31-30 転生コンサル転生 ~ご希望のチートスキル揃ってます~ →異世界受付嬢
★三行
親のコネで田舎コンサルを受け持っていた近坂簀子は女神の誤りで落雷死して異世界受付嬢に選ばれる
次々に訪れる異世界転生希望者、彼ら彼女らは無駄に転生に詳しく「より良い転生」を求めてくる
年配者と比べてクレーマー率が多い転生希望者に、異世界コンサル1年目の彼女は窓口で愚痴を吐くのだった
★一言
→異世界受付嬢
★五頁プロットと感想
異世界転生の裏部隊。
3割くらいは転生時の、運営=展開のミスによって強力なスキルを得たり、別に転生させてごめんなさいになる気がする。
その不運幸運によって、他よりも優れた能力を得て夢想するという展開はよく見てきた。
とすると、その無能神運営(矛盾)を支える彼女たちの苦難ドキュメンタリーである。
なお、なんで1年目のコンサル令嬢が窓口にならないといけないかというテーマも1話目に入れる。
異世界転生に詳しくなった平成世代が、色々クレームすることによって人手、いや神手が足りなくなったのだ。
今の世の中、死亡して転生する人数そのものは減少傾向にあるが、なまじ知識を持っているから転送手続きに労力がかかるようになったのである。
老人「転生? じゃあ人ならなんでもいいわー」
中年「転生? あー、そういうのあったね」
30代「転生!! じゃあこんなスキルでこんな条件で!!」
20代「転生? あー、一時期はやったやつね」
そんな感じで、20代30代は転生への要望が多すぎて、転生者の一部をコンサルに引き抜かないと回らなくなったのである!
それが1話目の舞台裏、そしてその激務に禿げそうになる彼女の話だ。
要は、モンスター転生クレーマー愚痴話、である。
1話ごとに、男性女性の夢見ガチで転生知識があって誤解もある魂が色々聞いてくる。
「xxxの作品では転生はこうだった! だから私はxxxを希望する!」
「しかし天界ルールではこういう感じなのです」
「そんなの認めない! 私だって望まぬ死をしたのだからチート渡して! じゃないと居座る!!」
「そんなー」