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131話 あらあら、ありさまですって

 ハチの提案でネズミ隊に、特殊スキル“フリーザ”の一部の能力を譲渡したの。

 その実査をする事にしたのね。

 見た目は全く変わりないわ。

 それでも、ステータスを見てびっくり。

 だって、忠大の魔術が大幅に無くなっていたの。

 次に少なくなったのは忠凶。

 ほかの忠吉・忠中・忠末は2個ぐらいしたか減ってないわ。

 ハチの話では……。


「そうワン。忠大はスキル“走破”で、まとめ役を担っているワン。その知識が必要なんだ。まいったよ。思いのほか余白が無くて苦労したワン」


 だって。

 相当凹んでいると思ったのよ。

 ところが……。


「私は……私は……、…………。猛烈に感動しています! ハチ様。ありがとうございます。私は粉骨砕身努力いたします。お前たちも、誠心誠意対応してみせろ! 忠吉! 忠中! 忠末! 忠凶!」

「「「「ハッ!」」」」

「忠凶! 頼んだぞ」

「ハッ!」


 ハァ〜。

 なかなか、呆れるでしょう。

 まぁ〜、本人達が良いなら良かったんだけれどね。

 そこで、ククルがルバー様で実査をするかトッシュでするかで、出した答えは……。


「トッシュに協力してもらうかの」


 本人も予感はあったみたい。

 それに、自分の余白について知りたかったみたいよ。

 嬉々として実査を承諾したの。

 ここで、素直に魔術“フリーザ・鎖”のお縄になってくれれば簡単で良かったのに!

 様相は試合形式に変貌してしまったの。

 まったく、戦闘狂どもめ。

 1試合目の勝者はトッシュ。

 忠吉・忠中・忠末に紛れて忠凶が仕掛けたんだけれど、見事に見抜かれていたわ。

 さすがね。

 2試合目の勝者はネズミ隊。

 開始の合図で、忠中と忠末が動いたの。

 半歩遅れて忠吉が走ったわ。

 もちろん、読んでいたトッシュ。

 ところが、忠吉が囮で本命は先に動いた忠中と忠末。

 魔術“スパイダーライトニング”で足を引っ掛ける事に成功。

 すぐさま、忠凶の魔術“フリーザ・鎖”で捕縛。

 忠大の魔術“フリーザ・解析”で調べた。

 そしたら……泡を吹いて倒れてしまったの。

 卒倒したのね。


「魔術“フリーザ・解析”……オォ! オォ? オォォォォ! !」

「「「「忠大! ! 」」」」

「「「「「「え? ?」」」」」」


 私は、いつもの場所ハチの背中に腰を下ろしていたわ。

 だって、安定するんですもの。


「ハチ!」

「分かっているワン」


 急いで、近寄ってくれたわ。

 覗き込む様に伏せをしてくれたハチ。

 私は忠大に顔を寄せたわ。


「忠大! ……忠……」

「ナナくん。少し待ってあげてほしい。今、整理している最中だからね」

「ルバー様。そうなんですかぁ〜。大丈夫なんです……よね?」

「アハハハ! 心配する気持ちは理解できますが、大丈夫ですよ。僕も何度となく倒れています。意外にスッキリして、眼が覚めるものですよ」


 そんな風に言われても、不安になるわ。

 だって、真後ろに泡を吹いて倒れたの。

 しかも、仰向けでよ。

 私は注意深く観察したわ。

 瞼の下で眼球が動いているのが分かる。

 口もモゴモゴ、ブツブツ呟いている。

 もぉ〜、怖いのなんのって!

 ある意味、心霊? 神霊? 現象よ。

 ほんの10分程度で、覚醒した忠大。

 開口1番、こう叫んだの。


「魔術“フリーザ・伝送”」

「オォォォォ!」


 2歩、3歩、下がったハチ。

 目を白黒したの。

 珍しくフラついたわね。


「大丈夫?」

「だ、だ、大丈夫ワン。忠大、いきなり送るんじゃないワン。驚くだろう」

「すいません。急いで送らなければと思いまして……すみません」

「………」

「ハチ?」


 何も喋らなくなったの。

 私は、みんなを見回りしたわ。

 答えをくれたのは、やはりルバー様だったの。


「ナナくん。今、整理している最中です。少し見守ってあげてください。何にしても、情報のやりとりです。こんな事は初めての事なので、僕も興奮しています」

「そ、そう、なん、です、ね」


 ドン引したのは私だけだったみたい。

 トッシュにしてもククルにしてもネズミ隊にしても、みんな真剣な面持ちでハチと忠大を見つめているんですもの。

 何も言えなくなったわ。

 私も沈黙を守って、ハチが話し出すのを待ったの。


「……なるほどワンね。忠大、全ての情報をくれた?」

「ハッ。全てでございます」

「少し試したい事があるワン。トッシュ……黒属性を持つ気は無い?」

「はぁ?」


 突然の申し出に困惑したのはもちろん、トッシュ本人。

 私たちも驚いたわ。


「ハチ、落ち着いてちょうだい。まずは、説明が先でしょう。結果から話してどうするのよ」

「そうじゃのぉ〜」

「でもよぉ。黒属性かぁ〜。俺たち龍神が複数属性を持てるのか? そこが問題だなぁ。ククルはどう考査する?」

「う〜ん。相反する属性なら無理かもしれぬ。しかし、黒属性と白属性ならいけるかもしれぬの」

「どう言う意味?」

「白属性と黒属性は、四大属性とは違う論理なんじゃ」

「?」

「アハハハ! ナナにはちっと難しかったか。簡単に理解するなら……。火・水・風・土はリアルな属性じゃな。火にしても水にしても、そこにあるものじゃ。それにひきかえ、白と黒はファンタジーな属性なんじゃ。白を光と言い換えることも可能じゃが、少し無理がある。黒を闇と言えなくも無いが、こちらもムリクリじゃな。しかし、そこに存在していなくても存在している属性なんじゃ。リアル同士だと、混合は無理じゃろう?」

「火と水を混ぜる事は出来ないだろう? もちろん例外はあるがな」


 トッシュが割り込んだわ。


「煩いぞ。トッシュ。お前は黙っておれ。今は妾が講釈している途中じゃ。脳筋のそなたなんぞに解かれても理解に苦しむだけじゃ」

「はぁ?」

「もう! やめてよ! ! 話が進まないじゃないの!」

「「すまん」」


 また、言い合いが始まりそうな雰囲気を感じて止めたわ。


「火と水、土と風、水と風、火と土。混合に向かないのが四大属性なんじゃ。それに引き換え、リアルに存在しないからこそ、リアルな四大属性と混合が可能なのが、白属性と黒属性なんじゃ。実査してみる価値はあると思うぞ」

「へぇ〜。ハチ、そうなの?」

「そうワン。ククルの言う通り。トッシュは、器の半分弱しか使ってないワン。火属性には黒属性が相性が良い。ただ、問題なのが……」

「元龍神の俺に、普通の属性が合うのかどうか、だろ。俺は問題ないと考査する。確かに、龍神だったが今は違う。今の体は竜の物だ。人族なんだぜ。異世界人だが、人間だ。問題ない」

「馬鹿め! その問題ではないわ! 真の問題は、神の器に水道水を入れてもいいのか? 天然水を入れなければダメなんじゃないのか? そい言いたいんじゃ」

「馬鹿はククルも同じだ! 水道水でも精製すれば使えるだろう。それに、水道水の方が安全で飲みやすいのは常識だぜ」

「飲み水の事を言っているのではないわ! たとえ話しじゃ! じゃが……その通りじゃな。ハチ、黒属性を精製し圧縮して、純度の高い黒属性の魔力を融合してみたらどうじゃ。それを与えてみたらどうじゃ」

「なるほど……面白そうワン。それに、火属性と黒属性で面白い魔術ネタもあるワン。ウシシシ」

「ホッホウ、それはそれは俺も楽しみだぜ。ウシシシ」


 ハァ〜、あきれ返るわね。

 まずいわ。

 先に、先に、話が進みすぎて、私やロクやネズミ隊を置き去りにしている感がある。

 何事も、1つ1つ終わらせて欲しいわ。

 私の頭がパンクしそう。


「ハチ! 今回は、ネズミ隊に貴方の魔術“フリーザ・鎖”と“フリーザ・解析”を与えた実査をしたのでしょう。結果はどうなの? まずは、そこからにしてちょうだい。ククルやトッシュ、ルバー様は理解できても私は無理だわ。言葉で説明して」

「アハハハ! ナナの言う通りだぜ。俺とした事が、まだ伸び代があると分かってテンションが上がってしまったぜ。悪りぃ〜」

「そうじゃな。お茶でも飲みながら聞くとしょう」

「僕にお任せください」


 そう言うや否や、3畳ほどの絨毯を出したの。

 ついでにテーブルセットも。

 ここは、ルジーゼ地方のロタ家屋敷にある訓練場。

 その中央に空色の絨毯を敷いて、応接室によくある長方形のテーブルに、フカフカの猫足ラブソファーが2脚。

 テーブルを挟んで向かい合って置いたの

 。それにしても、どこから出したのよ。

 まぁ! ティーカップセットまで出してお茶の用意を始めたの。


「ククル様、お待たせいたしました」


 そう言って着席した私たちに、紅茶とケーキを並べて行ったの。

 完璧な執事ね。

 そして、ククルもお嬢様の風格だわ。

 小市民には醸し出せない雰囲気ね。


「ケーキは何じゃ」

「ハッ、本日のケーキはマゴンのタルトでございます」


 マゴンはマンゴーの事なの。

 味も見た目のもそのままよ。

 それにしても、美味しいわね。


「ルバー様、このタルトどうしたんですか? ものすごく美味しいです」

「このケーキですか。これは、セジルのお手製です」

「セジルってハンナの妹さんのセジルですか?」

「ほかに居ないと思いますよ」

「確か双子を産みましたよね」

「とても、元気な男の子を産みましたよ。母子ともに健康です。今もギルドで働いてもらっています。子供のために、ケーキ作りにハマっていまして、お裾分けをいただけるので役得です。このケーキも、皆様で食べてくださいと言伝をもらっています」

「ルバー様、まだ残っていますか?」

「もちろんですよ。ハンナの分は別にもらっています。実はもう1ホール預かっていますから、沢山食べてください」


 開いた口が塞がらなかったわ寝。

 ルバー様は初めから、お茶をする気満々で用意していたのね。

 満を持しての、お茶会だったのみたい。

 でも、美味しいから許してあげるわ。


 さて、一息ついた私たち。


「まずは僕から話ワン。ネズミ隊の魔術“フリーザ・鎖”と魔術“フリーザ・解析・伝送”は完璧だった」


 ネズミ隊を見たハチ。

 私たちもつられて見たわ。

 1歩前に出た忠大。

 追加で、言いたい事があったようね。


「少しだけ、補充説明をしてもよろしいですか? ……では。“フリーザ・伝送”に関して、問題はありません。ですが、“フリーザ・解析”は、負担が大きいように思います。フリーズしてしまいますが対処可能です」

「ねぇ。ハチは“フリーザ・解析”を使えないの?」

「僕は使えないワン。ウフフフ」

「変な笑いを辞めてよ。でも、貴方が使えないなんて……大丈夫なの」

「平気ワン。僕が使うより、有効に活用できる。100%使える者が使うべきなんだ」

「ハチ。そなたの言う通りじゃ。適材適所。ネズミ隊にはネズミ隊しかできない事。ハチにはハチの。妾には妾の。……ナナにはナナにしか出来ない事があるじゃろう? それを100%の力で行えばいいんじゃ。……じゃろう?」

「ハイ!」

「フム、良い返事じゃ」


 さっきからトッシュがソワソワしているのよ。

 何となく理由は……。


「次は、実査で俺の結果だろう。で、俺には沢山の余白があるから黒属性を持たせて、火属性と黒属性を混合し、新しい魔術を! ! ……なんだろう?」


 ニコニコ顔のトッシュ。

 新しい魔術と聞いてワクワク顔のルバー様。

 呆れ顔なのは、私とククル。

 お日様から、お昼寝のお誘いを受けて、私の膝を枕に寝始めたロク。

 三者三様ね。


「ククルの言う通りワン。ルバー様……黒属性の魔石、黒真珠を持ってきて欲しいワン」

「そうですね。質は落ちますが、オブシディアンなんてどうですか? これなら大量に、用意が出来ます。ただ、問題は質の悪さと1個に保有している量が少ない事です」


 この話をを聞いて口を開いたのはククル。


「なるほどのぉ〜。正直に言ったらどうじゃ、ルバー。沢山ある黒曜石の使い道を! では、無いのか」

「ウッ……正解です。オブシディアン、別名は黒曜石と言います。これは、意外に取れるんですよ。さらに、全てのオブシディアンに魔力が含まれています。大量にあって、1個の量が少なくてもアレだけあればそれなりの魔力量になります。しかし、質も悪く、重く、使い難い、これだけ欠点が揃っていれば貯まる一方です。コレがどうにか出来れば、一石二鳥なのですが……ねぇ」


 ハチを見るルバー様。

 その笑顔は商人の顔ですよ。

 今にもそろばんを弾きそうで、面白かったわ。

 少し考えたハチ。

 何を想っての沈黙なのか、私には計り知れないわ。

 5分ほどの静寂が辺りを包んだの。

 していた音は、ロクの寝息だけ。

 こんな中でも寝れる貴女の神経が欲しいわね。


「ルバー、今あるありったけのボブディランを持ってきて欲しいワン」

「オブシディアンですね。オブシディアンは、基本どこででも採掘されます。その度、スアノースへと運ばれます。使い物になりませんからね。場所ばかりいるのですよ」

「でもそれって、スアノース城でも同じ事では無いの?」

「その通りなんです、ナナくん。城でも大変、困っています。そこで……ハチくん、どうですか? コレがオブシディアンです」


 そう言って、テーブルの上に黒光りしたゴツゴツの石を取り出したの。

 大きさはグレープフルーツぐらいね。

 これでも、大きい方なんですって。


「忠大、解析してみてくれワン」

「ハッ。魔術“フリーザ・解析”……なるほど……ですね。黒属性の魔力が込められていますが、不純物が多すぎます。この大きさでレモン1個分ほどしか無いようです。今、送ります。魔術“フリーザ・伝送”」

「……そうワンかぁ。とりあえず、10個でどのくらい精製できるかやってみるよ。ルバー、これくらいの大きさのボ、ブ、黒曜石を出して欲しいワン」

「オブシディアンですね。えっ〜と、コレくらいでいいですか?」


 テーブルの上には、ゴロゴロと大きな黒曜石が転がっていいるわ。

 それをハチが飲み込んだの。


「魔術“フリーザ”」


 たった一言で、口から出てきた黒い物体。

 オレンジぐらいの大きさで、浮いているわ。

 プカプカとね。

 浮遊しながら、1個1個、飲み込んで行ったの。

 生き物みたいで怖かったわ。


「う〜ん、う〜ん、う〜〜〜〜ん。脆いワン!」


 唸って唸って唸った結果、出てきた答えが……脆いワン!

 私は、分からずルバー様を見たわ。

 ですよねぇ〜的な表情をしていたの。

 次の言葉を聞いて、輝いた瞳を取り戻したのを追記しとくわね。


「でも、何とかなるワン。新しい魔術を考査したワン」

「抽出でよろしいかと思いますよ。魔石から取り出す行為は分解して形成する行為ですから、その過程を一言で表すと、抽出が適語です」

「僕はナナに決めて欲しかったワン。でも、ルバーのそれでいいワン。今ある黒曜石をあるったけ出して欲しいワン」

「それでは……ここでは狭いですね。テーブルセットは片付けてよろしいですね」


 有無を言わさぬ言葉。

 ルバー様の強い意思を感じたわ。

 絨毯からテーブル、ソファー全てを片付けたの。

 怒ったのはロク。


「ウゥ〜、シャーー! 気持ちよく寝ていたのに、起こすんじゃないよ!」

「まぁ、まぁ、そんなことを言わないで。今から大量の黒曜石を出すんだって」

「あたしには、関係ないね」

「そうでもないぞ、ロク。はじめに言ったように、鍵になるのはそなたなんじゃ。余白は無くても最適化ぐらいはした方が良いかもしれぬ。思わぬ拾い物もするかもしれんぞぉ〜。それに、変形じゃがそなたも火属性を持っているはずじゃ。ハチが考査している魔術に興味が湧かぬか?」

「………フン」


 仕方ないニャ〜、と呟きながら伸びをして絨毯を降りたの。

 代わって出てきたのは、小山ほどある黒曜石の山が3個。

 グラウンドの大半を占めてしまったほどよ。

 それを、ハチがペロリと平らげたの。

 オレンジ大の魔術“フリーザ”があっという間に、ね。

 3分ぐらいで、魔術“フリーザ・抽出”も完了。

 ホクホク顔のハチが、尻尾フリフリで私たちの元に戻ってきたの。


「なかなか面白いワン。ルバー、残りカスを集めて圧縮してみた」


 そう言って出したのは、冷凍みかん大のブラックダイヤモンド3個。

 吸い込まれそうな黒に、思わず手を伸ばしてしまったほどよ。

 綺麗で怖い感じがしたわ。

 そう想ったのは私だけでは無く、みんなもそう感じたのね。

 私、ルバー様、ククルの手には、黒いブラックダイヤモンドが握られていたわ。


「綺麗ね」

「じゃなぁ」

「微かに黒属性の魔力を感じます」

「それは、仕方ないワン。全てを吸い上げてしまうと、形が保てなくなるワン。でも、1%にも満たない量ワン」

「で、しょう。それにしても、完璧なブラックダイヤモンドですね。しかも、どの魔力を注いでも黒属性を帯びている魔術になるでしょう。それでいて、チャージ可能のです。早く、実査をしてみたいです。1ついただいでもよろしいですか?」

「え? 元の魔石はルバー様からの提供品です。出来上がった魔石もルバー様のモノではないのですか?」

「いいえ違います。ハチくんがいなければ、このダイヤは存在しないものです。廃棄されてしまうゴミを、宝に変えたのはハチくんです。このダイヤも黒属性の魔力もハチくんのものです」

「……ルバー様」

「1つはナナに、1つはルバーに、1つ忠大に、上げて欲しいワン」

「私はいらないわ、ククルに上げてちょうだい」

「良いのか?」

「私では有効に使えないもの。100%使える人にこそ、持っていて欲しいわ」

「ありがとう」


 ククルが嬉しそうに受け取ったわ。

 そして、ルバー様もね。

 自分の懐に入れたの。

 マジックバック改には入れずに、よ。

 余程、嬉しかったのね。

 ハチはトッシュを見て、散歩にでも行くように声で言ったわ。


「トッシュに黒属性の魔力をあげるワン。ついでに、面白そうな魔術もあるワン。スキル“闘気功・纏”を発動するワン。2分ぐらいで終わるよ」

「お、お、おう。スキル“闘気功・纏”」

「魔術“フリーザ”」


 ハチは大きな口を開けてトッシュを丸呑みしたの!

 驚いたのは私たち。

 本当に大丈夫……よね?

 なんだか不安しかないわ。

更新が遅くなってすませんでした。

仕事にナナに、眠たくて仕方ないですね。


それでは、おやすみなさい。

あ! 間違えました!


それではまた来週会いましょう!

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