✒ 嗚呼、奴隷生活
名前も知らない世界に召喚されて、名前も正体も分からない見知らぬ外国人達から一方的に隷属の首輪を着けられて、奴隷にされた42名。
顧問の先生が7名と生徒が35名。
男性顧問は4名,女性顧問は3名,男子生徒が9名,女子生徒が26名。
圧倒的に女子生徒数が多い。
男性顧問,女性顧問と男子生徒,女子生徒は別々の奴隷牢へ入れられて、生活する事になったの。
男性顧問,女性顧問と男子生徒がどんな生活を過ごしているのか、アタシ達には一切分からない。
奴隷牢には何の情報も入って来ないから────。
奴隷牢に入れられた日、アタシ達は着ていた衣服を全て脱ぐように命令された。
制服,体操着,下着,靴下,上履き──全てを脱がされて、着衣と私物は全て没収された。
産まれた時の姿──真っ裸にされたアタシ達に対して新たに支給されたのは、如何にも奴隷が着ていそうな粗末そうな灰色の薄布で作られたワンピース。
アルプスの少女ハ◯ジが着ていた真っ白い下着(?)みたいな感じの灰色ver.を身に付ける事になった。
1人1枚のシーツも支給されて、「 このシーツにくるまって寝ろ 」って事みたい。
誰も喋れないけれど、誰もが不安そうな表情をしていて、泣いている女子生徒も居る。
その日は何事もなく過ぎたんだけど、2日目からは違った。
朝を迎えると人数分の粗末なパンと水が運ばれて来た。
奴隷牢で粗末なパンで空腹を満たして、水を飲んで喉を潤す。
お粗末な──だけど、提供してもらえるだけ有り難い貧しい朝食を終えると、奴隷牢に見慣れない男達がこぞってやって来た。
隷属の首輪の効果なのか、男達が何を話しているのか内容は丸聞こえだった。
その所為もあるんだと思う。
皆、身体をガクガクと震わせながら泣いている。
声が出せないから、泣いていても泣き声は聞こえない。
皆……怖いんだ。
これから自分達が何をされるのか分かっているから……。
男達の話しているの内容が分からなければ、少しはマシだったかも知れない。
男達は鼻の下をデロデロに伸ばして厭らしい顔をしながら、自分の相手を誰にしようか品定めをしている。
下品で不誠実でキモいゲスクズな男達に目を付けられ易いのは──、胸が豊満な子,そこそこ胸が大きくて、肉好きの良い子,可愛い系の子,美人系の子,逆らわずに言う事を素直に聞きそうな従順そうで大人しめの子,体育会系で活発そうな子,元気印のボーイッシュな子。
そんな感じの女子生徒達が選ばれるんじゃないかな──、なんて勝手に思っていたら案の定だった。
どうやら男1人に対して、奴隷も1人しか連れ出せない決まりみたい。
8名の男達に指名された女子達が絶望的な顔をして奴隷牢から連れ出されて行く。
奴隷牢に残っているのは18名。
昼食の時間になると18名は6名に減っていた。
夕食の時間になると6名は2名だけになった。
奴隷牢に残っている女子は、アタシと名前の知らない肥えている女子。
肉好きが良くて、ふくよかで胸も大きいのに奴隷牢に来る男達から一向に指名されない彼女は顔が残念だからみたい。
異世界でも顔って大事なんだね。
…………じゃあ、なんでアタシは指名されないんだろう?
別に指名されて強姦レイプをされたい訳じゃないけど、私だってそこそこ可愛い筈なんですけど??
──*──*──*── 翌日
朝方になると奴隷牢の扉が開いて、昨日男達に連れ出されて行った女子達が戻って来た。
沈んだ表情をしていたり、泣いている女子が居る。
身体に傷が付けられていたり、赤い痕が見られる女子も居る。
彼女達が男達に何をされていたのか想像が付いてしまう。
運ばれて来た朝食を食べ終わると、昨日とは違う別の男達が奴隷牢にやって来る。
男達にとってアタシ達は性欲処理に便利な肉便器的な性奴隷なんだろう。
こんな最低なゲスいクズ野郎共なんて●●●●を切り落とさないと助からないような大病に犯されて苦しめば良いのにね!!
そして今日も多くの女子達が見知らぬ男達に指名されて奴隷牢から連れ出されて行った。
──*──*──*── 5ヵ月後
奴隷牢へ入れられた日から早、5ヵ月が経過していた。
アタシには未だに、性奴隷としての御呼びは掛からない。
何でかは分からないけど、有り難い事だと思う。
アタシと同様に指名が無かった肥えた女子──肉美だけど、とうとう御指名が入って奴隷牢から連れ出されて行った。
奴隷牢に来て、肉美を指名した男は何と──、超絶美形な翠髪のエルフだった。
何で超絶美形のエルフが肉美を指名したのかは分からないけれど、肉美は満更でもないような顔をしていた。
ファンタジー世界で誰もが羨む絶世の超絶美形のエルフから、肉美はズコバコされるって事??
………………それはそれで何か怖いかもね??
5ヵ月も経過すると、奴隷牢に戻って来ない女子も増えている。
未だに指名の無いアタシも含めて奴隷牢に戻って来て、寝泊まりしているの女子は全部で9名。
後の17名は奴隷牢には戻って来ない。
何の情報も入って来ないから、彼女達が何処で誰からどんな事を要求,強要,強制をされて、どんな目に遭わされているのか一切分からない。
無事だと──生きてれば良いんだけどね?
──*──*──*── 半年後
一方的に異世界へ召喚されて強制的に奴隷とされてしまった日から、11ヵ月が経過した。
妊娠が発覚して一時的に奴隷牢から出される女子が6名も居て、現在は3名しか残っていない。
男達と●●●●していれば、妊娠するのは仕方無いとは思う。
奴隷相手に避妊なんてしないと思うし……。
奴隷が産んだ子供も奴隷として生きる事になるのかな??
それはそれで可哀想かも知れないね。
今日もアタシは1人で奴隷牢の中に居る。
どうしてアタシは指名されないのかな??
11ヵ月も指名されないって、一寸さぁ……おかしくないかな??
尋常じゃないよね?
異常じゃない??
ミステリー??
とうとう誰も奴隷牢へ戻って来る女子が居なくなってしまった。
毎日、朝,昼,夕と欠かさずパンと水が運ばれて来るから、アタシの存在は “ 忘れ去られていない ” って考えても良いのかな?
奴隷牢の中で1人ぼっちになってから1週間ぐらいが経った日──、とうとうアタシを指名する男が奴隷牢にやって来た。
アタシは奴隷牢から連れ出されると、見ず知らずの男の背中を追ってひたすら歩くのだった。