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⭕ ギルドで登録しよう!


──*──*──*── 翌日


──*──*──*── 城下町


──*──*──*── ギルド街


 抱っこしたギッちぃに案内されながら、アタシは《 ギルド街 》へ入った。

 《 ギルド街 》には色んなギルドの建物が集まっているみたい。

 アタシは目当てのテイマーギルド,冒険者ギルド,商人ギルドへ寄って、テイマー登録,冒険者登録,商人登録を無事に済ませる事が出来た。

 必要な書類に記入してくれたのは、この世界の文字を書けるギッちぃ。

 ギッちぃが書類を書き終えると、登録証を発行してもらえた。


 折角の登録だから、旅人ギルド,旅行者ギルドにも顔を出して、ついでに登録証を発行してもらった。

 最後に立ち寄ったのは旅行者ギルドで、テイマー登録証,冒険者登録証,商人登録証,旅人登録証,旅行者登録証を1つに纏めた “ お得なマイバイ証 ” なる登録証を発行してもらえた。

 登録証の紛失を防ぐ為にの専用ケースをギッちぃに買ってもらったし、これでアタシは “ 救世主 ” って事を隠せる隠しみのを5つゲットする事が出来たって事になるよね!


 これでテイマーテイム亭でも胸を張ってどう(どう)と宿泊出来るってもんね!

 登録証を専用ケースの中へ入れたら、紐を首にとおして衣服の中へ入れた。


肥神瑩子

「 色んなギルドで登録が出来るっていよね。

  登録代,発行代,ケース代がべつ(べつ)ってのか気に入らないけどね!!

  しかも、ギルドに依って金額が全然違うじゃないの?

  なんで一律の金額にしないの?!

  しかも、紛失代とか破損代とか盗難代とかなに?!

  登録証を再発行する為に必要な再申請代,再手続き代,再発行代が高いんだけど!!

  ギッちぃ、なんとか出来ないの? 」


ギッちぃ

「 各ギルドにはギルド組合がある。

  各ギルド組合のトップわれシモベ(影魔)に変えるか? 」


肥神瑩子

「 そんな事が出来るの? 」


ギッちぃ

「 各ギルドの本部は≪ 王都 ≫の城下町にある。

  都合がいし、問題ない 」


肥神瑩子

「 じゃあ、やって!

  変えるべき部分は変えて、クリーンでかぜとおしのい誠実で良心的なギルドに生まれ変わらせちゃってよ! 」


ギッちぃ

しゅの望みを叶えよう 」


 そう言ってくれたギッちぃだけど、だからといってなにかをしてくれた素振りはない。

 まさか、口約束で終わらせる気じゃないわよね?


肥神瑩子

「 ギッちぃ…………言うだけでなにもしてなくない? 」


ギッちぃ

われシモベは優秀だ。

  既に行動へ移している。

  には各ギルドが経営方針を変えている。

  各ギルドの組合を統合した組織を国の運営にも組み込ませる。

  依って各ギルドはしゅわれの国の忠犬となる 」


肥神瑩子

「 忠犬……ねぇ?

  各ギルドに国が関与して自在に操れるようにした──って事かな?

  国の運営も各ギルドの運営もギッちぃの(えい)()達に任せるからね 」


ギッちぃ

しゅわれに丸投げすればい。

  少し早いが昼食ランチにしてはどうだ?

  広場に屋台がある 」


肥神瑩子

「 屋台?

  いね、屋台!

  屋台で食べ歩きするの好きなんだよね!

  広場ってにあるの? 」


ギッちぃ

此方こっちだ 」


 歩く地図のように城下町の地理に詳しいギッちぃに案内されてアタシは広場へ向かう事にした。

 昼食ランチは広場の屋台で買いいか。

 いんじゃないの?

 青い空の下で食べる屋台飯は、きっと格別だよね!






──*──*──*── 屋台広場


 広い円形になっている広場には色んな屋台がつらなっている。

 食欲をそそるしそうな匂い~~~~♥️

 見た事のない料理が売られていて、アタシは買うのにちゅうちょしちゃう。

 ギッちぃが無難な料理が売られている屋台を選んでくれるから助かる。

 ギッちぃに屋台の料理を買ってもらったら、木陰の下にある木製ベンチに腰を下ろして座った。


肥神瑩子

「 いただきまぁ~~す! 」 


 アタシは手に持った料理をモグモグと食べる。

 初めましてな食感だけど、味付けがくてしい~~♥️


肥神瑩子

「 ギッちぃ──、このお肉、柔らかくてジューシーでしいんだけどぉ♥️

  なんのお肉かな? 」


ギッちぃ

「 それはタンチュダと言う食用の胴体を使った串焼きだ 」


肥神瑩子

「 ──は?

  なんやてっ?! 」


ギッちぃ

「 頭と脚を取ったタンチュダ(食用蜘蛛)の胴体に串を刺し、頭と脚を煮込んだを使った特製の甘辛いタレを付けながら炭火でと焼いている。

  いだろう? 」


 ギッちぃは自慢にドヤ顔で肉の正体を教えてくれた。

 串の尖った先でザクザクとギッちぃを刺しても、今なら許されるよね?

 アタシは食べ終えてしまった串の尖った先で、ギッちぃの頭をザクザクと刺してみた。


ギッちぃ

しゅよ、なにをする?

  痛いではないか 」


肥神瑩子

「 うっさい!

  くもアタシに蜘蛛なんか食べさせたね!! 」


ギッちぃ

「 食用だ。

  安心して食べれる 」


肥神瑩子

「 アタシは蜘蛛なんて食べた事ないんだからね!!

  ぜったいしゅに蜘蛛を食べさせるなんて信じらんないっ!! 」


ギッちぃ

「 ならばなんの肉ならかったのだ?

  蛙の肉か?

  蛇の肉か?

  野鼠の肉か?

  野兎の肉か?

  バドの肉か?

  エテコの肉か? 」


肥神瑩子

「 ──っ、れもゲテモノ肉じゃん!!

  バドとエテコってなによ! 」


ギッちぃ

「 バドは鳥、エテコは猿だな 」


肥神瑩子

「 野兎と鳥はゲテモノとは言わないね。

  猿まで食べるの? 」


ギッちぃ

エテコ()の脳ミソを使った団子じるいぞ 」


肥神瑩子

「 却下!!

  もう~~、まともな肉料理は無いの? 」


ギッちぃ

「 屋台だからな。

  家畜肉やモンスター肉は使わん。

  蛙,蛇,野鼠,野兎,バド()エテコ()は新人冒険者が狩りの練習をする為に良くつかまえる。

  解体の練習も出来るからな。

  その肉を使って “ なにか出来ないか ” と始まったのが屋台だ。

  ゆえに屋台料理の肉は蛙,蛇,野鼠,野兎,バド()エテコ()だと決まっている。

  食用だけでなく、食用蠍もある 」


肥神瑩子

「 蜘蛛だけじゃなくて、蠍まで食用にしてるの?!

  異世界って怖っ!! 」


ギッちぃ

しゅも狩りの練習をするなら── 」


肥神瑩子

「 しないっつぅの!!

  もうっ!

  気分が()下がりしたじゃ~~~ん!! 」


ギッちぃ

「 その鬱憤をモンスターへ事だ 」


肥神瑩子

「 モンスターに八つ当たりしろってぇ?

  アタシはギッちぃに八つ当たりしたい気分なんだけどねぇ~~~~ 」


ギッちぃ

「 串の先でわれの頭を刺しているだろう。

  だ八つ当たりしたいのか? 」


肥神瑩子

「 はぁ?

  蜘蛛を食べさせられたアタシの怒りが、この(串で刺す)程度で収まるとか思ってんのか! 」


ギッちぃ

われが血を流さなくてかったな 」


 ギッちぃはアタシには向かって不敵に笑う。

 アタシに串で頭を刺されているのに平然としてるのが、気に食わなくてムカつく。


 青空の下で不愉快な昼食ランチを終えたアタシは、ギッちぃの頭に串を4本刺したまま抱っこして、《 屋台広場 》をあとにした。


 頭の上に刺さっている4本の串を取りたいのか、短くて小さい両手を懸命に動かしているギッちぃの姿は、かぁ~~なぁ~~りぃ~~笑える❗

 スマホ(スマートフォン)があれば、ギッちぃの笑える姿を写メったり動画に撮ったり出来るのにね!

 うぅ~~~~ん、残念っ!!

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