12-18. なろうジャンル考察 差別化ネタ これは自伝・友人はずばな
12-18. なろうジャンル考察 差別化ネタ これは自伝・友人はずばな
初枝さんの孤児院の話を読んでいて思った。
「これは実体験を使っているな」と
普通の小説家であれば、さまざまな文学と小説を読んで世界観の引き出しを作り、自分なりの解釈や独創性で小説を作る。
一部の面白いなろう小説のなかには、あまりにも生々しく普通は思いつかないようなイジメや悪口が破綻なく描かれていることがたまにある。
なろう小説を読みながら、一気に現実に引き戻されて若干ドン引きしながらも、一種の同情と才能に興味がわくのである。
ジャンルに独創性を持たせるのが難しいなら、貴重な(恥ずかしい)実体験を混ぜ込めばよい。イジメた本人とその受けた人にしか分からない、生の経験なら「真のリアリティ」であり、評価される。
読者に聞きたいが、若いころ、自覚なくやってしまった悪行、もしくは理不尽をそのまま墓場まで持っていくことを望むだろうか。
その苦痛を将来の何かに生かしたい、やってしまった罪の贖罪をしたいという気持ちがあると、それを仕事や友人に吐き出すことで解消する人が多いのだ。D
生きてきた中で、人から酷い仕打ち、言葉、暴力を受けたことは1回ではないだろう。その負のトラウマは、一生残り「鮮明に状況を思い出せる」のだ。
だから、小説や漫画にそのトラウマの一部を生々しく描くことができる。ゆえに、読者は共感や同情によりストーリーに没入する。やりすぎるとドン引きで現実に引き戻されるが……
なので、自分も「寝すぎ転生」の中に実体験や上司に言われた言動を混ぜ込んだりしている。自分で考えたセリフより、実際に存在した上司の言葉の方が「リアリティ」があるからだ。
②友人はずばな
自分の実体験では恥ずかしすぎるなら、友人のはずばな(恥ずかしい話)をアレンジすればよい。小説や漫画のと匿名なら、友人のセリフそのまま使ってもバレることはないだろう。
たぶん誰も傷つかない、リアリティの話を書ける。
以上、まとめると
・トラウマは状況を鮮明に思い出せるし、実際に起きた究極のリアリティである
・恥ずかしいなら、友人の恥ずかしい話を使えばよい
・生々しすぎると、読者がドン引きするのでほどほどに




