10-8. なぜ日本だけ無宗教で、マンガが世界に広がるのか?
10-8. なぜ日本だけ無宗教で、マンガが世界に広がるのか?
過去に地政学によって、日本がなぜ発展し漫画やアニメの文化が生まれたのか説明した。それは偶然でも奇跡でもなく必然であり、日本民族が2000年前に他のアフリカ民族と入れ替えても同じような結果になっていたと思っている。
そして、技術の輸入時に入ってくる宗教にも染まらず、独自の「神道」という死生観を確立した。小さな島国には宗教が伝わらず、独自の文化のまま今に来ている民族はある(セントラル諸島)。世界の先進国の中で主流な宗教を持たないのは日本だけで、この必然(偶然ではない)が今の拡大に至る。
鬼滅の刃や進撃の巨人のような、死んでも道を通じて意思疎通出来たり転生するといった設定は、他の国のメディアが新規で作ることは難しいと言ってよい。
もちろん、一度公開された死生観の設定を自国流にアレンジして国内で流行ることはある(いわゆるパクリ)。
我々日本人でも、その考え方、生き方は斬新で面白い! で共感して買ったり読んだりする。実際は、それらの死生観は知らず知らずのうちに、過去未来を経験した魂が知っているのだ。
有名な小説家や漫画化の人の中には、その死生観を引き出して指先に残すことができる人がいると思っている。
共感や直感という、数値化できないような脳内の反応が大きく魂に影響している。それが偉い人や研究者である必要はない。直感を信じて、何かを「浮かんだとおりのそのままで残す」こと。それが他の人からみて恥ずかしくて見れられなくても良い。その時に思いついた夢や妄想をそのまま残してこちらに教えてほしい。
地域や文化は歴史や地理による影響が大きい。
これは自分だけの主観の話であるが、各国の文化ベースの基盤を想像してみた。
日本: 対等、協調、魂(呪い・転生)
アメリカ: 家族愛、正義、自由
中国: 親戚愛、実利主義、誇り
西欧: 文化、発祥、宗教
インド: 歌踊り、しきたり、宗教
マンガやアニメ、小説にはこういった文化の基礎となるテーマをベースに作っている。日本なら、銭湯で混浴してハナジぶーといったステレオ展開、アメリカのドラマでは家族愛で最後に息子や娘を抱き上げるシーンなどだ。当たり前ではあるが、それぞれの地域や時代にある文化は「みんな違ってみんなよい」である。それを否定するつもりはない。
特別、日本だけが素晴らしい!というわけではないのだ。宗教や文化によって、無意識にその制約が課されてしまうということ。それをいち早く気づいて、取っ払って「無色」になれる民族がこの先伸びると考えている。
肥えた土地に多い災害で殺し合いよりも助け合いを強いられた日本であるからこそ、死生観がよりニュートラルになり、その無色のメディア放出が世界の有色から評価される流れになっている。
もちろん、その文化に特化したアニメや映画も面白い。ただし、現実に仕組まれた死生観(霊魂システム)を研究して解読するには、より無色に近いまま現代まで来れた日本が率先して進まなければならないと思っている。
そのために、直感から変な妄想が湧き出る未来人のチカラを貸して欲しい。
それが正解である必要はない。未来や過去から継がれた薄い情報を書き残すことが、今の時代には必要だからだ。




