11-13. なろうジャンル考察 転移先パターン 人外・物体・情報
11-13. なろうジャンル考察 転移先パターン 人外・物体・情報・オンゲー
移転先パターンの変態枠を考えてみる。
①人外 転スラ 蜘蛛ですが
人間や魔族ではなく、人でない生物に転生する。人として転生して活躍するなろう小説の中で、奇抜さで一気に流行したジャンルだ。
悲しいかな、人外に転生したのにスキルで結局人型になってしまうのは何かが違うと思う。日本という国のなかで、方言や文化が大きく異なる県に行けばわかると思うが、それすら疎外感が強い。言語の違う海外ならなおさらで、それが共同体であるサルよりも前の生物になるのは「ご都合なろう」のオンパレードを用意しないと書ききれないのだ。
スライムや蜘蛛同士の対話や文化は、「日本の恥と協調性の文化によるこうだったら面白いな」の積み重ねであり、生物上のやりとりは行っていない。
つまり、被り物をして「人外転生というパワーワードを使う」ジャンルである。内容の考察よりも、興味を持たせてタップさせる魔力のほうが正義なのだ。
馬に転生するなら、多少は馬に詳しい人から聞くか、馬好きでなければ書けないだろう。なろう小説においては、タイトルありきなのだ。
②物体
生物ですらない。機械や岩といった、人間に作られたものも含まれる。信号機だったり、監視カメラだったり。人との交流がない以上、何か特別なスキルがないと話が進まない。
武器に転生して、扱う美少女のサポートをするというのが最初だろうか。ナーロッパで消耗されず活躍できるパターンを上手く見いだせれば行けるかもしれない
③情報
まさに攻殻機動隊である。映画、電撃ブタのヒヅメ大作戦のような感じであろうか。電子世界に漂い、色々するなろうだ。
情報として生き、AIとして学習し、人類に反抗する。この電子世界に転生するなら、結局は近未来SFとなるため、民衆マインドの予測が必要となる。
手間暇の割に、読んでくれる人が少ないジャンルだ。
④オンラインゲーム
ソードアートオンラインのような、MMORPGでゲームの中に入るというもの。最近はVRゴーグルによる3D体験が増えた結果、転生ではなくゲームに没入というパターンもある。
ただそれでは緊張感がないため、ゲームで死んだらリアルでも死、大借金などのリスクを持たせることで色々できる。
この類は「SAOのパクリだよね」とならないように差別化しないといけないジャンである。