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11-9. なろうジャンル考察 移動方法編② 時代飛び飛び・憑依

11-9. なろうジャンル考察 移動方法編② 時代飛び飛び・憑依

 なろう小説の9割を占めるであろう転生、転移、召喚の3つを考察した。次はマイナーな移動方法を考える。


④時代飛び飛び シュタインズ・ゲート

 タイムマシンもちや、時間を超える能力を持っているパターン。もはや全知全能に近いため、いくらでも無双できる。しかし、主人公の選択肢の甘さや時空警察(悪役)の阻止によって追い詰められることが多い。窮地に追い込まれたら過去にタイムスリップにして逃げて再度挑戦する、または死んだら時間が戻される能力もこれに含まれるかもしれない(リゼロ、オールニードイズキル)。

 タイムマシンを使う、能力を使う、死んだら戻るで繰り返しながら成長するスタイルは主人公の成長と、最初の話の伏線を見事に回収できる面白さがある。

 筆者側からすれば、「こうすりゃもっと良くね?」と考えさせないための障害をちゃんと用意しておくことだ。その場その場で考えて投稿するやり方で、このジャンルをやると死ぬので注意。

 後で加筆修正して、そしたらこっちが矛盾して…… で破綻するのだ。最初から大まかなプロットを用意したうえで、その骨組みに筋肉を足していけばよい。

 

 ここまで良い点を多く紹介しているが、一番の問題はやっぱりこれ


 「これ〇〇のパクリじゃね?」



⑤憑依 ヒカルの碁

 2022年から2030年までに一番来ると予測しているジャンルがこれ。


 ★正解だったらブクマ評価よろしく!先見性のある読者が直感で感じたら、コメントに残すと面白いかも?★


 憑依の設定自体は昔からあって、死んだ霊がサポートしてくれるけど他人からは見えないというパターンだ。ヒカルの碁のsaiはガチ泣きしたくらい好きである(sai探索で最終話ならもっと好きになった)。

 なろう小説で少し検索してみたが、少しあるけど流行していないジャンルである。憑依無双や憑依チートはこれとは少し違う。相手をその場で操ったり、記憶を引き出したりする無双への1つのツールではないからだ。


 これが流行する理由は2つある。一つは、現在のこの世界の霊魂の仕組みが憑依と非常に近いからだ。2つ目は憑依=直感ありきで歴史モノの再確認・小説化ができるからだ。


 何を言っているのか分からないのが大半かもしれない。自分の直感の通りにそのまま書きなぐっているから自分も良く分からない。この瞬間にふと思いついたことなので、こうやって打ち込みながらその考えに至った理由を後追いで考えるのだ。

 

 1つ目の霊魂の仕組みにより共感されやすいというのは散々前の話で行っているので割愛する。2つ目の霊魂概念による歴史の再編成というものは、簡単に言うと「若い時だけ使える神の入れ知恵」である。



 若い時は直感が良く当たったが、歳をとると(40を超えると)てんで当たらなくなる。そう感じる人はいるだろうか?


 アレキサンドロス、カエサル、織田信長、秀吉、歴史を造り上げた偉人は生涯まで無敗で失策なく終えることはまずない。若い時の勢いのまま突っ込んだら、謀反や逆襲から悲しい結末になることもある。

 憑依という概念は3世代先の血族からくるダイアードと時代超越した観察魂のトライアードの2人乗りで、人間という肉体を操作して自我を勘違いさせている構造だ。

 ちょっと先の未来が見えちゃう、相手の心理を巧みに操れる、直感で楽市楽座を作る。こういった偉業は、本人のDNA以外にも別のチカラが働いていると自分は仮説している。

 それが守護霊の存在だ。saiのように、ヒカルが常にsaiを視認して対話できるというものではないが、重要な局面(判断で人生が変わる時)の謎の一押しが守護霊である。


 自分は歴史学者ではないので何とも言えないが、偉人の遺族3世代以上前の人と関連を調べてみると良い。なぜあの人は、この場面でこの英断ができたのか?の回答がもし見つかれば、この仮説も正解に近づくと思う。


 脱線してしまったので戻るが、憑依の設定により主人公+入れ知恵霊の成功話が作れる。逆に、無能ナーロッパ青年+トラック死したごく普通の大学生で入れ知恵無双するというストーリーも作れる。

 なろう小説の主人公が直接無双するパターンと違って、正解を知っているが、それを実際に操作するのは「伝言を受けたアルバイト」であり、正しく伝えても間違えて行動したりするのだ。逆に、守護霊側が間違って伝えたときに、偶然本人が正解に導くような成長を描くこともできる。

 このワンクッションあってワンテンポ遅れる進行は新鮮で面白いかもしれない。


 偉人の若き頃の英断は、守護霊による入れ知恵だったら? というifストーリーが流行ってほしい。例えばテルマエロマエのように、古代ローマの風呂大好き人間が亡くなって、時代超越した江戸前期に大衆風呂文化を広めるために江戸っ子に憑依して助けるストーリーである。

織田が謀反を織田家3代前の祖先の守護霊から聞いて、回避したらどうなっていたか。

 この霊魂システムのジャンルを入れると面白くなるのは、時代を超越した守護霊の入れ知恵ができるため多種多様なストーリーが作れること。

 あとは霊側、憑依される人側でそれぞれのストーリー展開が作れて、2人(1霊だが)の気づきと葛藤と成長を簡単に作れる点だ。

 

 銃の知識のある人が転生すると、「黒色火薬は尿と墨と硫黄だから集めよう!」となるが、銃好き守護霊と一般ナーロッパ武器屋の憑依パターンになるとこうなる。


武器屋少女「はぁ……王が強力な武器を作れって言っても無理ですよ……」 じょぼぼぼぼ…


守護霊「偶然炭と硫黄の欠片を抱えている!滑ってずっこけて混ぜろ! ま、ぜ、ろ!」


「ん? まぜいろ? 何か頭の中で声が…… うっ」 ツルっ  ガシャーン!! ボッ!


「いたたた…… うわわぁぁ! 急に煙を出してる! どうして……」


「ふう、金属片の擦り切れで火花が散ってギリギリ発火が間に合った!10年憑いた甲斐あった(しんみり)」


「へんなの。変な言葉が聞こえたから、今日は早く帰って寝よう」


「火薬に気づけよ! ずこー!」


(この声ってあの本にあった、かみさまのこえってやつ?後日酒場で聞いてみよう)


 女性+憑依男や、男性+憑依女の組み合わせも面白く、「知っている側の指示と知らない側の初見リアクション」が楽しめる。やろうと思えば、1人に2守護霊、1守護霊で2人が検知できる設定もできる。

 すでに知っている無双パターンでは驚くのは敵や国王に絞られるが、ツイン主人公だけで起承転結が作れるのだ。



 だから、直感で憑依ジャンルひらめいたら、誰か書いてね



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