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⭕ 念願の魔法! 1


エイス・ヒーカミ

「 ──ところでぇ、ユタちゃんは魔法が使えるんだよね? 」


ユタ

「 は、はい…… 」


エイス・ヒーカミ

「 ユタちゃん、家族になったんだから賢まらないでね。

  子供らしく “ うん ” でいからね 」


ユタ

「 は、はい──。

  あ…………う、うん…(////)」


エイス・ヒーカミ

「 宜しい!

  砕けた話し方の方が、疲れないからね~~♪ 」


ギッちぃ

「 ユタ、われの事は “ 父上 ” と呼べ 」


ユタ

「 えっ……あ、はい…… 」


エイス・ヒーカミ

「 ギッちぃ~~。

  本来の姿の時ならだしも、そんな姿(仮の姿)のギッちぃを “ 父上 ” だなんて呼んだら、ユタちゃんが笑い者になるでしょ?

  その姿(仮の姿)の時は “ ギッちゃん ” だから!

  ユタちゃんも分かった? 」


ユタ

「 は、はい──あ、いぇ…………うん(////)」


エイス・ヒーカミ

「 よしよし。

  いきなり変えるのはむずかしいよね?

  少しずつ慣れてくれたらいからね 」


ユタ

「 う、うん。

  分かりま──、分かった…(////)」


 ユタちゃんは素直なのに対して、ギッちぃは「 ギィ…… 」て鳴きながら不貞腐れている。

 不貞腐れるギッちぃも可愛いんだけどね~~♥️


エイス・ヒーカミ

「 ──じゃあ、話を戻すよ~~。

  ユタちゃんは、どんな魔法が使えるの? 」


ユタ

「 ──うん。

  火,水,風,氷,雷,大地──の6属性の魔法を使えるよ。

  …………でも、れも初級のばかりで…(////)」


エイス・ヒーカミ

「 ユタちゃん、6属性も使えるの?!

  それって凄くない??

  初級ばっかりでも凄いよ!! 」


ギッちぃ

「 未成年で6属性も扱えるとは優秀だな。

  盗賊達に魔法を使える事を教えなかったのか? 」


ユタ

「 …………魔法を使って悪い事をしたくなかったから……。

  ずっと……使えないフリをしていました…… 」


エイス・ヒーカミ

「 魔法を悪用したくない??

  それって、戦闘で魔法を “ 使いたくない ” って事かな? 」


ユタ

「 えと……戦闘中じゃなくて…… 」


ギッちぃ

「 言いたい事は分かる。

  魔法は “ 使わせて頂いている ” ちょうりきの一種だ。

  私利私欲の為に悪用するのはくない 」


エイス・ヒーカミ

「 そうなの?

  そういうもんなの??

  魔法を悪用したらどうなるの? 」


ギッちぃ

「 目に見えるペナルティは無い。

  自然界のペナルティは目に見えないのがつねだ。

  魔法を悪用すれば、相応のむくいを受ける事になる。

  人間は知らん事だな 」


エイス・ヒーカミ

「 人間以外は知ってるって事? 」


ギッちぃ

「 知っている訳ではないな。

  ユタのように “ 悪い事だ ” と無意識に感じる程度だな。

  魔法を悪用する者は大勢る。

  気にするな 」


エイス・ヒーカミ

「 するだろ!!

  目に見えないペナルティを “ 受ける ” って分かったのに魔法を悪用する訳ないでしょが! 」


ギッちぃ

「 ユタ──、魔法は熟練度を上げればLVレベルが上がる。

  毎日、地道に魔法を使い続ける事だ 」


ユタ

「 熟練度……。

  はい!

  僕、頑張って魔法を使います!

  熟練度、上げます!! 」


エイス・ヒーカミ

「 ユタちゃん、家族内で敬語は厳禁だよ~~ 」


ユタ

「 あっ!!

  御免なさい… 」


エイス・ヒーカミ

「 ユタちゃん──。

  取り敢えず、ユタちゃんが使える魔法を見せてくれるかな? 」


ユタ

「 う、うん 」


エイス・ヒーカミ

「 じゃあ、ギッちぃ向けて魔法を使ってみてね 」 


ユタ

「 えっ?!

  ギッちゃんに向けて魔法を使うの?!

  で、でも……それって危ないんじゃ…… 」


エイス・ヒーカミ

「 ギッちぃは物理攻撃も魔法攻撃も無効化しちゃうから大丈夫!

  馬車の中でも大丈夫だから、安心して魔法を使ってみて 」


ユタ

「 う、うん……。

  ──ギッちゃん、今から魔法を使うね? 」


ギッちぃ

「 どんといだ 」


 ユタちゃんは遠慮がちに恐る恐るギッちぃの前に両手をかざすとへ魔法を使う為の詠唱を始めた。

 魔法にはそれ(ぞれ)に決められた呪文があるらしい。

 魔法を使う為には、呪文を正しく詠唱しないと不発に終わって、発動しないらしい。

 呪文の詠唱って面倒だよねぇ。

 無詠唱が出来たらラクなんだけど……。


 なんて──、アタシが考えているあいだもユタちゃんは魔法をギッちぃに向けて放っている。

 初級だからなのか威力は相当弱いみたいね。


ユタ

「 ──こんな感じです 」


エイス・ヒーカミ

「 威力が弱いのは初級魔法だからって事と熟練度が低いからって事が原因なの? 」


ギッちぃ

「 そうだな。

  きちんと熟練度を上げれば初級魔法でも十分に戦えるようになる。

  熟練度が上がればLVレベルも上がり、攻撃範囲も増えて使い易くなる。

  移動中はりきが尽きる迄、ひたすらわれマトにして魔法を使うようにな 」


ユタ

「 う、うん。

  分かったよ 」


エイス・ヒーカミ

「 ギッちぃ、魔法を発動するのにいち(いち)詠唱しないといけない手間は省けないの?

  短縮詠唱とか省略詠唱とか。

  無詠唱が出来るとラクになるじゃない? 」


ギッちぃ

「 呪文の詠唱は魔法を安全に発動し、安全に対価を支払う為の大事な儀式──保険だぞ。

  詠唱をおこたれば、対価として寿命を持って行かれるが、いのか?

  りきも消費するが、正しい発動が出来ていないのだから、余分に対価が掛かるのだ。

  余分に掛かる対価は発動者の寿命で支払われる。

  魔法使いに短命が多いのは呪文の詠唱をかろんじおろそかにしているからだ 」


エイス・ヒーカミ

「 えぇ~~~!?

  なにそれっ!?

  コワッ、魔法コッワ!!

  じゃあ、無詠唱で魔法を発動させる事は出来るけど、正しく対価を支払えなてない状態だから──、本来なら支払わなくてもい対価を余分に支払わないといけなくなって──、知らないあいだに寿命が対価として持って行かれて…………寿命が縮んじゃって、長生きが出来なくなる──って事なの?? 」


ギッちぃ

「 そうだ。

  魔法を使う時には必ず呪文を正しく詠唱する必要があるのだ。

  これは魔法を使わせて頂く為の破ってはならない最低限の決まり(ルール)だな。

  発動者の寿命を守る為の善意の処置だ 」


エイス・ヒーカミ

「 マジかよ…… 」


ユタ

「 ギッちゃんって物知りなんだね 」


ギッちぃ

えいの王だからな!

  覚えるなら早口スキルだな。

  早口スキルは詠唱時間を短縮させる効果がある。

  早口スキルは覚えると便利だ。

  省略スキルと無詠唱スキルは覚えるな 」


ユタ

「 うん、分かったよ。

  覚えておくね 」

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