46話 あらあら、軽めの挨拶ですって
私達はギルドの塔の職員寮で生活をする事になったわ。
何故、そんな事になったのか! はなんと無くだけれど理解したの。
ルバー様の話によると、王族と貴族と勇者の間で派閥争いがあるみたい。
どこの世界にも居るものね。
馬鹿ばっかりだわ。
ちなみに朝ご飯は、ガレットだったのよ。
フランス人からすると、お菓子の分類に入るのがガレットなんだけれど、日本人的感覚から言うとメシ分類に入るわね。
だって厚切りハムに目玉焼き、上にはチーズが乗ったガレットと野菜サラダにミルク。
まさにザ・朝食! そんなご飯だったわ。
でも美味しかったから、正義よね。
さて、食べ終わった私達はルバー様を伴って中庭へと出たわ。
そこは視線の豪雨。
雨嵐の様な光景に息を飲んだのよ。
流石に恐ろしかったわ。
青ちゃん達は昨晩の食事の時に、この洗礼を受けた様ね。
これでは、完全にトラウマ状態になってしまうわ。
私が思っていたより最悪ね。
救いは、悪意のあるモノをあまり感じられないと言う事ぐらいかしら。
「ハチ、ロク。宜しくね」
『はいワン』
『はいニャ』
「ナナくん! 何をするんだ!」
ルバー様……遅いですわ。
昨晩、寝たふりをしてハチとロク、ネズミ隊と作戦会議を開いたの。
青ちゃんとマノアが余りにも怖がっていたから、何とかしないといけないと考えた末の密談だったわ。
〈「あの怖がり方は、相当なものね。なんか手を打った方がいいかしら?」〉
〈『そうワンねぇ。でも……どうするワンかぁ?』〉
〈『そりゃ〜、簡単さぁ!』〉
〈「え! ロク! なんかいい手があるの?」〉
〈『拳を交えれば強さも実感するニャ。あたしとハチが負けるわけ無いからね。ウフフニャ〜、捻り潰してやるニャ』〉
〈『ロクにしては素晴らしい意見ワン』〉
〈『フン! にしては、が余計だよ。でも……腕がなるニャ』〉
〈「やめてよ。どこぞの戦闘民族みたいな事を言わないで。そんな意見、却下よ! 却下!」〉
〈『ですが姫様。1番理解しやすく、お手軽な方法かと存じます』〉
〈「もぉ〜。忠大まで、そんな事を言わないでよ。でも……そうねぇ……そうだわ! 知らないから怖いのよ! 私達の事を知ってもらうために、挨拶をしましょう」〉
〈『『『はぁ? ? ?』』』〉
〈「拳を交えなくても強さを誇示する事は出来るわ。ロクが円卓会議でした様に、勇者の前で魔獣化すればいいんじゃない? アレを見て、私達に喧嘩を吹っかける馬鹿はいないわよ! ウフフ、売られた喧嘩は買えば良いわ」〉
〈『ナナ! 良い考えニャ。 あたしやるニャ! やってやるニャ!』〉
〈『ちょっと待つワン! 次は僕がやりたいワン!』〉
〈「え? ! 私の脚は?」〉
〈『そ、それは……』〉
〈『はいはいは〜い! あたしがしたいニャ! スキル“闘気功・纏”でナナを固定すればいいんだろう。だったらあたしにも出来るニャ。あたしはナナの脚になる!』〉
〈「まぁ〜、ロクったら大袈裟に喜んじゃってぇ」〉
〈『ロク、頼むワン』〉
〈『あぁ、あたしに任せニャ』〉
〈「はぁ〜。私はどちらでもいいわ。それより、忠大はどう思う?」〉
〈『はっ。とても素晴らしい良案かと存じます。ハチ様ならば、どんなに遠くからでも肉眼で姿を見る事が出来るでしょう。魔力、大きさから見ても妙案かと思います』〉
〈「ありがとう。じゃ、明日はみんな宜しくね」〉
〈『はいワン』〉
〈『はいニャ』〉
〈『はっ』〉
私達の会議は、こんなに早く終わるのにね。
あの長かった円卓会議の方がおかしいのよ。
まぁ〜、こんな感じで話し合いをスキル“意思疎通”の中でしたの。
そして……今。
目の前には視線の雨が降っているわ。
「ロクお願い」
『はいニャ……魔獣化!』
私の掛け声で、ロクが魔術サーバルキャットへと姿を変えた。
みんなが驚いている間に、私はハチからロクへと移動したわ。
「あら! 貴女って意外に筋肉質ね」
『そうニャンかぁ? ナナ……座り難い?』
「ウフフ、そんな事ないわ。サラブレッドに乗っているみたいよ」
『……サラブレッドって……何?』
「あらあら、ごめんなさい。サラブレッドは前の世界の動物で、お馬さんが競走して順位を決める戦いの為に、品種改良された動物よ。美しく強いのが馬よね」
『じゃ、あたしって綺麗なの?』
「もちろんよ」
「ナナくん! 魔獣化をすぐに解きなさい!!」
復活なさいましたわね。
ルバー様が慌てて私に詰め寄った。
手でストップをかけて、説明をしたのよ。
だって、みんなが惚けた顔をして私とロクを見ているんですもの。
目下の標的は、チャラ男よね。
「ルバー様もみんなも、私の話を聞いて。あの目は、知らないモノに対する不信感の表れだと思うの。だったら、教えてあげればいいのよ。自己紹介をすれば、あんな刺す様な視線に晒されないわ。まずは、私よ。ハチ! いいわよ」
反論を許さないスピードでハチを促したわ。
いちいち構っていられないものね。
やったもん勝ちよ。
『了解! 魔獣化! ワォ〜ン!』
喜びの雄叫びと共に、市営バスサイズの魔獣ウインドウルフへと姿を変えたハチ。
えっと、この姿を知っているのはルバー様だけだったかしら?
……そのようね。
腰が引けた青ちゃんとマノア。
そして、パッと明るい顔をしたのがエディとホゼ。
後から聞いた話によると、ホゼは前の世界で親戚がドーベルマンのブリーダーをしていたらしいの。
その親戚とは大きな家で一緒に暮らしていたから、生まれた時からそばに居たんですって。
エディは、おじいちゃんがホワイトスイスシェパードを飼っていたらしいわ。
ただ、おじいちゃんが亡くなってすぐ他所に引き取られていったって。
寂しそうに話していたわ。
それで、エディはハチに懐いていたのね。
ホワイトスイスシェパードに思い入れがあったからと言っても、大きさが天と地ほどあるのに……ね。
そんな事は置いといて。
私の意思をいち早く理解してくれた人がいたの。
その人とは、学友であり親友達だった。
ルバー様では無くてね。
物凄く嬉しかったわ。
「なるほど……。マノア! ここはコレの出番だよ」
「え! あ! な〜るほど。ナナもロクちゃんもハチちゃんも青もエディも! みんな! 耳を塞いで! !」
「マノア……ルバー様を忘れているよ」
「あら? ごめんあそばせ。オホホホホ!」
何のこちゃ?
そう思ったけれど素直に従う事にしたわ。
ハチにもその旨を伝えると、伏せをして耳を両手で押さえたの。
その姿が可愛いの何の!
尻尾も内側に巻き巻きしていたし、犬そのものなんだけれど、大きさがね、ビックすぎるわ。
もちろん、ロクも伏せをして耳を塞いだ。
確認を済ませたマノアとホゼが、息を揃えて何かを取り出した。
「じゃ〜、行くわよ。いっせぇ〜のをせぇ!」
マノアの変な掛け声で、楕円形の先から出ている紐を引っ張った。
ビィィィーー! ! ! !
けたたましいサイレンの音が天を貫いたわ。
スアノース城の全ての人が、私達を見た。
「ナナ! 話すなら今よ!」
「あ! なるほど! マノア、ホゼ! ありがとう」
注目させる為の音。
アレとは防犯ブザーだったんだわ。
私はロクに頼んで、魔獣化しているハチの上に乗ってもらった。
側から見るとグリム童話のブレーメンの音楽隊よね。
泥棒を追い出す為に一計を弄した。
ロバの上に犬が乗り。
犬の上に猫が乗り。
猫の上に鶏が乗り。
窓から写り込む姿を、お化けだと認識させアジトから追い出した。
まさに今の私達がその化け物の姿よね。
ハチの上にロクが乗り。
ロクの上に私が乗っているわ。
私の頭に鶏ならぬ、忠大でも乗れば完璧よね。
……はぁ〜、そんな埒もない事を思ってしまったわ。
これから啖呵を切らなければいけいけ無いのよねぇ。
……はぁ〜、私に出来るかしら?
「私はルジーゼ・ロタ・ナナ。貴族ですわ。そして異世界人。この子達は私の配下の魔獣です。貴方達が何もしなければ、こちらも何も致しませんわ。ですが……売られた喧嘩は買います事よ! お見知り置きを」
この国の全てに聞こえるかの様に、腹の底から声を出しましたわ。
すると、私の言葉を理解したエディが自身の持つ特殊スキル“飛行”でハチの頭まで飛んで来た。
耳と耳の間に立ち、高らかに宣言したわ。
「俺の名前はスアノース・シド・エディート。皇太子である。そして異世界人だ! 俺の仲間にもしもの事があれば許さない! 王族であるスアノース・シド・エディートの名の下に断じて許さない! 覚えとけよ!」
あらあら、口が悪いわね。
でも本田一だった時に得る事ができなかった、親の愛と親友。
それを今、手にする事が出来た。
エディは手放すまいと必死なのね。
可愛いわ。
でもその後がいけなかったの。
目眩がしたわ。
「青! みんなをハチに乗せてくれ!」
「え? みんなを……マノアとホゼとルバー様……う〜ん……うん! これしかない! へぇ〜んしん! ドラゴン!」
下の方でとんでもない事が起こったわ。
青ちゃんは何に変身したの?
「キャー! あの蛇を想わせる様な流線型のボディーに、獰猛な牙と眼! まさにアレは……ドラゴン……」
「マノア! それ以上言ってはダメだ!」
「ホゼ? 何でよ! 明らかに7個集めて願いを叶えてくれる龍でしょう? そのまんまの姿じゃん! 私の神なる作品よ! 物凄くリスペクトしていたの! まさかここで逢えるなんて……神の龍……」
「だから、その言葉は禁句なんだよ」
「もぉ! 何でよ!」
「何が何でもだよ。それぐらい気を回せよ。青も何で、その姿なんだよ。まぁ〜、僕も嫌いじゃ無いけど」
大きな鎌首をホゼに向けて、青ちゃんの声で話し出した。
違和感が甚だしいわ。
「だって。ホゼとマノアだけならペガサスでも良かったんだけれど、大人の方が一緒だと乗れないと思ったの。そしたら、空を飛べて、大人を含めた3人が乗れる動物と言えばコレしか思い付かなかったんだもん!」
「コカトリスとかバジリスクとかロック鳥とか、あるよ。そもそも、動物と違うよね」
「ホゼ……全部……知らない……はぁ? コレ動物と違うの!!」
「感違いで変身出来るって、ある意味天才ね。まぁ、良いじゃないの。夢のキャラに乗れるのよ! 素晴らしいわ! 乗りましょう! 乗りましょう!」
「はぁ〜、マノア喜びすぎだよ。ルバー様、すいません。この動物は伝説上の……キャラクター? ……その……存在しない生き物ですが大丈夫です。中身は青なんで、乗って下さい」
「う……ん、分かったよ」
若干ひき気味なルバー様を置き去りにして、マノアが乗り込んだわ。
続いてホゼが乗り、最後がルバー様ね。
全員乗ったのを確認して、ハチの横まで、ウヨウヨしながら上がってきたわ。
フッ……思わず鼻で笑ってしまったじゃないの。
まんまな姿に驚いたわ。
そう言えば、ペガサスも想像上の動物よね。
特殊魔術“憑依”なのに、実在しない生き物の姿にもなれるって変ね。
後で検証が必要になる事、請け合いだわ。
さて、そんな青ちゃんがハチの背中でみんなを下ろし変身を解除した。
余りにも青ちゃんのドラゴン姿にスッカリ忘れていたの。
これから起こる事をね。
「みんな乗ったなぁ! それじゃ〜、行くぜ! しっかり掴まってろよ……そりゃ〜! 先ずは一気に上昇だ! !」
その言葉通りの急発進に急加速、加えて急上昇。
目眩がするほどのGに息が止まるかと思ったわ。
そして一瞬の無重力。
そこから、花びらが舞い落ちるかの様に螺旋を描きながら舞い降りたわ。
その際、全ての塔の内側を舐める様に下へ下へと下降したの。
おそらくだけれど、向こうもこちらも顔を認識できる様にゆっくりゆっくりと降りて行ったんだわ。
小憎たらしい事をするわね。
「まだまだ! 行くぜ! !」
降り切った所は、最初の場所。
そこからウェーブするかの如く、山と谷を繰り返し始めた。
今度は山の時は速くなり、谷の時はゆっくりの交互で1周回ったのよ。
私は悲鳴と休息のリピート。
本当に嫌になっちゃう!
恨むわよ〜、エディ!!
「ギャ〜、はぁ〜、はぁ〜、ギャ〜、はぁ〜、はぁ〜」
『ギャ〜、はぁ〜、はぁ〜、ギャ〜、はぁ〜、はぁ〜……ニャ〜、フゥ〜〜』
最初の悲鳴は私ね。
後の叫びは、ロクなのよ。
どうも駄目みたい。
ホゼとルバー様は固く目を閉じ、貝の様に縮こまっていたわ。
両手を上げて騒いでいたのがマノアで、遠慮がちにバンザイをして楽しんでいたのが青ちゃん。
ノリノリだったのは、言わずと知れたエディ。
比較的、若い女子が平気で、男性と年寄りが厳しかったみたい。
もう2度と、エディのジェットコースターには乗らないわ。
やっと落ち着いて顔を上げると、下から6階のベランダだった。
「あぁ〜あ! 楽しかったぜ! 俺、一度は乗りたかったんだよなぁ。もう少しスピードとコーナーだなぁ。ハチ、ここでスプリングボードだ」
『はいワン! スプリングボート』
え? ボード?
「皇太子様。ボードでは無く、ボートです。昔、沢山の人や物を運んだ事からスプリングボートと名付けられたのです。見た目は板ですが、船なんですよ」
「へぇ〜、面白い! ……です。エヘヘ、今から俺が降ろしますね」
ルバー様が訂正してくれたわ。
私も、へぇ〜と思ってしまった。
魔術って面白いわね。
エディは間違えた事を照れながらも、嬉しそうにルバー様の手を取り飛んだわ。
フワリと着地したのはベランダね。
そして、青ちゃんからマノア、ホゼと降ろして行ったわ。
さぁ! 最後は私ね! と思ったら、ロクが私の影に入り、ハチの大きな背中へと着地したの。
その際に悪態をついたのは、私の胸に収めましょうね。
『くそガキ! あたしは忘れないからね! いつか仕返しをしてやるニャ!』
ウフフ、よほど怖かったのね。
フニャ〜と威嚇して影の中に入って行ったわ。
私もよ! と撫でておいたけれどね。
さて、ハチの上には私しかいなくなった事でそのまま魔獣化を解いて、いつもの姿へと変わったわ。
スプリングボートから直接、降り立った。
既にベランダの鍵は開いていたわ。
ルバー様がスキル“影法師”で中に入り開けてくれたみたい。
便利ね。
入って見ると、そこに居たのは……チンピラだったわ。
目をまん丸く見開き、口をだらしなく開けた同学年の勇者達。
彼等がそこに居たの。
「な、な、な、なぜ? そこから入ってくるんだ! !」
「あら、ガーグスト・ノラ・クラーネル様。初めまして。私、ルジーゼ・ロタ・ナナで御座います。なぜとはどういう意味ですの? ココは私達の教室ですわ。あなた達がお間違えなのでは無いのですか。それとも……迷われたのですか? 何なら案内でも致しましょうか。オホホホホ!」
「な、な、なんだとぉ〜。コレは……クソ! 行くぞ!」
「「「「「あ!」」」」」
バシャ! !
先頭を切ってクラーネルが前の戸を開けたわ。
すると上に仕込んであった水風船が割れて、見事に濡れた。
頭から足まで、ビッショビショにね。
一緒に来て居たクラスメイトの顔が一様に、引き攣っていたのにはウケたわね。
震える手で、私を指差し名ゼリフを吐いて教室を出て行ったわ。
「お、お、お、覚えてろよ! !」
どこにでもいる、チンピラの様な台詞を言わ無いでくれるかしら?
貴族としての品位が無いわね。
でも、そう思ったのは私だけだったみたい。
青ちゃんとマノアの顔色が悪くなったわ。
「ナナちゃん!」
「ナナ……アレは言い過ぎだわ」
「青ちゃんにマノア。そうかしら? でも、こんな所にいる方が問題あるわよ」
「それは、慣例行事の1つだよ」
「ホゼ……何それ?」
「新入生には必ず行われる、水風船の儀式さぁ。本当はココに、ユント先生がいて濡れた僕らを笑ってウエルカムの手筈だったはずだよ。異世界人校舎でも同じ事をされたもん」
「じゃ〜、なんでユント先生では無くあいつらがいたのよ」
「恐らくだけれど、僕らが濡れるのを笑いに来たんじゃん」
「えらく悪趣味です事」
「確かにそうだけれど、ナナの嫌味の方が毒舌だったよ」
「あら? そうでした? オホホホホ」
「はぁ〜。コレは前途多難だね」
「そうかぁ? 俺は心強いと思ったぜ。怯ま無い勇気も必要なんじゃねぇの。ナナが味方で頼もしいよ」
「ウフフ、ありがとうねエディ。でも……貴方のジェットコースターには2度と乗ら無いからね! 2度とよ!」
「アハハハ……ごめん。少しだけ調子に乗りすぎた」
パンパン!
手を叩き、私達の話を止めたのはルバー様。
困った顔をしていましたわね。
私……何かまずい事をしたのかしら? 言ったのかしら?
「君達は、席に着いて待っていなさい。僕がユントを連れてくるから。ナナくん! 必ずココにいるんだよ! いいね!」
「念を押さなくても居ますわよ。授業が始まっていますもの」
「はぁ〜。のっけから問題炸裂だね。勇者クラスも見てくるから。静かに自習をしている様に」
「「「「「は〜い」」」」」
慌ただしく前の扉から出て行きましたわ。
その際、濡れた床に足を取られ転んでしまったのは、見なかった事にして置きますわね。
それにしても、同学年の勇者様達は……頭が悪そうねぇ。
でも、そんな事を思っているとルバー様の様に足元を掬われるわね。
気をつけなくっちゃ。
ココは敵の本拠地! 油断大敵よ! !
エディのジェットコースターは私も乗りたくないですね。
ちなみに私はお化け屋敷も絶叫系乗り物も、大嫌いです!
ですので遊園地には、行く意味がありません。
いい思い出も……無い……はぁ〜、こうやって文字にすると寂しい人の様ですね。
アハハハ……はぁ〜ぁ。
次回予告
「ガロス! お前の娘をなんとかしろ!」
「勇ましくていいじゃないかぁ。若い頃の俺の様で……微笑ましいではないかぁ」
「お前は馬鹿か!どちらかと言えば、ソノア様に似ているわ。お前になど、どこにも似たところなど無いわ」
「ム、ム、ムム! 確かに……ソノアに……似ているかも。まぁ! ソノアに似ているなら美しく、聡明で肝の座った女性になるなぁ」
「……はぁ〜。親バカここに極めける」
「そう言えば、行かなくていいのかぁ? イヴァンの息子が待っているんじゃ、なかったけ?」
「あ! ! クソ……めんどくさい……じゃ無くて……後を頼む」
「おう! 任しとけ! さて、五月蝿い奴もいなくなって俺、ガロスが次回予告をするぞ。予告、水風船でクラーネル達を退けたナナ達。事はそれだけで終わるのかぁ? 仕返しはあるのか? ナナ達は立ち向かう為に策を練る! 果たして異世界人クラスで行われる会議で出た結果は? 見逃せない話がここにある! こんな感じでいいかなぁ? 実は、何よりも心配しているのは来週更新できるか何だが……大丈夫かぁ?」
ガロスとルバーに予告をしてもらいました。
ガロスよ!
余計な事を言うんじゃない!
私は……頑張りますよ!
それではまた来週必ず会いましょう。




