「双六と善姫と赤い水仙の花」
とある森がありましたとさ、草木は生い茂り動物は幸せに暮らしてました、そしてその森の中心には泉があり、そこには綺麗な水仙の花が咲いていました、その場所の名は水仙の泉と呼ばれ、そして1つの言い伝えがありました、森の中心に水仙の泉というところに水仙の花が咲いている、1つだけ赤い水仙がありそれを愛する者同士で抜けば永遠の愛が叶う、しかし愛が嘘ならば祟りがくだる、 そんな言い伝えがありましたとさ。
とある森の近くに住む家がありました、お金持ちで好奇心が強い双六という名の少年が住んでおりました、ある時父親から突然こう訪ねられました。
「水仙の泉の言い伝えを知ってるか?」
少年は知りませんでした、しかし興味があったので父親に聞いてみました。
「家の裏山に入る道があるだろう?そこを真っ直ぐ行くと山の真ん中に泉がありそこの名を水仙の泉という、そこには綺麗な水仙の花が咲いておる、そして一本だけ赤い水仙の花があるんだそれを、愛する者同士で抜けば永遠の愛が叶うという言い伝えだ、お前のじいさんから聞いた話だ、私は不気味で行ったことはないがね今日ふと聞いたことがあったなと思い出してな」
その話を聞いて少年はこう思いました。
「僕ならば、永遠の愛を叶えることができる、今から二人で行ってくる」
少年は愛している善姫という少女がいました、そこから家を飛び出し彼女のもとえ向かいうぬを言わさず連れ出し森に向かいました。
「何処に向かってるの?」
少女は隣で歩く少年に聞きました。
「森の真ん中のにあるらしい泉さ、綺麗な水仙が咲いているらしい」
少年は答えました、少女はあまり楽しそうではありませんでも少年はきずきませんでした。
泉につくと綺麗な白い水仙の花が咲いていました、少年ふと驚きました、本当に泉の縁の近くに一本だけ赤い水仙があったのです。
「凄い!本当に赤い!善姫よ二人であれを抜いて帰ろう!」
少女は言い伝えを知っておりましだが信じていませんでした
少し不気味に思いましたが、しかし綺麗だと思いあの花が欲しくなったのです。
「分かったわ二人で抜きましょう」
そう答え、少年と少女は赤い水仙の花に手を添えました、しかし抜けません。
「なんで抜けないんだ?」
「嘘の愛だからよ」
少年と少女は驚き悲鳴をあげました、花が話したからです、手を離そうにも離れません、もがいていると花が大きくなり少年の背丈の倍のあろうかと大きさに成長しました、花はこうつづけます。
「泉に一人だけ沈めるどちらか選べ、片方だけは助けてやる、さあ選べおまえか?それともお前か?」
少年は意味が理解出来ませんでした、まずなによりも、愛が嘘だったことが信じられません。
「善姫!僕の愛は本物だ!君の愛は嘘だったのか!?」
少年は大声で少女に尋ねます。
「嘘じゃないわ!本物よ!貴方こそ嘘じゃないの!!」
花は毒々しい不気味な声で笑い、少年と少女にこう言いました。
「 いーやどちらも嘘だ、お前ら二人ともお互いを愛してはいないお前らが愛して愛してやまないのは自分だけだよ。」
少女は黙りこみ少年は花をにらみつけます、
花はキャキャッキャと笑い二人を葉で掴み、泉の上に浮かべ、さあどちらだ?と聞きます。
「僕は善姫を愛している、沈めるなら僕を沈めろ。」
ほう?と、花は思いました自惚れか笑えるなと。
「では女は解放する、そしてお前は沈める、だが半刻だけまってやろう、女が助けを呼べば助かるかもしれんぞ?」
花はキャキャッキャと不気味に笑い少女を放しました、少女は森に逃げ込み、少年を見ようともせ走り去って行きました。
「暇だなお前名はなんというんだ?答えろ」
少年は以外とすんなり答えました。
「…双六と言う」
「面白い名だな」
花はそう答え、少年は花に尋ねました。
「お前の名は?」
花は面白いと思い答えてやりました。
「あるのはあるが花に名を尋ねるとは可笑しな奴だな、赤水仙だ」
花はキャキャッキャと笑い、少年に言いました。
「賭けをしようかあの女が戻ってくれば、お前を助けてやろう、お前は戻ってくると思うか?」
「賭けはしない戻って来なくていいお前が殺すかもしれない」
少年はそう思い、だけど助かりたくもありました。
「そもそもお互いが愛して、愛して行けばその愛は永遠だろうに、わざわざここに来るまでもなく」
「……」
「言い返すこともできないか?愚かなそもそもなんであの女がお前を愛しているなんぞ言ったか分かるか?金だよ、お前は金持ちだろ?あの女も金持ちだろうにまだ足りぬとは欲深な」
少年は深く考えました、そして赤水仙に聞きました。
「彼女は僕を愛していなかったのか?」
「愛していない、あの女が悪いみたいに言うなよお前も愛してはいなかったんだから」
少年は赤水仙に聞きました。
「お前は心を読めるのか?」
「読める、お前が如何に欲深いかをな」
少年は思いました、僕は本当に善姫を愛していなかったとかと、深く考えました。
「そうだそれが正しい誰か疑う前に己を疑え」
赤水仙はキャキャッキャと笑います。
少年はあることにきずきました。
少女は少年の父親に水仙の泉の出来事を話しましたしかし、双六の父親はその不思議な出来事を信じようとはせず、まわりの人にも話そうにも怪訝な顔をされ信じてもらえません、少女はどうすればいいか考えました、時間がありません、少女は少年を死んで欲しいとは思ってませんでした、確かにお金が目的だったけれどもそう言うことは、思ったことはありませんでした、そして少女はきずきました1つだけ方法があることに。
少女は走りました水仙の泉え、そして少年のもとに。
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少年は赤水仙に尋ねました。
「この祟りは、嘘の愛だったからだよね?」
赤水仙は、キャキャッキャと笑いました。
「お前が考えは読めているぞ、確かに嘘の愛の祟りだ、しかしどうせあの女は戻ってこない助けを呼んでも信じてもらえず怪訝な顔をされるだけだ。」
赤水仙は左右に揺れながら答えた、そして少年は言いました。
「いいや僕は善姫を信じている。彼女はきっと戻って来る」
赤水仙は、聞き返す。
「戻ってこなくていいと言ってたが考えは変わったのか?、私が殺すかも知れないぞ?」
赤水仙はいいました。そうすると双六はこう答えました。
「いいや殺さないよ赤水仙が殺すのは一人だけだ、初めから殺そうとしたのは一人だった」
「双六でもどうせあの女は戻ってこない戻って来ても考えは変わらない」
「変わるよ双六に死んでほしくない」
善姫が赤水仙に言い返す、そして双六が告げる
「信じてたよ善姫」
少年は嬉しそうに言い、善姫も笑って言う。
「うん信じてくれてありがと」
「へえ?きずいたんだ」
赤水仙は意外そうに尋ねる。
「いいよ本物のならばいいそれだけだよ」
赤水仙は初めて見たときの大きさに戻り少年を離した。
双六は善姫と二人で赤水仙に手を伸ばす。
「うん、愛が偽物で祟りがくだるのであれば、愛を本物にすればいいだけの話だよね」
二人で赤水仙のを掴む
「不正解、初めからそうしろ」
言葉の最後で何かが消えたような気がした。
「ねえこれは抜かないでおこうか」
双六が言い、善姫が答えた。
「私もそう思う」
帰りは仲良く手を繋いで帰ったとさ。
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