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僕とアイドルの一生

作者: あみさわ

この話は,アイドルの主人公、

くるみ中にいる僕との話です。

この僕がどんなことをして

くるみの一生を見守ったのか,

そもそも、僕という子は誰なのか…?

ぜひ読んでみてください…!

くるみ

そう,彼女はアイドルだ。

この僕が好きなアイドルさ…

彼女は,病気持ちの持ち主が這い上がって

誰もが羨む女優になって 

生涯を終わらすまでの話だ。

僕はくるみの中にいる人格者の1人で

名前も無い…

僕にの存在にくるみはまだ知らない。


まずくるみの生まれから話そうか…

津々野瀬くるみは父:風熊新城かぜぐまあらき

と母:東部千尋とうぶちひろから

出来た子だ。

だが幼い頃から広汎性発達障害と

毛髪・鼻・指骨異形成症と

変形性足関節症という病気の持ち主だった。

(作者の病気でもあるので興味ある人は

調べてみてね!)

なので,小さい頃からそんな病気の持ち主は

痛い時には,足にサポーターし

病院通いの子だった。

そこで,出会ったのはテレビで見た有賀未来と

いう溌剌とした少女で

なんでもこなす同じ歳くらいの美少女に

惚れて芸能界という道があることを

当時幼いながら知った。

そこで,くるみは父親に相談し,

芸能界に行きたいと話し,

子役養成所に行こうとするが

しかし,天がそれを許さないのか

足が悪化をして松葉杖生活になってしまった。

もうダメかと落ち込むくるみに母親から

「諦めたら何が残るんだい

何事もやってれば結果がついてくるよ」

という母親に言われた一言で

やっぱ芸能界に進もうと

決意をする事にした。 


足が落ち着いた1年後(9歳)で子役養成所に

参加した。そこにはたくさんの子供がいて

慣れない人混みに気分が悪くなりそうに

なりながらも面接を受け一発合格だった。

これも一年前に親との演技の練習をしたからだと

思い,これあの有賀未来ありかみらい

なれると思う気持ちが浅はかだった。


いざ養成所に行ってみると

皆吐きそうになりながらも

大盛りカレーを食べていた。

くるみは,なぜとなりながらも

養成所の同級生になぜ大盛りカレーを

食べているか聞いてみると

そこには理由があって,

「なんの仕事が来るか分からないから

何事もやってみよう…!」という話だった。

「そっか…!」と思いながら

くるみはめちゃくちゃ食べた。

甘口ながらスパイスが効いている

そのカレーを完食しながら演技も勉強してゆき

数年が経ち僕とくるみは大人になっていた。

見事に成長したくるみは体重100キロとなり

養成所を出て1人暮らしを始めたが

食べる量が平均の人よりも多くて

満足できなくて練習もこっそり

食べてしまう子になり変わってしまった。

そして,

オーディションに落ちてばっかだった…

演技は良いと言うが

体力無いと言われぱなしだった…

そこで僕は考えた…

このままだと色々と大変だと思うけど

くるみはこのままでも良いの…?

ねぇくるみ…?

 

「また食べすぎた。

 食べても食べてもお腹が空く…

 病院行った方が良いの…?

 練習してもオーディション  

 受かんない…

 無理だ…

 それに布団から動きたく無い…

 まあ,誰も見てないし…

 大丈夫だろう…!

 あ…!

 これ,このダンス面白そうだな…!      

 踊ってみよ…!」


くるみは立ち上がると

足首がいつもどうりに動かない。

一歩踏み出した瞬間足首を捻った。

そして転んだ。


「いてて…

 なんだよ…またかよ…。

 うわ…腫れてる…

 湿布!湿布!急げ〜!」


くるみそれは食べ過ぎから来たんだよ…

僕はそう思ったけど君には聞こえないから

言えない…

「くるみ変わろう…!」と言いたかった。

こうなったら夢で会って

話してみたら変わるかな…?

そのままだともっと酷くなるよと…

くるみ待ってて…

すぐに直してみせるから…!


………。

くるみ寝たかな…?

おーい!くるみ…?


「うーん…」

うん!寝てるみたい…!

「くるみ,僕はもう1人の君さ。

このままだと君は後悔する

だからもうちょっと

怪我をしない様にしようよ…

体型は痩せたいなら痩せな…!

あとね………

…………

…………」


「………

あーあ,よく寝た!

よく分からない夢見た…!?

あんまり覚えてないけど

覚えてるのは…

うちの中にもう1人が話しかけてた。

もう1人の僕とか厨二病かよ…

…………

けどまあ,

うち以外にうちの事を見てくれる人は

いるってことか…?

っか,やたら長かったな…

体型の事とか余計だし…!

よいしょ…!

さあ,今日のレッスンを頑張るか…!

………

って時間じゃん!急げーー!

遅刻!遅刻!」


…………。

まあ,これでいっか…!

結果オーライ…!?


この日からくるみのやる気は変わった。

いつもだと,

レッスン帰りはチキン屋さんに行き

1000本入りを5個,

スーパーによりお惣菜10品買い,

アイス屋さんに最寄り 

5種類のアイスを買って,

お腹いっぱいになるまで食べていたのに…

あの日を境に,サラダを食べてなかった

くるみがサラダを大量に食べ,

食材もタンパク質が多めの

ダイエットを始めた。


………

そして月日が経ちダイエットに成功した

くるみは無事にデビューする事になり,

遅咲き,苦労人アイドルとして

テレビに出るほど,活躍する様になった。

僕は何回か,言うつもりだったのに

あの日から君はもっと頑張って

僕の声も聞こえないほど

忙しくなっているんだね…!

それはそう,あの憧れてた有賀未来みたいに…

夢を掴んだくるみは皆んなの憧れになった。

どこいってもファンだらけ

次第にアイドルだけでは無く女優になり

表彰される素敵な大人になっていた。


………

あれから数年…

そして,同じ事務所の佐藤拓実と

結婚をして佐藤くるみになり

赤ちゃんができていた。

赤ちゃんは夫の拓実と顔のパーツが似てて

イケメンだ…

そして,くるみはテレビにでなくなっていた。

そう,家庭が忙しいのだ…

ある日,いつも通り寝ていたくるみに

僕は久しぶりに声をかけてみた…


「お久しぶりくるみ…

覚えているかい…?

そう,もう1人の僕だよ…

立派になったね!

いつもお疲れ様…」とくるみに言ってみると


数分後,寝言で

「ありがとう…!,もう1人の私…」

と言われたので驚いた…

聞こえていたんだ…!と思いながら

私じゃあ無く僕だよと笑いながら

嬉しくなり

「これからもついてゆくよ…!」と

言っておいた。

それからはまたテレビにまた出る様になり

忙しくなっていた…

すると無理がたかったのか,痩せていき

また足を痛めて松葉杖になっていた。

今回で潮時と感じたのか

くるみは芸能界を引退した…

人気絶好調の中で…


………

時は流れて,

くるみはおばあちゃんになっていた…

相変わらず夫と仲の良い夫婦で

子供の梨花も成人していた…

よく育てたもんだ…

くるみは新たな病気にかかり入院していた。

目が開かなくなって,

人口呼吸をしているくるみ…

病院の先生が言う

くるみが後半月しか生きられない事を。

僕は見守ることしかでき無かった…

何もできず虚しさばかり襲った…

ごめんくるみ…

僕はまた声をかけてみようとした。

最後になるかもだから…


「くるみどうだい…?

もう1人の僕だよ…

知ってるかい…?

テレビを見て知ったんだけど

くるみのファンの人が

毎日…病院に来たり,

ファンクラブを作ったり

募金をしてくれてたりしてるんだよ…!

くるみは人気者だね…!

羨ましいよ…!

後,半年って言わないでおくれ…

もっと長く,一緒にいようよ…!

拓実も待ってるよ…!」

まあ,聞こえても無理か…

そう思った瞬間

僕の中にくるみの声が流れてきた…


「いつもありがとう…!

 もう1人の僕…

 久しぶりだね…!

 変わらず元気かい…?

 君には世話になったね…

 あの日を覚えているかい…?

 そう,君に喝を入れられて

 芸能界を渡ってこれたよ…!

 あれもこれも皆んな君のおかげさ…

 そんな私ももうすぐ終わり…

 人生色々あったけど楽しかったよ…!

 泣き虫な拓也さんを残すのは申し訳ない

 けど,仕方ないね…

 じゃあね…

 もう1人の僕さん…

 本当にありがとう…」


………

くるみ…?,くるみ…?

起きて,くるみ…!

くるみはその日を境に起きなくなり

死亡扱いになった。

80歳だった。

早すぎるよ…

くるみ…


………

僕こそありがとう…

君がいてくれたから僕がいたんだ…

君はずーと僕の太陽だったよ…

君のおかげで僕も楽しかったし、

君は憧れてた有賀未来に似てたって

ずーと見てた僕には分かるよ。

君は似てないって言うかもね…


………

もう時間か…

今までありがとう…

実態を持たない僕もこれでおしまいか…

はあ…

彼女のお葬式には

たくさんの人が来るんだろうな…!  

人気ものだったもん…

また,これを見た人も

彼女を知ってくれてありがとう…

この話はどうだったかな…?

君はやりたい事をやれているかな…?

やれているならいいけどね…


………

って話が脱線したね…

すまない…

ってなんの話だったっけ…?

………?

そうだった…!

くるみ,また来世で会おう!

またね…!


これは僕が一番好きなアイドル,

くるみの一生の話だ。


読んでみてどうでしたか…?

もう1人の僕っていう子は、

気づかないだけで

誰しもがいると私は思っています。

そんな子がもし出てきたら

優しく接触してもらいたいなと思います。



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