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11-5. ロングスリーパーは欠陥か?

11-5. ロングスリーパーは欠陥か?

 睡眠時間が少なくても生活できる人(生活している人)をショートスリーパーと言い、自己啓発本などでもよく見かけることがある。


 1日24時間あり、割合の大きい睡眠時間を減らすことでより長く活動することができる。人の睡眠の研究が進み、90分(1時間半)のノンレム・レム睡眠の周期が重要になった。

 要は、1時間半単位であればパッと起きてシャキッと活動できるのだ。わざわざ9時間も寝る必要がなく、6時間、さらには4時間半の睡眠があれば十分という話もある。


 2年ほど前、4時半に起きて夜10時に寝るという習慣を1年間続けたことがある。実際に早起きとショートスリープになれると苦にならなかったと感じた。食事を就寝前に重いものを取らないようにして、適度な運動を入れることで睡眠の質がかなり向上した。

 今はもうやらなくなったが、一度崩れると戻すのが難しいのは事実である。それだけ、人間は環境に素早く適応する天才なのだと実感した。


 では、短時間睡眠ができない人は無能なのだろうか?


 いや、それも一長一短ある個性だと考えている。

 女性であれば、身長が低くあるべきで、二重でムダ毛がでない体質が好まれる。

 しかし、高身長や一重、ボーボーの人が無能と言われるとそうではないはずだ。


 ショートスリーパーは若い時に成功したい短期決戦向け。ロングは長寿命で発想勝負ができる長期ランナーと考えている。


 若くて無茶ができる年ごろでは、ショートスリープと確保した時間の活用でより勉強や仕事、遊びに専念できる。年老いてから成果がでても、遅いのだ。より若く早く成功する事で、将来の価値を複利で増やすことができる。

 だから、結果としてショートスリープできる人は成功しやすいと言える。


 一方、短時間睡眠ができない人、もしくは導入が苦手な人(食生活やサイクル改善が向かない人)はどうだろうか。7時間よりも短い睡眠では、眠気が襲って生産性が下がる、集中できない人もいるはずである。


 睡眠による回復量が同じであれば、ショートスリープできる人のほうが有利に見える。


 

 「長く寝ることは才能だ」


 自分は、長く寝ることが「できる才能」として見ている。より長く寝ることで、脳をリラックスさせて別の発想やアイデアが浮かぶかもしれない。また、夢の中で新しいアイデアが生まれることもある。より長く寝ている人はそのチャンスが増えるかもしれない。


 そしてもう一つの利点は、長寿命である。悲しい事だが、生物は必ず死ぬ。人間が寿命で死ぬまでの細胞の代謝数や呼吸数が限られていて、それをより早く多くすることで死が近づく。


 筋トレする人やショートの人を悪く言うつもりはない。長生きという観点で見ると、より精神を安定させ(精神的負荷を減らし)、呼吸と代謝を減らすことが長寿につながると言える。


 睡眠は冬眠のように代謝や呼吸を起床時より減らしているため、それを長く続けるほど寿命が延びるのだ。もちろん、生活習慣病や肥満、ストレスや睡眠不足が重なると早死にしてしまうが。


 何かの才能や能力は利点になるが、欠点もある。他の人から見てダメなところでも、視点を変えれば利点になるものが多い。欠点を甘える事ではない。持っているものをより良く活用する考え方の変更が大事なのだ。


 自分に合った睡眠方法が一番だと思う。









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