11-1. 現実世界で魔法は使えるのか?
11. 現実とファンタジーを考えてみる
11-1. 現実世界で魔法は使えるのか?
昔のファンタジー小説からあった、魔術というものが現実に使えるか?
結論からいうと仕込みをせずに使うことは不可能だ。
指先から火を飛ばす魔術を使うには、袖の中に可燃物を仕込んで火を着火する装置を用意すれば可能である。手品師のように大げさに視線誘導して、観客にバレないように演技をするのだ。
そうすることで、魔術師は魔法が使える!
自分が幼かったことろは、雷が光った瞬間に「轟音よ鳴り響け!」と叫ぶと、数秒後にごろごろ!と鳴って魔法使いを堪能したものだ(中二病)
実際に雷のような自然現象を誘発することができれば、あたかもサンダー!の魔法が使えたように見えるかもしれない。しかしこれも一種の仕込みである。
逃げ場を求めてさまよう電子の集まりが、地上に向かって流れる瞬間が雷の原因であるため、その大量の電子を仕込んだうえで、避雷針を用意する起爆剤があって魔法っぽく見えるのだ。
鋼の錬金術師で学んだ、等価交換にもある通り、無いものかから有は生み出せない。用意したエネルギーを、熱や音、光などを発しながら減らして使うことができる。
回転力を永久に生み出す永久機関が存在しないことが証明されている今では、悲しい現実である。
このエッセイのタイトルである、魔法とステータスオープンが使えるか?の答えは
「魔法は無理だが、ステータスオープンの時代は来る」
である。
つまり、ファイアーと叫ぶのは仕込みなしで生み出すのは不可能だが、オープンする行為自体は一般化できると予測している。
魔法が無理なのは誰もが承知の事実だが、ステータスオープンはどこまで可能なのか考えてみる。