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10-4. あなたが神なら地球人のステータスをどう作るか?

10-4. あなたが神なら地球人のステータスをどう作るか?


創造主「地球の知的生命体を作るなら、どんなステータスにしようか?」


 神は考えた。攻撃力、防御力、体力、素早さ、知力、などなど。単純な数値の振り分けでは面白みがない。より多様化し、広く進化するために何を追加するか考えた。



「そうだ! 血液に種類を入れて感情や免疫に差を作ろう!!」


 Aという几帳面さ(外向的)、Bという自分らしさ(内向的)を持たせ、さらにオスメスの対を持たせることで、A,B,AB,Oの4種類の血液型を用意した。これを生殖時に半々にしてオスメス連結する事で、さらに適切に血液型が分離できるようにした。


 さらに神は考えた。遺伝子による血液型継承だけでなく、魂に紐づく能力の3種の相性を用意した。




①創造性  作ってみた。描いてみた。


②再現性  明日から始める10個の習慣。3分でわかる孔子の本


③共感性  ゲーム系実況。踊ってみた。



 その3つの3円を重ねて、2つの魂を合わせたときにどこかに個性の点を配置するようにした。創造性のど真ん中に魂の点がある人は、絵描きや音楽や小説などの「無から何かを生み出す」能力を持つ。流行や他の人の評価に流されず、自分で自分の想像力を信じて貫き通す。最初は評価されないが、いつかは自分の時代が来ると信じて進むタイプ。現代では潰される存在だ。


 再現性は、研究して今ある技術を掘り下げるサイエンティストだ。流行を分析し、ニーズを理解する。データを見て結び付けて新しい発見や法則を導き出す。人に分かりやすくかみ砕いて伝え、実力を評価されること好む。特化した技術で差別化して伸びるが、流行に乗り遅れると先駆者に追いつけない。独創性の差別化や、共感性のエンタメ性を程よく混ぜることで単調化を抜け出す。


 共感性は、短時間で己を伝えて広めること。気持ちを短く文章化し、共感させて広めていく。流行に一番敏感で、移り変わるブームの波を見て綺麗に波に乗ることを美徳とする。技術や独創性を必要としないため競争率が高く、大きな需要に大きな供給のレッドオーシャンでもある。


 ①②③は1つの輪に入るだけでなく、2つの円の間に入り込むことがある。これが能力の重複である。再現性50%+共感性50%は再現性100%と比べて、再現性の深さは減るものの、人に伝えやすいエンタメ性を持つ。「物理公式を解いてみた」から「台車100キロで力学実験してみた!」に変わるものであり、物理の勉強をしたい層から面白さを求める共感層を取り込むことができる。

 同様に、創造性70%+共感性30%、創造性20%+共感性40%+再現性40%などその振り分けは人により様々だ。


 一つ言えることは、能力値が単純な数値による優劣ではなく一種の振り分けであることだ。共感も再現もない人は無能ではない。


 さらに、魂のステータスとして「魂距離」を設けた。これは、その人物がどれだけ前世の魂と距離が近いかである。より0に近いほど、霊魂の発信する警告を直感を経由して受信し、現実に反映させることができる。これは生まれつきの天性だけでなく、瞑想の訓練でも近づけることができる。



 現実世界の遺伝子では遺伝子による性別・血液型・目や肌の色などを決め、魂の結合には「創造再現共感の配置」と「魂との距離」をつなげて ヒト とした。


 全てこの情報を人類に伝えてしまうと叡智の悪用と進化の停止で終息するため、神は片方だけ隠した。



 宗教による死生観の固定と、霊魂関連の探求阻止である。これにより、創造主のトロコンは完成した。

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