェェェ!!!!!」
獣じみた叫びが辺りに木霊し、ふたたび雷鳴が世界を制した。
その真ん中、一回り大きくなった忠大がのたうち回っていた。
決して身体が大きくなった訳ではなく、毛が逆立ち大きく見せていただけだった。
そして、鉄の臭いと肉が焼ける臭い。
あまりの悪臭に、息をするのを忘れたわ。
このニオイの元は、もちろん忠大よ。
穴という穴から噴き出る、夥しい血が霧状に気化してしまったようの。
目は真っ赤に血走り、焦点が合っていないわ。
そんな忠大を揶揄うかの如く、雷と黒属性の魔術“ザイル”が蛇の様に絡み合い辺りを焦土に変えていた。
誰もが息を飲む光景に、話す人はいなかったわ。
でも、私だけは気が付いていたの。
ヤバい!
本当にヤバい!!
「忠大! ! しっかりしなさい! 私を見て、貴方は何の為にそこに居るの! 貴方は、私の側に居る為にそこに居るのでしょう。だったら、そんなとこで寝てんじゃないわよ! へばって居る暇など無い! 歯を食いしばって立ちなさい! ! 死んだら許さないんだから! ! !」
私は前のめりになり叫んでいた。
泣きながら叫んでいた。
声なき声で叫んでいた……死なないでと。
想いが届いたのか、忠大は合わない焦点で私を見た。
そして、大きく頷き四肢を踏ん張った。
そのとき、特大の雷が忠大に落ちた。
辺りは閃光に包まれたわ。
白の世界に支配された空間は、音もニオイも無く静かだった。
まるで何もなかったかの様な世界ね。
優しい心地だわ。
すぐ醒めてしまうけれどね。
戻ってきた世界には世にも奇妙な珍獣、もとい魔獣がいたわ。
姿はカピバラでパーツは、世界的有名な某アニメの電気ネズミなの。
でも毛の色が違うから、色違いね。
電気ネズミの方は黄色だけれど、その魔獣はアンダーコートが黒で毛先に行くにつれて金色へと変色していたわ。
何となく神々しいわね。
カピバラに電気ネズミ……アンバランスすぎるけれど。
でも、憎めない愛嬌を振りまいているのは確かね。
可愛いわ。
『姫様! やりました! やり遂げましたよ! 進化です、私に……あった! あったぞ! ! 魔術“創造”だ! みんな! 創造だ! !』
喜色満面の笑顔で、こちらへと走って来たわ。
驚いたのなんのって!
だって、スピードが尋常では無いくらいの速さだったんですもの。
そして、私の腕の中に飛び込んだわ。
その姿は、掌サイズの膨よかな電気ネズミに変わっていたの。
可愛らしい姿にホッコリしたのは、内緒にしたいわね。
だって、アレだけ苦しんだ光景を見せられた後にこの愛らしい外観。
クラクラきちゃうわ。
でも……。
「良かった。本当に良かったわ。貴方が無事で……良かった」
『姫様! ただいま戻しました。心身ともに平常運転ですぞ』
私は、掌に忠大を乗せてドームの外に出た。
そして声高らかに叫んだわ。
「皆様。ご覧になりましたか? コレが進化です。人族が行えば、命の保証は致しかねます。死にたいのなら止めは致しませんわ。そうですね。コツとしては、正気に戻してくれる大切な人と一緒に行って下さい。いなければ……ウフフ……決して止めたりいたしませんわ。
ルバー様、どうされます? 1つぐらい残しておきますか? その場合、土属性で固めた檻にでも入れといて下さいね。あ! そうそう、魔力磁場が酷く、スキルは使えなくなるので気をつけて下さい」
捲し立ててやりましたわ。
ぐうの音もでないようね。
誰も何も言わないのから、さらに追い詰めてやろうかと口を開きかけたとき意外な人が、意外な事を言ったの。
初めは何を言っているのか理解できなかったわ。
「誰も……」
「ナナ。進化に必要なのは、覚悟の問題でも正気に戻してくれる人でもない様だぞ」
「え? お父様? どういう事ですか? ?」
「俺の考査による結論だ。確証は無いが、正解だろう。残りの進化を見ればもっと確実に言える。聞きたいか?」
「勿論ですわ」
「僕も聞きたいね」
「ルバーもかぁ。……だったら、最後まで俺の話を聞けよ」
「分かった」
お父様は、進化した忠大をマジマジと見て話し出したの。
「俺が思うに、進化できるキーになっているのは、マジックアイテム“恭順の首輪”の様だ。おそらくだが、元になっている“魔獣の首輪”に影響を受けての事だと思うが定かでは無いなぁ。
なぜ、そう思ったのか! だが……。忠大が竜の魔力に取り込まれそうになったとき、ナナが叱咤激励をしていた。そのとき首輪がほのかに光った様に、俺には見えた。なぁ、忠大。ナナからの声が聞こえた時の事を話してくれ」
『はっ。意識が途切れる寸前、姫様の声が私の耳にハッキリ聞こえてきました。その途端、力が湧いて来て生き残る道が見えた気が致しました。それに、私は“魔獣の首輪”での進化も経験いたしておりますが。これ程、苦しんだ記憶は御座いません』
「そうなの? ハチの時はどうだったの?」
『同じワン。ナナの声は凄い力があるワン』
『それについてはあたしも同じ意見ニャ』
『はぁ? ロクは首輪を着けて、進化したことない癖に?』
『フンニャ! うるさいニャ! !』
「もぉ! 静かにしなさい! お話が出来ないでしょう!」
『怒られたワン』
『怒られたニャ』
「お父様、ごめんなさい。今から訳しますわ。
忠大が言うには、私の声が聞こえたとき力が湧いて来たとのことです。それに関しては、ハチもロクも同じ意見の様ですわ。さらに、忠大は“魔獣の首輪”でも進化をしています。そのときの進化と大きく違うそうです。あそこまで苦しくないみたいですわ。……お父様。本当にマジックアイテム“恭順の首輪”が進化のキーになるのなら、ロクが進化したときはどうなるのですか? あれほど苦しんでもいませんし、首輪も着けていませんでしたわ」
「おそらくなんだが。竜の魔力を注がれはしたが、勾玉から直接取り込んだ訳ではないし、意識も失っていた。その為、暴れる事なく進化できたと俺は考査する。まぁ、どんな状態でもナナの声は聞こえたのだろう。それもまた絆だよ。ナナ、大切にしなさい」
「はい! お父様」
私の頭をポンポンして、微笑んだお父様。
頭ポンポンには、ホッコリする魔力があるみたいね。
思わず私も微笑んでしまったわ。
咳払いして邪魔した悪者が出てくるまでは、幸せだったわね。
「オホン、ゴホゴホ……」
「大丈夫かぁ? ルバー」
「うるさい! ガロス! 娘とイチャイチャするなぁ!
だた、お前の考査は当たっていると思う。ナナくんには済まないが、他のネズミ隊の進化もしてもらいたい。その前に……」
ルバー様は上の観客席にいる、ギルド職員と王室職員へと宣言をしたわ。
もちろん魔術“ステレオ”を発動させての、言葉だったけれどね。
「全ての職員に告ぐ! これから先、竜の祠もしくは魔石による進化を禁ずる。詳しくは、これから行われる進化の過程を経て考査する。破った者には、其れ相応の罰が下ると思え! 反論は……させない!」
返事の確認などしないで、スタスタと私の横に来たわ。
「ナナくん。済まないが……次は、忠吉だね。今度は首輪に注目して観察させてもらうよ」
「あははは〜」
笑うしかないわね。
だって、忠吉の次は忠中でしょう。
その次は……後4回も地獄を見るのよ。
私の心臓もつかしら?
本日は三隣亡だったようね。
明日は良い日になるかしら?
あははは〜。
あははは〜。
あははは〜……はぁ〜。
ネズミ隊の進化の話でした。
カピバラに電気ネズミ。
想像するなら、太った電気ネズミとお考え下さい。
もちろん可愛く想像して下さいね。
次回予告
「ねぇ。青ちゃん。ナナ達、大丈夫かしら?」
「大丈夫でしょう。王家の秘宝を渡してくるだけだし、平気よ」
「だといいけどなぁ」
「エディ、どういう事?」
「マノア。よくよく考えろよ。あのナナだぜ。絶対なんかするって。俺も行きたかだなぁ」
「だよネェ〜」
「エディもマノアも、そのくらいにした方がいいかもよ」
「何でだよ! ホゼ?」
「ここ予告のスペースだよ。ナナの事も気になるけれど……しないと終わらないよ」
「青ちゃんにパース!」
「青にパース!」
「はぁ〜」
「ウフフ、ホゼ、私がするわ。
見事進化を成し終えたネズミ隊。彼らが得た新しい属性。雷属性とは? 驚愕の魔術が誕生する! 爆走するネズミ隊が魔術の未来を切り開く! こんな感じでいいかしら?
「「「グッジョブ!」」」
お留守番の青ちゃん、マノア、エディ、ホゼにしてもらいました。
彼らはネズミ隊が進化した事を知りません。
知った時の反応は……面白そうですね。
それではまた来週会いましょう!




