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MAGIC×ARTS(マジック×アーツ)-アルブレア王国戦記- 緋色ノ魔眼と純白の姫宮  作者: 青亀
ここまでのあらすじ【王都編序から読みたい人向け】
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ケース1 『友人たちの会話』

『王都編 序』から読みたい方は、こちらのあらすじから見ていただけると、ここからの理解がしやすくなるかと思います。

登場人物たちによってあらすじが説明される形式になっています。

明日、ケース2『メイドのモノローグ』を投稿するので、読むのはどちらかだけでも大丈夫です。少し詳しめに知りたい方は、モノローグのほうを読んでいただけたらと思います。

すでにここまで読んでいただいている方は、『ここまでのあらすじ』を読まなくて問題ありません。

よろしくお願いします!

「姫はサツキさまとクコさまが出会ってから、姫と出会うまでの冒険を知りません。王都に来るまで、お二人はどんな冒険をしてきたのでしょうか」

「まずはそこから話そうか。簡潔にね」

「はい」


「おれが王都で彼らと初めてすれ違ったとき、互いに見知らぬ他人のままだった。(しろ)()(さつき)さんという異世界人を知ったのは、のちのことだね」

「そうです。サツキさまはこの世界の人ではないのですよね」

「うん。一国の王女、クコさんによって召喚された。異世界転移した少年・サツキさんは、世界樹の根本に降り立った」

「この世界は、世界樹の力があるから、人は魔法を創造して使うことができます」

「だからこそ、特別な場所だったんだ。そこで、二人は騎士に遭遇した」

「クコさまをつけ狙うアルブレア王国騎士……」

「そう。クコさんの父君――すなわちアルブレア王国国王の体調が崩れたことで、ブロッキニオ大臣が国を実効支配し始めた。かの大臣から国を取り戻すため、旅に出て仲間を集め、戦うことを決めたんだ。その最重要課題が、異世界から勇者を召喚すること」

「それがサツキさまですね」

「トチカ文明という古代文明にも、かつて異世界から来た勇者が世界を救ったという話があったそうだ。それになぞらえ、クコさんの家庭教師になった博士が勇者召喚を進言し、クコさんは旅立ったらしい」

「たった一人で遠いアルブレア王国から海を越えてこの晴和王国まで来るなんて、クコさまはすごいです」

「よい出会いもあったからね。『トリックスター』の二人と、自称『料理バカ』な『ナイスガイ』。彼らがいたからこそ、クコさんはいい旅をして、サツキさんと出会えたんだね」

「でも、広い世界樹ノ森を騎士から逃げながら進むのは大変そうです」

「世界樹を中心に半径約10キロほどの円形に広がっている世界樹ノ森を、一夜をかけて抜け出したそうだからね。いくつかの戦いもあって、サツキさんの魔法が目覚め、やっと二人は『世界の最果て』星降ノ村に辿り着いた。そこから星降高原を抜けるまでの物語は、二人の深い絆を育んだ」

「クコさまは、一度はサツキさまとのお別れを決意したそうです」

「そうしたドラマがあればこそ、雨降って地固まる。虹までかかったんだと思うよ」

「はい。姫もそう思います。あと、アキさまとエミさまがいたおかげだと、クコさまは言っていました」

「あの『トリックスター』二人は、愛する人たちを無自覚に幸せに導くからね」

「楽しいお二人です」

「サツキさんとクコさんは、ついに仲間集めを始めることになる。ただ、ここでもう一人の王女も旅立ちを決めたんだよね」

「はい。リラさまですね!」

「クコさんの妹にして、アルブレア王国第二王女。リラさんとの手紙のやりとりは、今もおれと姫の日常になってる」

「じゃあ、ここからの物語はリラさまの旅立ちとあの方々との出会いもあるんですよね」

「そうだね。もちろん、我々との出会いもね。サツキさんも『王都の奥座敷』と呼ばれる温泉街を経て、いよいよ王都へ行くことになる」

「姫たちがシャルーヌ王国で見た公開実験も、ここからサツキさまがウサギ耳のヒナさんに出会ったことがきっかけに……」

「ここから先は、その目で見てもらったほうがいいかもしれないね」

「そうでした。姫はつい全部をしゃべってしまうところでした」

「気になったらそのとき振り返っても遅くはない。ここからは王都の舞台へ向かう物語。人々が王都に集い、一夜の物語が始まるイントロダクション。何事も、準備があったほうが楽しめるからね」

「トウリさま?」

「なんだい」

「なんだか、姫は新しい物語に出会いたくなってきました!」

「では、我々もそろそろ出かけようか。どこにでも物語は用意されているし、すべての物語と人々は交差しつながってゆくのだから」

「はい。また次の出会いにつながる物語に出会いましょう」

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