表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/154

119話 あらあら、激闘ですって

 

「『アイアンウォール』」


 ハチとルバー様の魔術が響いたわ。

 本当に困るわね。

 しょうもない、男どもと獣の本能がとんでもない事を招いたと気が付いて欲しいわ。

 王様とお父様も同罪よ。

 だって、初めに許可したのは王様だったんですもの。

 理由はお父様からスキル“意思疎通”で教えてもらったわ。


 〈「王は、龍神様の力がどれほどのモノかを知りたいんだ。山脈の向こうには、龍神様と同等かそれ以上に力を備えた者が居る。その敵に、俺たちは立ち向かわなければならないんだ。愛しい者たちを守るために、知れる事柄があるのなら知りたい……。俺だって、そう考える。コレは、絶好のチャンスなんだ。今の戦力で、どれほど神に耐えうるのか。それが、知りたい」〉


 で、すって。

 でも、本当の理由は……。


『楽しみだね。神vs龍王だよ。興奮するじゃ無いかぁ。ハチ、とびっきり魔力を込めな。最大級の魔力でも弾き返せるぐらいのやつを、ね。あぁ〜、楽しみでしょうがないよ。ワクワクが止まらないニャ』


 ロクが言った、この言葉だと思うわ。

 これが、私以外の本心よ。

 さらに、ククルがトッシュを煽ったものだから、さぁ〜、大変。

 クリムゾンレッドだったボディが、あっという間に赤黒く変わったの。

 俗に言われる雀色ね。

 あ! 黒が強く強くなったわ!

 本当にマズイ!

 相対するククルは、首輪と同じ月白色のボディのまま。

 全体的に、冷静と沈黙の間の様な佇まいね。

 対照的な2体。

 でも、思っている事はきっと同じね。

 相手に勝つ事。

 さてはて、どっちの勝利への系譜が勝るのかしら?

 なんだか、私もワクワクが移ってしまったみたい。

 ドキドキして来たわ!

 目の前には、練習場ギリギリのメタリックシルバーのコロシアムが出現していたの。

 もちろん、私たちはルジーゼ城の屋根へと移動したわ。

 ここは、兵士の宿舎として使われている建物なの。

 大部屋と会議室と、お父様の執務室と武器庫などがあるわ。

 その上に移動して来たのね。

 それくらい大きな壁が、そそり立っていたの。

 中を覗いて驚いたのなんの!

 2匹の龍が、準備運動をしていたのよ。

 コミカルに、ね。


『『イチ、ニィ〜、サンシ。ゴゴ〜サンシ。ヨン、ニィ〜、サンシ』』


 謎の掛け声で、短い腕を上げたり下げたりしているわ。

 思わず笑ってしまった事は内緒ね。

 本人達は、ものすごく真面目にしていたから。

 言っちゃダメよ。


『さぁ〜、始めようかぁ!』

『良いぞ。初めても……構わぬ』


 え! なんで、私を見ているわけ? 私にゴングを鳴らせって事?

 辺りを見回したのに、誰も目を合わせてくれなかったの。

 ハァ〜、仕方がないわね。

 左手を上げて、下へと振り下ろしたわ。


「始め!」

『“ファイヤボール”』

『“ホワイトボール”』

『“ファイヤスピア”』

『“ホワイトウィップ”』


 まずは、小手調べってとこかしら?

 2匹の距離は、大型バス一個分ぐらい離れているわ。

 彼らの大きさの、半分ほどの位置に対峙していたの。

 近い場所での撃ち合い。

 それでも微動だにしない、トッシュとククル。

 神の力を見せつけられた気がしたわね。

 しかも、すごいのよ。

 トッシュが放った魔術“ファイヤボール”は、運動会でよく見る大玉ころがしの大玉サイズで、色も熱も完璧なモノだったわ。

 それを、真っ白い糸? それほどに、細い光線みたいな鞭で半分にしたの。

 切られた“ファイヤボール”左右に、通り過ぎたわ。

 一歩も動かずにね。

 そして、ククルが放ったは“ホワイトボール”。

 実は魔術には、共通の技があるの。

 それが、ボールシリーズ、スピアシリーズ、ウォールシリーズの3種類。

 属性によって、威力は違うわ。

 火属性は、広範囲の技と局部的な技が多いの。

 大雑把な、マルチプレイヤーってところかしら?

 それでも、威力も種類も最強クラスよ。

 水属性は、貫通力を生かした技が多いわね。

 威力は、火属性に劣るけれど突破力は凄まじいわ。

 瞬発力があるのね。

 先行タイプの、ぶっ込み隊長的なアタッカーってとこね。

 風属性は、広範囲の技が多いわね。

 威力はそこそこ、でも操作性はピカイチ!

 綿密な魔術が多いのも特徴ね。

 上空から俯瞰して作戦を立てることができる、頭脳派のソーサラーってな感じね。

 土属性は、なんと言っても防御に長けているわ。

 鉄壁の守りの技が多いの。

 その分、動きが緩慢で攻撃力もさほど無いわ。

 もちろん、タンカーよ。

 全ての攻撃を防ぐ事ができる、鉄壁の守護神。

 白属性は、回復や加護などの魔術が多いの。

 攻撃力的に言えば最弱ね。

 言わずもがなの、ヒラーよ。

 最後は黒属性ね。

 この属しは、少し独特なの。

 操作系や神術系など、援護に適した魔術が多いわね。

 その割には、攻撃は強いの。

 ちょっと不思議な、クレリックってところかしら?

 それとも、ウィザード寄りのクレリック?

 持っている、ポテンシャル凄いのに使い難い2000円札みないか感じ。

 う〜ん、例えで理解してもらうのって難しいわね。

 とにかく、攻撃力が高い火属性のトッシュと攻撃力が弱い白属性のククル。

 この2匹の戦いは、トッシュの方が優勢なの。

 ところが、ククルの最初の一撃は、威力の弱い“ホワイトボール”だったの。

 白属性の持ち主はボールシリーズが苦手なのよ。

 まだ、ランスシリーズを好んで使うわ。

 球体より棒状の方が、魔力を込めやすいのね。

 それなのに! ククルは、完璧な“ホワイトボール”をぶっ放したの。

 実は……ルバー様がボソボソと。


「信じらなれない。白属性なのに、あんな威力がある“ホワイトボール”が撃てるのか? 僕は……何をしていたんだ。……僕の……魔術は……魔術では無いのか? ?」


 そんな事を呟いていたの。

 驚いていたわね。

 お父様も王様も、似たような表情だったわ。

 ハチだけは、それくらいなら僕にでも 出来る的な顔をしていたわね。

 で! 問題のトッシュ目掛けて放たれた“ホワイトボール”は、魔術“ファイヤスピア”が相殺したの。

 結局、火属性には敵わないのね……と思っていたら違ったようなの。


「ガロス、白属性の“ホワイトボール”と相打ちするのに火属性の“ファイヤスピア”を使用しました。どう、考査する?」

「……ボールでは負けるからだろう」

「……」


 なるほど、納得だわ。

 それじゃ〜、ルバー様の嘆きは、解決されそうに無い様ね。

 そんな話をしている間も、激しいバトルは続いているわ。

 今は……空中戦ね。

 先制攻撃をお互いが躱した後、ドラゴンの性質を活かし空へと舞い上がったの。

 重力無視のアクロバット飛行。

 でも、不思議なの?

 トッシュもククルも、魔術を使っていなかったわ。

 体術だけ。

 後からなぜ? と聞いてみたの。


「そんなもん、危ねぇ〜じゃん」

「そなた達にもしもの事があった場合、困るゆえ。魔術は控えたんじゃ」


 だって。

 闘いながらも、気を使っていたのね。

 少しだけ見直しちゃったわ。

 でも……その体術もエゲツかったんだけど。

 トッシュは、翼と爪を活かした打撃系の攻撃を主にしていたわ。

 それにひきかえククルは、尻尾とスピードを軸にして翻弄しつつ、隙を突いて攻撃していたの。

 全く違うスタイルのバトルは、見応えあったわね。

 よくよく観察して見ると、ククルの方が少し細いの。

 だから、あんなスピードが出たんだわ。

 う〜ん、トッシュはバトルセンスが無いのかしら?

 空振りするのよ。

 気持ちいがいいほどの、三振ね。

 なぜかしら?


「あ! ! そうですか!」

「なんですの? ルバー様」

「ナナくん、驚かせてすいません。さすが、ククル様です」


 ……ここから、ルバー様の魔術ヲタクの一端をご覧入れます。

 ドン引きしないで、聞いてあげて下さい。


「素晴らしいです! ガロス! 見ましたか?

 ククル様は、光の屈折を利用して幻影を見せていたんですよ。トッシュ様の豪快な振り上げから繰り出される、熱波を躱しつつご自身の残像を映し幻惑する。これほど完璧な、魔力操作を見た事がありません。惚れ惚れしますね。

 あの巨体で、あの動き。トッシュ様も良いです。ナナくん、よくよく見てください。あの攻撃は、爪での攻撃では無いのです。指、1本1本から流れ出ている熱波を波の様に放ち、ククル様を追い詰めて行っているのですよ。大胆かつ繊細な攻撃です。しかし! それをものともしないのがククル様です。見てくだい! 熱波の余波を計算しての動きです。華麗ですね〜、美しい。あそこまで動ける者など、僕は知りません。あ! ! 空中戦が終わりを迎えそうです。もっと見ていたい!」

「「「………」」」


 私とお父様と王様は言葉が出てこなかったわね。

 当の本人は、何故? 理解できないの? ? と不思議な顔をしているの。

 私こそ、そのセリフを言いたいわ! いいや! 言ってやるわ!

 そんな意気込みで、口を開きかけたとき本当に次のステージへと移動していたの。


『チィ! やっぱダメかぁ。魔力操作でお前に勝てる訳ない』

『当たり前じゃ。面白い攻撃だったが、所詮付け焼き刃。爪が甘いわ。それ!』


 ドゴン! !


 最後の掛け声で、雌雄を決したの。

 結局、トッシュの攻撃で追い詰める事は出来なかった。

 だって、空なんですもの。

 逃げ道なんて、無数にあるわね。

 さらに、ククルを幻惑を用いていたの。

 フェイントよりタチの悪い幻影をね。

 そのせいで、空振りを繰り返していたの。

 それに、魔術“ザイル”も使っていたみたい。

 しかも、細く細く細くして身体を少しずつ拘束して行ったみたいなの。

 誰も知らないうちにね。

 本当に、凄いわ。

 最後の言葉で強く引き、紅蓮の龍王一本釣り!

 まさに、雁字搦めに巻き取られ簀巻き状態のドラゴンが、リングの上でひっくり返っているわ。

 あらあら、ククルったら。

 上に乗っかりて、意気揚々に勝鬨をあげたわね。


『龍王、取ったり! !』

『フン!』

『熱いわ!』


 声が響くより先に、トッシュの体が熱くなり巻き付いていた魔術“ザイル”を焼き切ったみたい。

 その熱が、ククルの足に伝わったのね。

 どっちもどっち。

 ドラゴンを簀巻きにしたククルも凄いけれど、魔術の糸を焼いてしまうトッシュも無茶苦茶だわ。

 コレが、神の力なのね。

 少しだけ怖くなったわ。

 あの山の向こうに、居るのね。

 そう思うと、怖さが込み上げてきたの。

 少し震えた私に、力強い声が聞こえてきたわ。


『ハチ、見たかい。あの“ザイル”の使い方。あそこまで、細くできるかい?』

『今の僕には、無理ワン』

『あたしもだよ』

『でも、今見れた事は幸運ワン。あの糸は、使い道が無限にある。今度、実査してみよう』

『だ、ね』


 だったり。


『忠凶、魔術“ザイル”にあの様な使い方があるのか?』

『忠吉……知らない……。ボクだって知らないよ! !』

『なぁ〜。魔術って、解除と言わない限り解けないんだろう? だったら、アイテムとして使えないかなぁ?』

『知らないよ。でも、実査してみたい。あれだけ細いなら、可能かも? イヤイヤイヤ、ムリムリムリ、だよ。多分? イヤ〜、ムリじゃないかも? まず、アレだけ細く出来るかが問題だろう。白属性と黒属性は表裏一体の属性。そのため、似た様なもの魔術も多い。“ザイル”もその1つ。白属性に出来て、黒属性に出来ない訳は無い……かも?

 それよりも、ボクは他の魔術も見てみた。さっきの“ホワイトボール”を見たか! 攻撃に関して最弱の白属性が、アレだけの威力。“ファイヤボール”と遜色ないほどの外観。う、う、受けてみたい……ホォ〜』

『『『『……』』』』


 魔術好きは共通なのかもしれないわね。

 みんなルバー様のようになるの。

 ウフフ、怖さを感じていたのが嘘みたいに軽くなったわ。

 この子達は、未来を見ていたの。

 ものすごく先ではなく、明日の未来を見ていたのよ。

 もちろん、ずっ〜と先の未来を見るのも大切な事だわ。

 でも、足元を見ないと歩いていけない。

 大地を踏みしめて歩かないとね。

 この子達やお父様も王様も悲観しているのではなく、出来ることをやろうとしているのよ。

 怖くて膝を抱えるだなんて、私らしく無かったわね。

 ウフフ、まさかこの子達に教えられるだなんて……ありがとう。

 私はハチをギュ〜ッとしたわ。

 なに? と私を見たけれど、なにも無いわと首を振って前を向いたの。

 明日と言う前をね。

 で、……目に飛び込んできたのは……。


『コレが最後だ! “マント……”』

『甘いわ! “ヘルシャフト・重”』


 ホンの一瞬だけ、ククルが早かった。

 魔術史上使いやすさナンバーワンの魔術“ヘルシャフト”。

 しかも、展開すらしていないのに、いきなり重力をトッシュにかけたの。

 でもコレって、熟練者しか使えないのでは無かったかしら?

 ついさっき、仲間になった彼女が使えるとは思えないんだけれど……ね。


『ずりぃ〜ぞ! なんでお前が使えんだ! ! 魔術なんて使ったことないだろう?』

『オホホホホ! 妾を誰と心得ておるか。馬鹿者め。妾は、魔力を統治する者ぞ。こんな中途半端な魔術を把握するのは、朝飯前の戯言よ。しかし、この“ヘルシャフト”は面白いのぉ〜。こんな事も可能じゃ。ホレ“小”、ついでに“言”じゃ』


 いつの間にか、人の姿に変わっていたククル。

 今だドラゴン姿のトッシュ。

 しかも、ククルの前でひれ伏している状態。

 屈辱で顔が歪んでいるわ。

 側から見ていると、凄い光景よ。

 だって、おかっぱ頭の座敷わらしが、強大なドラゴンを押さえつけているんですもの。

 小人の勇者が巨人の魔王を倒した物語のラストシーンの様だわ。

 ある意味、壮観ね。

 最後のホレで、状況は一変したわ。

 あんなに大きかったドラゴン姿のトッシュが、コンパクトサイズに!

 そして……! ! !


「なんだよ! なんでこの大きさなんだ! ふざけんな!」

「コレで、お主の口卑しい様が皆に理解されようぞ」

「はぁ?」

「トッシュ様の話している内容が理解出来ます! ! ! ! ハチくん、ロクくん、なんでもいいから話して下さい」

『そんな突然、無理ワン』

「え? 分からない……」

「慌てるで無いわ! この小童! ! そこまで広げておらん。少し待っておれ。“ヘルシャフト・広”……コレでどうじゃ? なんでも良いから喋っておくれ」

「……ナナ。喋れと言われても無理ワン」

「分かるぞ! 理解、出来ます! ククル様! あぁぁぁぁぁ! ! なんで、僕は気が付かなかったんだ! 最強の矛が聞いて呆れる。僕は本当に小童だ。こんな簡単な事に……。忠凶くんは居ますか?」

「はっ、ここに居ります。ルバー様、ボクも大変驚いております。簡単な事に気が付かないなど、魔術を求めるボクの落ち度です。ですが、今ここで得た知識は宝になる事でしょう。ルバー様、ボクはルジーゼ・ロタ・ナナ様の配下、忠凶と申します。そして、ククル様、この様な場を設けて頂き深謝申し上げます。コレからも何卒、よろしくお願いいたします。どの様な厳しい事柄でも、喜んで学ばせていただきます!」


 そう言って、騎士の礼をした忠凶。

 習う形で忠大、忠吉、忠中、忠末が続けて礼をしたわ。

 私には普通に聞こえている声でも、みんなにはワンワンとかニャ〜とかチュウチュウにしか聴こえていないのよね。

 改めて、魔術の恐ろしさを実感した瞬間だったわ。

 いろんな意味でね。


「良い良い。そこに居る、魔獣たちは見所がありそうじゃ。妾が鍛えてやるぞ」

「バカ言ってんじゃねぇ。力こそ全てとは言わん。しかし、体術だって大切なんだ。体が資本と言うだろう」

「バカめ! 体が資本とは、健康である事のありがたみを問う時に使う言葉じゃ。使いなれぬ事を言うでは無いわ!」

「うるせぇ!」


 ここで、トッシュもう1人の龍王の声が聞こえたの。

 流石に、この声は私しか聞こえなかったみたい。


『トッシュ、僕と変わって。話をするから』

「竜! 解除してもらうから、もう少し待っていて」

『ナナ、分かったよ』


 私はハチに頼んで、ククルの側に移動したわ。

 それを見たルバー様も、魔術“スプリングボート”でお父様や王様と一緒に降りてきたの。


「ナナ、其方は青の姿時にも、妾の声が聞こえておったな」

「えぇ、そうよ。今も竜の声が聞こえたわ」

「なるほど……のぉ〜」


 な、な、な、何よ! その含み笑い。

 ククルは、何を企んでいるのぉ〜。

 怖いんですけど。


「えっと……。ククル、トッシュを元に戻してくれる」

「その前に宣言しておくれ、ナナ。妾の勝利……となぁ」

「ちょっと待てよ! 」

「その姿で、妾に勝てると思っておるのか。オホホホホ! 今の妾は、最強なんじゃ。お前とて、捻り潰す事も可能。さぁ、さぁ、さあ! 負けを認めて、妾の勝ちを宣言しておくれ。オホホホホ! 」

「く、く、く、くっそ! ! あぁ、負けだ負けだ。フン」


 私を見つめるみんな。

 始めの掛け声を上げたのは私なのだから、終わりの声を上げるのも私……よね。


「勝者、ククル! 」


 魔術“ヘルシャフト”内に響いた声が、木霊したわ。

 このバトルで、何を得たのか?

 神の力を目の当たりにした、王様はどんな判断を下すのか?

 私には、知るよしも無いわね。

 そんな事より、明日の私が心配だわ。

遅くなってすいません。

クーラーの効いた部屋で……スヤスヤと寝てしまいました。

皆様も無理しないで涼しい部屋でお過ごしください。

体温越えの気温ですよ!

殺人気温ですよ!

絶対に無理しないでください。


それではまた来週会いましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ