12-16. なろうジャンル考察 転移先パターン 依存相方がチート・逆転生異文化コミュ
12-16. なろうジャンル考察 転移先パターン 依存相方がチート・逆転生異文化コミュ
移転した対象のパターンをある程度出してみたので、今回は役割・関係について考えてみる。
①依存相方がチート 異世界おじさん
主人公はほんとうにごく普通の青年だが、彼に依存している転生者がチートという形だ。チート者が主人公として見たら、いつものなろうと変わらないが、それを支えている一般人にスポットを当てているパターンがたまに存在する。
異世界おじさんというなろうでは、十数年間異世界に転生していたため、その間の地球の技術発展を知らず、最初に出会った青年と同居して色々するという話だ。
一般常識を知ってて生活の手助けをする青年、魔法チートを持つが現代を知らない転生経験者という2人の相互補完が見ていて楽しい。
「慣れて稼げたら捨ててもっと良い環境行けばよくない?」と現実的に考えるが、そうさせないように一般青年と別れたくない友情や相性で縛ることで、話を続けられるのだ。
チート者と共にいるうちに、一般青年が能力を身につけて近づく、もしくは別能力に目覚めるといった差別化を図らないと矛盾が生じてしまう。
チート者が普通の野心(自分の能力価値に気づき、稼ぎを独占する)がなく、平和に暮らしたい(もしくは能力を隠したい)なら相互依存も可能である。
異世界で即チートはご都合すぎるというアンチテーゼとして、相方がチート依存型は今後増えるであろう。
②逆転生異文化コミュ 世が夜なら!
異世界転生の逆バージョンで、中世ナーロッパにいた勇者が現代に転生して色々する話。世が夜なら!では吸血鬼が現代に飛ばされてバイトしたりする話だ。
元の異世界に戻りたいと試行錯誤しながら、現代(日本)の文化や技術に驚いて順応していくという話が多い。
発展途上国の旅行客が「オオニホンスゴイデスネー!」と称賛する自己満足に近い物がある。
転生した直後なのに、異世界よりも現代の価値観が強いのは残念ではある
これらのパターンは、ごくふつうのなろうチートの「逆」で差別化するものであり、その逆も定番化すると埋もれてしまう弱点がある。
定番の逆自体が、売れる新しいジャンルのお約束でもあるので、売れたパターンからすぐに飛びつかれてブルーからレッドになったジャンルは多い。




