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閑話 あらあら、5月4日ですって

 みどりの日……それは祝日。

 本来は、昭和天皇を想い制定された日のはずだったのに……いつの間にか……休みと休みを繋ぐ日に変わっていた。

 な・の・で! !

 キャラクター紹介パート2を開催! !

 おまけあり! !

 注意)ネタバレを含みます


 キャラクター紹介パート2 クラスメート編


 〖陸奥青森むつせいしん

 ナナのクラスメイトの女の子。沖縄出身の渡来者。移動動物園を営んでいたが経営不振。母親の実家の沖縄に腰を落ち着けた。今も動物を減らしてほそぼそと営んでいる。青森は4姉妹の長女。家族を愛し、動物も大好きで自分が後を継ぐつもりで勉強をしていた。家族なかも良く看板娘としても評判は良かった。ただ家は貧しく忙しかった。

 親に甘えることも出来ずに、妹達の世話を焼く典型的なお姉ちゃんタイプ。顔の彫りが深い沖縄チックの顔立ちをした美少女。しかし身長が高くバナナの木と揶揄されていた。7歳の時に大きなデイゴの木の上で下りられず、鳴いていた子猫を助ける為に上がり落ちた。そのままこちらの世界へと渡来してきた。動物に姿を変える能力を持つが、初めは特殊魔術“憑依”だけだった。忠大の調べで、青の中にもう一人の青の存在が明らかになり森と名付けた。親からもらった名前を2人で分ける事で特殊魔術“変身・憑依”へと変化した。姿が変わるだけでステータスのまま。10分に魔力1減っていく。白属性。



 〖メースロア・マノア 〗

 ナナのクラスメイトの女の子。前世での名前は、キャロライン・A・マイア。フランス産まれの日本育ちのフランス人。特命全権大使の父親に連れられて日本に来日。漫画文化に触れて絵に目覚める。漫画調から劇画調まで、なんでも書くことが出来た。その中でもデッサンが非常に上手で美大へ通う直前、両親はフランスに帰る事となったが娘は残った。それで一人暮らしをする前に一度フランスへと帰った。美大に通うために1人来日する。その飛行機がテロに巻き込まれ18歳の若さで亡くなった。自分が転生したと気が付くのに7年ほどかかってしまい学園に来たのが7歳の時。

 どこかおっとりしていてマイペース。前の世界では両親ともに忙しく放置されていてもわりと平気な楽天家。特殊スキル絵師、紙に書いた物をリアルにする事が出来る。ただし小麦は本物が出せてもパンは出せない。ギリギリ生卵が限界。黒属性。


 〖ルジーゼ・ホゼッヒ〗

 ナナのクラスメイトの男の子。ウルリッヒ・マーティン・ドーガンはドイツ生まれの中国・日本育ち。両親がウルを連れて、漢方の勉強をしに中国に渡る。12歳の時に日本でも薬学を学ぶべく渡来。両親は6年後、ドイツへ帰国。ウルはまだまだ学びたく、大学まで進んだ。日本文化にどっぷり浸かったウルは、何とかして残るべく大学院まで進もうと画策している22歳の冬の日。1人で夜道を満喫へ向かう道すがら、飲酒運転の車にひき逃げされてしまい死んでしまう。転生して5年、産んでくれた母親が具合が悪くなりホゼが薬草から薬を生成したことから、異世界人とバレてしまう。

 ぽっちゃり体型の食べる事が大好きなところは、前の世界と変わりなし。人付き合いも良く誰とでも仲良くなれる。元来のお人好し。誰にでも好かれるお得な人。特殊スキル“薬剤師”は、どんな薬も作り出すことが出来る。ただし、材料が無ければ作ることが出来ない。代々の薬局を営んでいた家に産まれ、本人も薬学部に入り勉強していた為にレシピは記憶として持っていた。ちなみにメースロア・セラ・ロキアとは婚約中。身体が弱いロキアを心配した母親ベルネは、薬を創り出すホゼッヒに見てもらう。その時、その人柄に惚れられてしまう。ロキアも美人薄命を地で行く人。ホゼッヒもまんざらでも無い。土属性


 〖スアノース・シド・エディート〗

 ナナのクラスメイトの男の子。本田一は日本生まれの日本育ち。両親から激しい虐待を受け8歳の時に、ポリ袋を頭からかぶりベランダでゴミの中から発見される。

 スアノース・シド・シュード王には勇者を産み育てる為に、3人の妻を娶っている。第1婦人はスアノース・ノジル。第2婦人はスアノース・エクサ。第3婦人はメースロア・クミラ。エディートは第2婦人のエクサとの間にできた子供だったが、嫉妬したクミラにより誘拐されてしまう。そんな事とは全く知らないエディートは物心ついたとき、前の世界の自分と全く変わらないこの世の自分を呪い、渡来者として5歳の時に学園に入学する。なぜそんな事が出来たのか、それは誘拐した実行犯が保険のために殺さなかったからだ。突然5歳の男の子が異世界人ですと言えば渡来者が普通なので。本田一で戸籍が作られた。特殊スキル“飛行”はとても珍しいスキル。さらに珍しいのが、どんなに重くてもエディートが持って飛ぶことができる事。カリスマ性を持った男の子で、シュードとどことなく似ていた。でも渡来者として登録していたので他人の空似として通っていた。金持ちや貴族を極端に嫌っていた事もあり、ナナに対して酷い対応をする。しかし、ナナとネズミ達によりあっさりと事実が判明。ハチとロクの力で捕縛。第3婦人も誘拐の黒幕として捕まる。第2婦人は我が子の誘拐をきっかけに体調を崩し、子を抱きしめる事なくエディートが2歳の時に亡くなる。

 明るく活発な男の子。風貌は父親のシュードに似ている。曲がった事が嫌いな一本気な性格。遊ぶ事が大好き。ホゼと大の仲良し。風属性


 〖メースロア・セラ・ロキア〗

 貴族メースロア・セラ・ベルネの長女。気管支喘息を患っており、病弱。病気が進行した為に、ベルネが薬を創り出せるホゼに診てもらう。その際、ベルネが気に入りロキアと婚約を決めてしまう。本人達もまんざらでもない。自分に魔力が無く、妹には有る。病弱な自分を変えてくて日々努力している。世話好きのお姉ちゃんタイプ。家族のことをとても大切にする優しい子。実は、動物好き。こっそりと、アイザックのもふもふに癒しを求めて潜り込む事を目論んでいる。

 薄幸の美女。ほんの少しだけタレ目がチャームポイント。外見も内面も父親似。


 〖メースロア・セラ・マナス〗

 貴族メースロア・セラ・ベルネの次女。生まれた時から両目とも弱視。魔力を駆使して、慣れたところなら1人で歩くこともなんでも出来る。風属性の魔術“ウインドリアクション”をハチの力を借りて完成させる。この魔術でどんな所でも1人で歩いて行くことができるようになる。ナナの計らいで白熊のアイザックを“恭順の首輪”で配下にする。その時、アイザックの双子のブートとマーゼも配下にする。

 ベリーショートの髪の元気いっぱいな女の子。外見も中身も母親似。黙っていれば姉とは違う美しい顔立ちをしているのに、じっとしている事が苦手。残念美女。でも、家族を愛する優しい性格。末っ子妹気質。風属性。


 〖スアノース・ユント〗

 羽鳥羽舞(はとりうぶ)フランス人の母とフランス人の父との間に産まれたフランス人だが、どちらも日本に帰還していたために日本人。身なりはフランス人なのにフランス語は全く喋れない。父親は牧師。東京のカトリック系の女学校に入学するために猛勉強して合格。15歳の春から寮に入るためにお買い物中に駅でスマホに夢中の人にぶつかり線路に落ち跳ねられ即死。スアノース城下町に転生した。魔力があったためにギルドで調べて見ると特殊魔力と判明したので、すぐさま学園に預けられた。学園で育つ。その為、異世界人に対する認識を熟知している。現在、異世界人のクラスを受け持つ先生をしている。25歳女性。最近、オネェ疑惑のある男性と交際中。

 実はハンナとルバーだけしか知らない事がある。ユントの本当の特殊なのは魔力ではなくてスキル。その名も特殊スキル“聖者”。このスキルは白い羽と黒い羽を体のどこかに刺青のように入れることで、入れた者が傷をしたときに身代わりになる事が出来る。さらに、心が傷付けばユントの心も傷がつく。1度使うと刺青から入れ直しになる。

 ハンナとは同学年の同期だが異世界人のために格下で誰に対しても常に敬語。魔力はハンナ以上にあるのだが、使うときに背中に羽が生える。白属性なら白い羽。黒属性なら黒い羽。

 転生前は、名前の通りの小柄な天使そのままの容姿をしていた羽舞。ちなみにエンジェルボイス。バリバリのJK。ところが、転生後の彼女は眉目秀麗で誰もが振り替えるほどのイケメン。唯一、女性を主張しているはずの胸はまな板。でも中身は前世のまま。その為にオネェ?疑惑がある。白属性と黒属性。



 〜〜おまけ〜〜


 45、5話 あらあら、もう1人のスプーンおばさんですって


 漫画みたいな話って、本当にあるのね。

 私の親友の1人。

 陸奥青森むつせいしんの本当のスキルを登録する為に、学校帰りにギルドへと来ているわ。

 ちょっとした私の疑問から、真実に辿り着いたんだけれど、ね。

 初登校の日。

 新入生の慣例行事、水爆弾が入り口に仕込んであったみたいなの。

 そんな事になっているなんて、全く知らなかった私がハチを魔獣化してベランダから入っちゃったから……。

 教室の中には、濡れ鼠になった私達を見て笑う気満々だった勇者クラスの面々が待ち構えていたの。

 もちろん、肩透かしで自分がびしょ濡れになって帰って行ったわ。

 あぁ〜あ! いい気味! !

 でも、ルバー様とユント先生は大慌てで後を追いかけたわ。

 初授業は……自習。


 私のふとした疑問から、青ちゃんの特殊魔術“憑依”について話をしたの。

 そこから、真実が露見したわ。

 青のギルドカードを見せてもらったら、なんと!

 真珠のピアスだったの。

 しかも大粒の真珠が一対。

 そうなの!

 ギルドカードが2個、存在したのよ。

 明らかに変でしょう。

 だから、忠大にスキル“走破”で調べて判明したのが……特殊魔術“憑依”と“変身”だったの。

 青の中にもう1人の青……どうすればいいのか困っていると。

 エディが……は〜い! オレいい案が浮かんだぜ。青の名前は青森だろう。だったらそれを2つに割れば良くねぇ!……と、言ったのよ。

 目からウロコが落ちるとはこの事ね。

 でも、コレが大正解!

 彼女の中に眠っていたもう1人の青。

 その存在を認める事で特殊魔術が変化したの。

 その事をまず手紙でルバー様に知らせたわ。

 忠凶に持って行ってもらったのね。

 で、今ギルドに到着したの。


「ルバー様は居ますか? ナナが来たとお伝えください」

「は、はい!」


 大緊張した受付のおばさんが、転がるように奥へと走って行ったわ。

 そんなに慌てなくてもいいのにね。


「こ、こ、こちらへ」


 みんなでゾロゾロ行くのもどうかと思ったのだけれど。

 どうしても行きたい! と、駄々をこねた子がいたの。


「ここが、ギルド。以外に質素。もう少しラノベ感があるのかと思ったぜ」


 あっちキョロキョロ。

 こっちキョロキョロ。

 勝手に扉を開けるわ。

 働いている人を無視して覗くわ。

 やりたい放題の彼。


「エディ。いい加減にしなさいよ」

「ナナ……はい」


 あらあら、しょんぼりしてしまったわ。

 ウフフ、ホゼが慰めてる。


 コンコン。


「ナナです」

「どうぞ」


 入って見ると、ディスクに噛り付いているルバー様が、疲れた表情でこちらを見たわ。


「お忙しいなら後日、改めて来ますわ」

「いやいやいや! 行かないでくれ! 手紙を読んで、楽しみにしていたんですよ。まさかまさか、青くんの中にもう1人の青くん。こんな面白い事を見抜けなかった自分を恥じたいです。もう少しで、終わりますから、お待ちください。すいません! 彼達に、お茶とお菓子をお持ちしてください」

「は、はい!」


 お茶とマドレーヌを持って来たのは、さっきの緊張した女性だったの。

 軽く震えているわね。


「美味しいわ! 青ちゃん、マノア、本当に美味しいわよ」

「本当に……」

「マジだ!」

「「……」」


 男子たちは無言でバクバク。

 私たちもパクパク。

 結構、量があったのに、あっという間に無くなってしまったの。

 すると、緊張していた女性の顔がほころんだわ。

 嬉しそうに話し出したの。


「私が作りました。お口に合う様でホッといたしました」


 そう言って、出て言ってしまったの。

 5分後に現れた彼女の手には……。


「「「「「バ、バ、バームクーヘン! !」」」」」


 なんとなんと!

 完璧なバームクーヘンを持参して、私たちに振舞ってくれたの。

 これまで食べた中で、ナンバーワンの味だったわ。

 私たち異世界人は、前世での記憶がある。

 どんなに頑張っても、同じ味を再現しても、飽食の世界で生きてきた私たちの舌を喜ばせるモノは出来ない。

 それが現実。

 それなのに! それなのによ! !

 私の目の前に有るバームクーヘンは、飽食の味を超える美味なる食べ物だったの。

 本当に美味しかったわ。

 本当よ!


「貴女の名前はなんですか?」

「わ、わ、私ですか?」

「そうです。貴女です」

「わたしは、スプーンです」

「どこかでお店とか開いているのですか?」

「い、い、いいえ」

「そうですか。……私の側に来ませんか?」

「ダメですよ! スプーンは僕の乳母ですから。連れて行かれたら困ります」

「……独り占めですか。……その意見は聞かなかったことにします! スプーンさん、流石にルジーゼまでは無理でも異世界人宿舎になら来れませんか? なんだったら、買いに来ますわ! いくらですの?」

「ナナくん! スプーンが困っているではないですか。今日は、職員に空きがなく来てもらっただけです。いつもなら父さんと母さんの世話をしています。無理を言わないでください。そんな事より、青くんの事をより詳しく話して下さい」

「そんな事ですって! ! ! ! ! 許せない発言ですよ」


 モグモグしていた、私以外のみんなが大きく頷いたわ。

 心は1つね。

 私はみんなと頷き、視線だけで会話をしたの。


 ……ナナちゃん、頼みんます……

 ……ナナ。絶対確保してよ……

 ……レシピを言えば釣れませんかね……

 ……金なら出す!……


 最後はエディね。

 お金でどうにかなるならとっくの昔にやっているわ。

 この手のおば様を説得するのは難しいのよ。

 でも、やるわ!

 やってやりますわ!

 明日からのおやつのために! !


「スプーンさん。新しいレシピが欲しくはないですか? ルバー様も喜びますよ? ……なんでしたら……」

「あ、あ、あの〜。お菓子なら毎日、お届けします。ノジル様に毎日届けていますし、皆様の分も入れておきます」

「「「「「! ! ! ! !」」」」」


 お口あんぐり!

 みんなで、呆けた顔をしてしまったわ。

 何より驚いたのは、私たちの寮母であるノジル様が、私たちに隠れてこんな美味しいお菓子を食べていたという事実!

 すぐに帰って、問い詰めないといけないわ!

 でも、その前に……。


「おかわりありますか?」

「もちろんありますよ」

「「「「「お願いします」」」」」


 心いくまで堪能してから、ギルドを後にした私たち。

 早速、ノジル様に詰め寄ったわ。


「ノジル様! ! どうして、1人でこんな美味しいモノを食べていたのですか? !」

「そうです! ずるいです」

「です!」


 男子2人は、新たに焼いてもらったマドレーヌを食べながら頷いているわ。

 ……安心して! 私たち女子の分は確保済み!


「え? 何のことかしら? ?」

「スプーンおばさんの焼き菓子のことです」

「あぁ〜、スプーンのお菓子ね。……だって、少ないんですもの。でも、どこで食べたの?」

「ギルドです」

「青さん。……ギルドに行ったの? 何しに?」

「「「「「あ! ! ! ! !」」」」」


 顔を見合わせた私たち。

 そうなの。

 ルバー様に青の事を話に行ったのに、ケーキを食べて帰って来てしまったわ。

 どうしましょう!

 その時、ノックの音が私たちを助けてくれたの。


 コンコン。


「失礼しますよ。まったく、何しにギルドに来たのですか? まぁ、サボれる口実になったので、良しとします。

 姉さん、スプーンからです」


 そう言って、渡していたのは大きなバスケット。

 その中から、美味しそうな匂いが! !


「「「「「ノジル様、いただきます」」」」」


 私たちは息もピッタリに席を立ち、頭を下げてお願いしたのを追記しますわ。

 あぁ〜あ、美味しかった。

恒例のお休みの日の閑話をお送りしました。

クラスメートの紹介です。

それだけでは寂しいので、おまけの話も書いてみました。


生クリームたっぷりのケーキも美味しいのですが、焼き菓子も良いですよね。

私はどちらも大好きですよ!

あぁ〜、食べたくなりましたね。

ちなみに最後に食べたのは………。


それではまた来週会いましょう!

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