表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話 「どこ? (1)」

 ザワ ザワ ザワ ・・・ ん? 人がいる?

 ザワ ザワ ザワ ・・・ うるさくは・・・ないのになんだ?


 何処だここ???・・・

 先のほうから声が聞こえてくる

 前のほうには大勢の人が・・・何列にも分かれて並んでいる

 後ろからも次々に人が来ては 俺を追い抜かして前の列に並んでいく・・・

 声は聞こえるのに、周りの人たちは一様に静かだ・・・


 ここがどこかわからんが ここは日本人 なんとなく周りに併せてしまう なんか悔しい

 適当に列に並び 前に進む

 そこにはゲートのようなモノが何か所か・・・

 ああだから列に分かれていたのか 

 ここは空港か? 空港の金属探知機のゲートのようにも見えるが・・・


「そのまま止まらずに そのまま前にお進みください」


 さっきの声は彼女か でもなんでさっきははっきりと聞こえなかったんだろう


「そのまま止まらずに そのまま前にお進みください」


 特に立ち止まっている人がいるようには見えないが 彼女は繰り返す 

 まるで作業のように・・・


 前の人に続いて進む ゲート?をくぐると・・・

 何やら体温が上がったような 体の芯からポカポカする 空調入っているのかな・・・

 前の人からそんなに遅れることもなく、続けてゲート?をくぐったつもりだったのだが・・・

 どうやらかなり間が空いていたらしい 前に通った人は見当たらない


「そのまま前方の部屋にお進みください」


 また違う女性の声だ

 いつからそこにいたんだ?・・・

 ゲート?をくぐっただけなのに 先ほどの女性の声はもう聞こえない・・・


「そのまま前方の部屋にお進みください」


 まただ そこにいる女性が繰り返す やっぱり作業のように


 周りに他の人が見当たらないので やはりここでも日本人 

 迷惑をかけてはと思い指示にあった前方の部屋に入ることにする


 ガヤ ガヤ ガヤ・・・

 入り口?ドアはなかったような気がしたが・・・

 急に音が・・・ 声が・・・ 

 部屋に入ったとたん空気が・・・動き出したような気がした・・・


「前方の空いている端末にお進みください」


「端末では 端末中央にある球体に手をかざしてください」


 なんだ やっぱり空港なのか? 手のひら認証・・・何処の空港だ??


「ねえ ちょっと今回は人数が多くない?」


「あっちで結構な数 梃子入れが必要なんだって」


「今回はこの部屋、専用になったらしいよ」


「ちょっとそこ! ちゃんと誘導しなさい。 それでなくても人手が足りてないんだから 今回は人数が多いんだから手際よく進めて頂戴!!」


「それと今回は全員 "送り" なんだから 間違えないようにね」


「「「はい」」」


「順番に前に進んでくださ~い そこの人 立ち止まらないで」


「手をかざしましたら 端末から出たものを受け取って前にお進みください」


「取り忘れの無いようにしてください」


 やっぱり何かがおかしい どこだここ?

 私はさっきまで 初めてのソロキャンプをしていたはずなのだが・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ