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11-2. やっぱりステータスオープンは使えるのか?

11-2. やっぱりステータスオープンは使えるのか?

 次にステータスオープンについて現実とファンタジーで考えてみる。


 まずなろう小説で一番イメージされやすいステータスオープンとは何か?


 昔なつかしの攻撃力・防御力・素早さ・賢さを数値化してリストアップしたようなものだろう。

 だいたいは、しょぼいステータスで酷いスキル持ちで仲間から弄られるが、捨てスキルが実は有用で後から逆転する展開が多い。


 現実のステータスオープンとは、履歴書である。


 学歴、社歴(どこで働いてきたか)、資格、実績などなど。転職やフリーランスで働くときに必須と言ってよいものさしであり、その人の価値を手早く測って比べることができる便利なものである。


 いやいや、そんなステータスオープンは夢なさすぎでしょう!


 その通りである。資格や学歴は、その国や制度で決めたルールに従って書かれていて、その人本人が持つ潜在能力でも何でもないのだ。資格試験も、TOEICのスコアも組織が決めたものさしで測った結果なのである。



 では、スキル:商品鑑定、スキル:未来予知などはどうやって再現できるのだろうか?


 このスキル判断も人類が作り上げた想像の産物に過ぎない。どこまでがスキル持ちでどこからが無しかの判断は、結局共感や意識によって作られたものであり、相対的なのだ。鑑定した結果の精度が100%ならスキル所持を認めるのか、精度80%以上なら可とするかの判断がすでに人為的なのだ。


 絶対的なスキル判断ができない以上、それをスキルA使えますBは使えませんという有無の概念は捨てなければいけない。


 同様に、攻撃力10、知力99のような数値化も何をもって1とするかのものさしを人類の感覚で決めているため表現が絶対的ではないのだ。


 つまり人類が決めた尺度でステータスオープンは可能だが、絶対的な(普遍的な)表現は不可能だ。







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