32-21. ★亡き妻を騙るネナベが来たので追放した →もし亡き人がゲームで詳細を騙りだしたら?
★三行
後藤卓也は4年前にガンで妻の真澄を亡くし、土日はMMORPG「ディアエル」を惰性で続けてきた
ギルドメンバーが「タク」を探している男性がいると話があり、ハンドルネーム「ゆうた」の加入申請を承認した
ゆうたは亡き妻だと騙りだし、レベルも低かったため憎悪が湧きそのまま追放するが、転生した4歳児ゆうたが病室で捜査しているのだった
★一言
→もし亡き人がゲームで詳細を騙りだしたら?
★五頁プロットと感想
MMORPGで亡き人だと語る(騙る)男性キャラが寄ってきたって話。
結末は、直接亡き妻の来世の4歳児「森山雄太」と出会い、治療支援を行い退院、告白した公園でお別れを告げて終わる。
なぜお別れをしたかというと、森山家の子であり、過干渉してはこの子の人生を奪ってしまうからだ。
3歳半で出会ってから、1年色々面倒を見ている間、その両親二人は親身に対応してくれた。
だからこそ、彼女の魂が宿る4歳児は、ある時に終わりにしないといけないと悟るのだった。
真澄は乳がんで子供を作れず亡くなり、隣の県の埼玉の森山雄太として転生(TS)。
森山家は貧しく、先天的な奇病で常に病院生活、治療薬も高額でただ病院で経過観察しかできなかった。
政府から補助金が出ない病気であった。
森山両親は、ただ泣くゆうたにタブレットを見せたところ泣き止んで遊びだした。
森山両親は、笑顔になったタブレットを預けて、時々会いに行くのだった(元働き)。
森山雄太(後藤真澄の転生先)はMMORPG「ディアエル」を登録して遊びだした。
彼女はあまり興味はなかったが、過去に旦那がプレイしていたところを後ろで見ていたのではっと気づく。
そして彼女は前世を徐々に思い出す。
「タク」にまた会いたい。
森山雄太は病院の中、タブレットでMMORPGを遊ぶのが唯一の楽しみだった。
前世が後藤真澄で、彼女はこのMMORPG「ディアエル」の画面と音で前世を思い出して、彼のアカウント「タク」を探し出す。
タクは後藤卓也で、がんで妻を亡くした失望で仕事以外の趣味を失い、気晴らしに学生の時にやっていたディアエルで心をいやすのだった。
その時に、「ゆうた」というやばい名前の男性キャラが「タク」を探している人として、ギルドメンバーから紹介される。
このディアエル、名前と性別は登録時から一切変えられない仕様である。
来る者は拒まず、ギルド加入申請があれば、ブラックリスト化されていない限りは加入承認している。
あとは自由にやるスタンスのため、タク(後藤雄太)はゆうた(妻の真澄)をギルドに入れる。
ゆうたはタクとチャットしているが、カタコトであり誤字脱字も多かった。
それは転生先の子が病院で病弱であり、文字を打つのも苦労するのだった。
ゆうたはタクにガンの話、再開した話を短い文章で伝える。
ギルドメンバー5名は偶然ログインしていて、その会話を見ていた。
他メンバーには、一つのロールプレイ、なりきりとして遊んでいるものとして「妻そのもの」として受け入れた。
しかしタク本人は激怒。妻で意気消沈している中で、妻を騙っていると思い込んだ。
ゆうたはそうじゃないと弁明するも、病院の消灯となったため、ログアウトせざるを得ず逃亡。
ギルドマスターの彼は、ゆうた(妻)を追放し、メッセージも個人でブロックした。
その後色々あってゆうたは、ギルドの友人に再度チャットでやり取りして徐々に信用を得る。
1話目は、タカがゆうたを追放するところまで。追放されたゆうたが、ギルドメンバーに縋るところで「タクの脇の下にほくろが2つある!! それは私にしかわからないこと」って叫ぶが、彼はその言葉は届かなかった。
以降、タカは徐々にゆうたに興味を持ち、不信から信頼へとつながり、過去の夫婦のやり取りを確認して確信する。
しかし、彼には葛藤が生まれる。
ここまで似ているが、彼は前世を信じていない、そして今までゆうた=彼女を傷つけてしまった。
このままゆうたを受け入れることは、過去の自分の行動を全否定することであり、「彼女の愛」以上にプライドが許さなかった。
で、また突き放したりMMOギルド脱退など色々するが、最後は和解してギルドで活動するようになる。
その時点で1年、ゆうたは5歳になり、彼女自身が病院や両親を語り、治療しない限り自分は死ぬし、両親に多額の負担はかけられないと涙で語る。
リアルで両親に愛にいき、対面、お金の支援をして病気を治し、最後は相手の家族の子として生きていくように彼=彼女を諭す。
両親は月一回会いに来て、と誘うも、彼は断る。
15年後、ゆうたが19歳になったころにに再開する。END.