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106話 あらあら、キメラ魔石ですって

 ルバー様に、全てを話したわ。

 とても、簡単な事では無かったの。

 だって、笑っちゃたんですよ。

 ルバー様ったら。

 その、神様の幼名が原因なの。

 神の幼名……ちょこ。

 私は可愛いと思うわ。


『神を愚弄する気か! ! 人風情が! ! !』


 と、怒れるちょこ派の龍神の精神攻撃にルバー様が撃沈。

 夕食後、ルバー様がもう一度来てくれて話しの続きをしたの。

 そう、全てを話したわ。

 全てを……ね。


 その結果。


「ナナくん、そんな目で見ないいでください。国の運営なんて非常識で成り立っているものなんですよ。一々目くじらを立てたところで、詮無い事が多いんです。

 そんな事より。王にはハチくんの特殊スキルを含め、全て話す事をお勧めします。それ以外の方には、おそらく話され無いかと思います。ガロスには、ハチくんのスキルだけ。危険性も含めて、対策を立案してくれるでしょう。もちろん、僕とて加勢しますよ。ゆりかごの件は……王と僕の胸の中にしまって置きます。トッシュ様、コレでどうですか? 最善の方法かと思います」


 トッシュは賛成したわ。

 私は思うところもあったけれど、国の意思だと言われてしまい言いたい事を呑み込んで、賛成したの。

 仕方ないわ。

 白を黒と言わなければいけない事なんて、多いものね。

 今回もそのパターンよ。

 私から言えることは……世の中って世知辛いわね……だけ。


 話はコレで終われば良かったのに。


「生命体は生きているモノで、無生物は生きていないモノという意味です。僕の中では、大気、空気、水、氷、石、土、などなどです。そこで、ハチくんのキメラですが、鉱物で実査してみませんか? もちろん、コカトリスの様なモノは出来ないっでしょう。ですが、火属性のルビーと風属性のエメラルドなんかを1つに融合して、新しい属性を試みるとか。試してみる価値はあると思います。それにより、新しい魔術なんかも開発できるかも知れません。ハチくん、君の力は僕たち人族にとって、無限の可能性を生み出してくれるのです。協力してくれませんか?」


 なぁ〜んて、言い出したものだから思わす途方に暮れてしまったわ。

 もちろん、ハチ達は嬉しそうにしていたけれどね。

 とくに……。


『姫様! 鉱物ですか? 僕の好物は! ? イヤイヤ違います。僕の担当はマジックアイテムです。大変興味があります。鉱物同士を混合して新しい鉱物を創造する。……ワクワクが止まりません! ガロス様もお呼びしては如何でしょうか?』

「そ、そ、そうね。ルバー様、お父様の執務室に移動しませんか?」

「いや、その考査は明日にしましょう。今日はもう遅いですから、明日にしてはいかがでしょうか?」

「そうですね。気を使っていただき、ありがとうございます。では、お父様への報告も頼めますか?」

「もちろんですよ。その報告は僕の仕事です」

「ウフフ……それもそうですね。私なら、余計な事まで話しそうですわ」

「たしかに」

「「ウフフ」」


 2人に意味深な笑いが、部屋に響いたわ。






 コンコン。


「ルバーです。報告がございます」

「ルバーか、入れ」

「失礼いたします」


 その室内には、近衛隊長のグフと王妃のノジル様の3人。


「大変恐縮なのですが、席を外して頂けませんか?」


 僕はグフとノジル様に向かって言った。

 僕の言い方がいけなかったのか、不要な怒りを買ってしまったようだ。

 本当に口は災いの元だね。


「それは、私に言っているのですか? 私は王を護る盾です。この場を離れる訳にはいきません。例え矛であるルバー様と言えど、です」

「そうね。私にも言えない事なんてあるのかしら?」

「その様な事は……その……あの……」


 美女に詰め寄られるのも悪くは無いのですが、今はそれどころでは無い!

 しかし!

 この苦難をどう乗り越えるか! ……ですね。


「席を外しなさい。ルバー、報告を」

「はっ」


 王の一言で事態は終息。

 ノジル様は、僕をからかう為の言葉だったので王の言葉に従った。

 新しいおもちゃを取り上げられた子供の様な顔をしていた。

 姉さんは怖いね。

 問題はグフの方だった。

 今にも掴みかからんばかりに詰め寄られたが、王の発言は絶対。

 これが、エディート様の様子を見に行くなら、強固に居座っていただろうけれどね。

 僕の雰囲気を感じ取った王様が、救った形となった。

 誰も居なくなった執務室。


「魔術“ヘルシャフト・密”」

「それほど、重要な案件なのか?」

「はい。誰にも聞かれたく無い、話でございます。その為の処置とお考え下さい。今から話す事は、とても信じられない事かと存じます。ですが、事実です。心してお聞きください」

「……分かった」


 西の空が、藤色に染まり始める時刻。

 もうすぐ、食堂のおばちゃんが動き始める時間ですね。

 フゥ〜、やっとの事で、全てを話しを終えました。

 ガロスの所へ先に行っておいて正解でしたね。

 正直、疲れましたよ。

 朝食より、一眠りしたい所ですが。

 このまま寝てしまうと、翌朝になりそうですね。

 朝ごはんを食べて、行きますか!

 僕の日常ですね。





「ハァ〜、今日も朝から美味しかったわ。お腹いっぱいね。ハンナが作ったの?」

「私が? 作れませんよ。ソノア様が作っております」

「ウソ! お母様なの? 本当の話?」

「はい。ソノア様を中心にした。厨房スタッフが毎日、新鮮な食材で作っていますよ」

「お母様は凄いわね。なんでも出来るスーパーマンね。正確にはスーパーウーマンだわ」

「いいえ違います。ソノア様は母なのです。母なる強さは、どんな魔術をも、跳ね返してしまわれます。ナナ様とて敵いませんわ! 最強の存在です」

「アハハハ! 当たり。大当たりだわ。どこの世界でも、母親は最強なのね」

「はい。ルバー様が、朝食後にガロス様の執務室に来て欲しいとの事です」

「分かったわ。ハンナも、十分強いわよ」

「あら? 今頃気がついたのですか?」

「「ウフフ」」


 奇妙な笑みを浮かべた、私とハンナ。

 なんだか今日も、大変な1日になりそうね。



 コンコン。


「お父様、私です。ナナです」

「ナナか。入りなさい」

「失礼します」


 中にはいいると、すでにルバー様がいらしていたわ。

 お早いですこと。


「おはようございます」

「ナナくん、おはよう。さて、ハチくんはぐっすり眠れましたか?」

『もちろんワン』

「とても、良い返事です」


 ハァ〜、これから始まるのは、ハチの特殊スキル“フリーザ”の考査、第2弾。

 私はハチからロクへと移動したわ。

 だって、ハチったら。


『ロク! 大きくなれ! 僕の代わりに今日1日だけ、足代わりを任命する!』

『ハァ? あんた何言ってんの?』

『頼むよ〜、ロク〜。こんな面白いと……じゃない! 危険なこと、ナナを乗せたままじゃ〜、出来ないよ!』

『まぁ〜、たしかに一理ある……かぁ?』

『あるワン! あるワン!』

「『……』」



 私とロクは、ジト〜と冷めた視線を送ったわ。

 その目に耐えたハチに、称賛の声を送るわね。

 ここは素直にロクの背へと移ったの。

 もちろん通訳はするわよ。

 でも、私が話すより先にお父様もルバー様もある程度、理解しているんですもの。

 嫌になっちゃうわ。

 近頃、こんな感じで話す事が多くなってきたのよね。

 慣れって怖いわ。


「話を聞けば聞くほど、怖さと面白さで混乱してくるな。いや……今は純粋にワクワク感が止まらない。ルバーが言ったように、生命体で実査をするのは倫理的マズイ。しかし、鉱物なら、面白いモノが出来そうだ。それにしても、お前は毎回毎回、面白い事を思いつくものだなぁ。その頭の回転に、頭が下がるよ」

「ガロス。その言い方は褒めてないぞ」

「アハハハ! 褒めてないから、な」

「「アハハハ」」


 2人の不毛な言い合いが場の空気を変えたの。

 実は、私を含めみんなが緊張していたわ。

 だって、これから起こる事は新しいマジックアイテムの夜明けになるかもしれないのよ。

 そればかりか、誰も知らない属性まで生まれる可能性を秘めているの。

 お父様の言う通り、怖くもありワクワクもあり、とても複雑な感情だったわ。

 そんな私達を和ませるための、言い合いだったのね。

 本当は、自分達こそドキドキしているクセにね。

 さて、考査と実査だけれど……。


「ルバー様! こんなところでするのですか? 危ないですよ! !」

「いや、この部屋で十分だろう」

「お父様まで、そんな事を言うんですか?」


 そうなの、お父様の執務室でするとか言い出しだんですもの!

 大問題でしょう。


「だなぁ」


 ルバー様はさも当然とばかりに、マジックバック改から色んな鉱石を長いテーブルに並べ始めたの。

 それも、沢山よ。

 とぉ〜っても、沢山!

 すると、あら不思議?

 お父様も同じような事を始めたものだからビックリ。


「2人して何しているんですか!」

「「ハァ?」」


 何言ってんのこの娘は? みたいな顔をされたわ。

 なんか憤慨!

 でも、そんな顔なんに恐れをなす私ではないの。


「だから! なんでこんなに石を出しているのか、聞いているのです!」


 今度はあきれ顔で、仕方のない娘だなぁ! の顔をしたわ。

 またしても憤慨!

 負けるものですか! !


「なんの役に立つのか説明してください!」

『姫様。こちらに並べられている鉱石は、全て魔力を内包しております。これから、ハチ様の実査に使うための物だと考査します』

「そうなの?」

「忠吉、正解だ」

『お褒めに預かり光栄です』


 恭しく頭を下げたわ。

 まぁ、忠吉だけではなくネズミ隊、全員でするんですもの。

 早くやって! の催促かしら?

 ハァ〜、まただわ。

 お父様ったら、忠吉の仕草で話の内容を推測したわね。

 お父様とルバー様は、時々するのよ。

 私を挟まずに会話を成立させてしまうの。

 この子達も慣れたもので、自分の会話にジェスチャーを混える様になったわ。

 まぁ〜、細かい話をするときは私が必要だけれどね。


「ナナくん、僕が魔術“ヘルシャフト”を使うよ」

「え! なぜですの?」

「この魔石だって、有限なんです。実査にそう簡単には使えないんですよ。“ヘルシャフト”を使えば、元に戻せますからね。こんなときは便利です」

「なるほどですわね」

「それも重要だが、誰かに見られる恐れを少しでも回避したい。話を聞かれるだけでもまずいんだ。それに、コイツの“ヘルシャフト”なら近ずく獣でさえ気が付くからなぁ」

「なるほどですわね」


 同じ返答をしてしまったの。

 そんなに重要? と、思ったけれど飲み込んだわ。

 だって、話が前に進まなくなりそうな雰囲気なんですもの。


 さて、考査が始まったわ。


「ルバー、お前はどう見る?」

「僕は、出来ると踏んでいる」

「俺は、無理だと考えている」

「なぜだ?」

「混合したところで、火属性は火属性だ」

「いや、違う。火属性と風属性は相性が良い。火属性の魔術“ファイヤーウィップ”と風属性の魔術“ウインドウィップ”を同時に使うと、想像以上の結果となる。風の威力が増し、炎を纏う。しかし、この結果を導き出すには同じ魔力量の魔術でなければならない。これが意外に難しいんですよ」

「なるほど。それを1つの魔石で発動できれば……」

「さらに、「魔力が無い者でも使える!」」


 最後に声を揃えて、意見を一致させていたわ。

 そして、ハチを見たの。

 その彼も、尻尾が限界まで振り回している始末。

 ハァ〜、先が怖いわ。


「ハチくん、どんな形でもいいですから。この、風の魔石と火の魔石を混合してみてください。あくまでも混合ですよ。融合してはいけません」

『分かっているワン。溶かして1つにしてはダメ。混ぜるだけワンね。お任せ! “フリーザ”』


 小さな球体を出したハチ。

 色は黄金色。

 まぁ〜なんでしょうね。

 ……毳毳しい色だわ。

 そのプカプカ浮いている球体が、2つの魔石を飲み込んだ。


『うん……混合……。出来た。ホイッと』


 相変わらず、簡単にすごい事をするわね。

 翡翠の勾玉と紅ガーネットの勾玉を2つ合わさり、1つの円にした様な球体が出て来たわ。

 とても、綺麗で素敵なアクセサリーね。

 私が手に取ろうと伸ばす前に、掠め取った人がいたの。


「お父様!」

「ナナ、すまんすまん。魔力を感じたし、どんなものか触ってみたくて、なぁ」

「ガロス、どんな感じですか?」

「魔力は……減った?」

『当たりワン。風の魔石の方が多かったから、僕がもらったワン』

「翡翠の方が多かったみたいです」

「なるほど。ルバー、ここで使ってみてくれ。俺がやりたいが、制御が出来ないとマズイ」

「そのための、魔術“ヘルシャフト”なんですが?」

「アハハハ! そうだな。じゃ、俺がやってみる。……魔術名は?」

「ファイヤストーム……ですかね」

「よし! ……ファイヤストーム……」

「「「オォ! !」」」

『『『『『『『オォ! !』』』』』』』


 みんなの感嘆が部屋に木霊したわ。

 小さな、炎の竜巻がテーブルの上で暴れまわっていたの。

 もちろん、辺りを焦がしながらね。

 煙たいわ!


「コホコホ、コホコホ。お父様! 消してください!」

「す、すまない! “解”」


 お父様の一言で、姿を消した魔術。

 それでも、焦げ臭い匂いが鼻を解放してくれなかったの。

 その事を察したルバー様が、匂いを消してくれたわ。


「“焼き焦げの匂いだけ除去”」

「え? テーブルを元せば良いのでは無いのですか?」

「その方が早いのですが……この焦げた匂いと後が大切なのですよ」

「は、はぁ〜」


 その通りだったみたい。

 お父様、ルバー様、ネズミ隊、ハチが一斉に群がったの。


『この焦げ方は、火属性の火力』

「この動きは、風属性の力」

「なるほど、なるほど。忠吉くんは火属性に着目した意見。ガロスは風属性に着目した見解。どちらも正解ですが、僕はこの2つの属性を、同時に使えるこの魔石に注目したいですね」

「『確かに』」


 みんなが一斉に、お父様が持つ魔石に視線を集めたの。

 もちろん、私も見たわ。


「「『『『『『『『……』』』』』』』」」


 私以外の想いはきっと同じね。

 私は、ハテナマーク色が強い沈黙ですもの。

 どうしても、綺麗なアクセサリーにしか見えないものね。

 お父様達は不思議な石に、魅了されていたわ。


『……キメラ魔石……』


 忠吉の声が、私の心を捕らえたわ。

 私の中でキメラと言う言葉は、禁忌の棚に入ってしまった言語だったから。

 忌み嫌われている言葉のはずなのに、後に続く単語でこんなにも変わって聞こえてしまうなんて!

 言葉って不思議ね。

 それでも、厭悪の雰囲気は醸し出しているけれどね。

 お父様とルバー様に話すと、感心した様に頷いたの。


「良いですね。キメラ魔石……キメラ鉱石……キメラ鉱物。どれも、険呑な響きが素晴らしいです。名は体を表すとはこの事ですね」

「だな! 俺はキメラ魔石が良いぞ。やはり、同系の属性が好ましい妥当だろう。……風属性は……どの属性とも相性が良いんじゃないのか?」

「確かに……良いかも……知れませんね。試してみますか!」

『そ、そ、その前に! です。その前に、エメラルドの魔石で試してみることは出来ませんか? 同じ風属性のでも、魔石によって威力が変わるかも知れません。とても、気になります!』


 忠吉の意見を言ってみたわ。

 私に注目していた、お父様とルバー様。

 その目が忠吉に注がれた。

 しばしの沈黙の後、お父様が走って部屋を出ていかれたの。

 マッハの速さで戻ってきた、右手には檸檬サイズのエメラルドを握りしめていたわ。

 右手には……?


「ハチ! すまないが、そこのガーネットとこのエメラルドで同じものを創ってくれ」

『任してワン。……混合……出来ない』

「ハチ、どうしたの?」

『駄目ワン。魔石の質? ランク? の所為で、混合が上手く出来なかった』

「お父様、駄目だったみたいです。魔石にもランクがあるのですか?」

「もちろん存在する。同じ風属性でも、翡翠とエメラルドでは雲泥の差がある。火属性にしても同じ事が言える。ガーネットとルビーでは、全く違う。ハチ、このルビーでもう一度、試してくれないか」


 そう言って、左手に持っていた檸檬サイズのルビーを渡したの。


『凄いワン! ナナ! コレは凄すぎるよ! 魔石ってこんなに面白い代物だったんだね。僕、もう少し詳しく知りたい!』

「ハチ! 興奮しないで、言っている意味が分からないわ? 通訳できないじゃないの!」

『ごめんワン。このエメラルドとルビーの魔石は、最高品質の物だったんだね。使い切っても補充ができるよ。それでいて、威力は抜群なんじゃないかワン。早速、試してみたい! !』

「……だそうです」


 私の手の中には、翡翠とガーネットで出来たキメラ魔石と、エメラルドとルビーで出来たキメラ魔石があるわ。

 どちらも同じで、綺麗なの。

 そうね、少しだけ透明度が違うかしら?

 重さだって……え?


「お父様、この2つを持ち比べてください。エメラルドとルビーの方が少しだけ軽く感じます。ハチ、同じ重さよね」

『違うワン。エメラルドの方が密度が高いから沢山、魔力が入るワン。今回は翡翠とガーネットと同じだけの魔力しか入れてないワン。だから、エメラルドの方が少しだけ軽いワン』

「……と、言ってます。……どう言う事?」

「アハハハ! ナナくんには、少し難しかったですか? 魔石にはランクが存在します。簡単に理解するなら、不純物の多さでランクが別れます。ナナくんのダイヤモンドが基準です。あれほどの品物は、透明度が高いので最高品質なんですがね」

「そうなんですか。……って知らなかったの私だけ? !」


 そうなの!

 感心したの私だけ。

 みんな知っていたみたい。

 と、と、とにかく、スルーして話を進めたわ。

 フゥ〜、出来る女は辛いわね。


「お、お、お父様。このエメラルドとルビーは最高な魔石だったんですか?」

「その通りだ。俺が保有していいる、最高のモノを持ってきた。やはり、そんな凄いものが出来たか。確かに面白い。いろんなパターンと品質で創れば、魔力を持っていない者にも……戦う事が出来る……な」


 最後の言葉で、戦慄を覚えたわ。

 私たちはとんでも無いモノを創ってしまったの。

 厭悪の意味はそのままのモノを、ね。



 厭悪とは、嫌い憎むこと。ひどくいやに思うこと。 嫌悪。

いつもより、ほんの少しだけ長かったですね。

たいして変わらないんですけれど。


キメラの単語を使いたくて書いた話なのに!

おおごとになりそうな予感……なんだかごめんなさい。


それではまた来週会いましょう!

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